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【コスプレビフォーアフタ― アーカイブ】毎週更新! 美人レイヤーの“素顔”大公開

元アイドルの変身願望満たす趣味「ダンスや動きを取り入れて表現することに自信」

 漫画やアニメ、ゲームなどと並び、日本を代表するポップカルチャーの一角として、海外でも認知されているコスプレ。昨今では毎週末、全国各地でさまざまなコスプレイベントも開催され、今後ますます幅広い層に浸透していくことが予想できる。今回はコスプレイヤーとして活動する、くらるさんにインタビューを実施。もともとアイドルとして活躍していた彼女に、当時の話やそれぞれの活動における相違点などを聞いた。

“踊ってみた動画”がきっかけでアイドルへ「学生時代は毎週、京都〜東京間を往復していました」

――もともとはアイドルとして活動されていたと伺いました。

【くらる】中学生のころ、趣味で“踊ってみた”動画を作っていたんです。それがきっかけで、“踊ってみた”のリアルイベントに呼んでいただいて、その場で「踊り手を集めてアイドルグループを作るので、参加しませんか?」と誘われたのがきっかけで、“Kyanys☆(キャニーズ)”というグループで活動していました。

――どのくらいの間活動していたのですか?

【くらる】Kyanys☆のメンバーのひとりと“Biquette(ビケット)”というユニットを組んで2人組で活動していた時期もあるので、合わせると高校生〜大学2年生までの4〜5年くらいの間活動していました。途中で私が京都の大学に進学したので、後半の2年間は、平日は大学、週末は東京に戻ってきて、ライブなどのアイドル活動に取り組むという、なかなかハードな生活でしたね。

――アイドル活動を休止したのは、やはり体力的にきつかったから?

【くらる】それもありますが、自分の中でアイドルとしてやりたいことをやりきった感があって。それまで、友だちと遊んだり、学生生活を楽しむといったことをまったくしてこなかったので、社会人になる前に、そうした経験もしてみたいと思い、活動を終了しました。
――そこから、今度はコスプレに興味を持つようになったと?

【くらる】もともと変身願望があって、アイドル活動をしていたころから、じつは何着もコスプレ衣装は持っていたんです。でもそのときは、ただ家で着て、自撮りをするくらいしかコスプレの方法を知らなかったので、それはそれで満足していたのですが、スタジオで撮影したり、イベントに参加するという文化があることを知って、どんどんのめりこんで言った感じですね。昨年、友だちから『日本橋ストリートフェスタ』というイベントのことを教えてもらったのがきっかけです。

――毎年3月に、大阪のでんでんタウン周辺で開催される大規模なコスプレイベントですね。

【くらる】せっかく関西にいるんだし、参加しないともったいないと思って軽い気持ちで遊びに行ったら、すごく楽しくて。それからいろんなイベントに参加するようになりました。

――現在は事務所に所属して、お仕事としてもコスプレに関わられていますが、そこに行きつくまでの経緯を教えてください。

【くらる】昨年の5月に名古屋で開催された『ホココス〜南大津歩行者天国COSPLAY〜』というイベントに参加した際、事務所の方に声をかけてもらったんです。コスプレを始めて、まだ数ヶ月なのに、いきなり誘われるなんて……と一瞬怪しんだんですけど、実際にその場に、所属のレイヤーさんもいらっしゃって、いろいろとお話を聞かせてもらって。お仕事の内容もおもしろそうだし、私自身も大学を卒業して、このまま関西に残るか、地元の神奈川に戻るかで迷っていた時期だったので、ちょうどいいタイミングだと思い、所属させてもらうことにしました。

自分の個性を消して“なりきる”のがコスプレ「自分の意外な一面に気付くことも」

――アイドル活動とコスプレ活動の両方を経験されて「ここが違うな」と思われるポイントはありますか?

【くらる】アイドルとして活動するときは、“いかにして自分の個性を前面に押し出すか”が大事ですが、コスプレは逆に“自分の個性を消してキャラクターになりきる”ことに徹していて。そこがいちばんの違いですね。趣味で楽しむ場合は、ある程度、自由に振る舞っても許されますが、お仕事としてコスプレに取り組むときは、表情から仕草まで、徹底的にそのキャラクターを調べて。完全に自分を消して、演じるようにしています。私がコスプレをしたせいで、原作ファンの方から「このキャラクターのことを嫌いになった」と言われないように、これからもクオリティにこだわっていきたいです。

――仕事として取り組む以上、そうしたストイックさも必要ですね。ちなみに、そこまでしてでも続けたくなる“コスプレの楽しさ”とは何なのでしょう?

【くらる】やはり変身願望といいますか、“いつもとは違う自分になれる”というところが、最大の魅力だと思います。すべてのコスプレイヤーがそうだというわけではありませんが、私の場合はもともとの自分に自信がないので、コスプレを通して「すごい」とか「可愛い」とか褒めてもらえると、すごく勇気づけられます。それと、コスプレをしてイベントに参加すれば、同じ作品が好きなレイヤー同士で交流できるし、趣味を分かち合える…というのも、活動を続けるうえでの楽しみのひとつですね。
――自分自身の“コスプレイヤーとしての強み”は何だとお考えですか?

【くらる】アイドルの経験もあり、“踊ってみた”や“歌ってみた”系の動画もたくさん作ってきたので、動きを取り入れてキャラクターを表現することには自信があります。いまはコスプレというと写真で見せる展開が主流ですが、これまでの経験を活かして、動画でもキャラクターの仕草をリアルに再現できるコスプレイヤーに挑戦していきたいです。

――貴重なお話、ありがとうございます。それでは最後の質問ですが、くらるさんにとって“コスプレ”とは?

【くらる】新しい自分を発見させてくれたもの……ですね。アイドル時代は、私も周囲の人たちも“くらる=明るくて元気”だと思っていて、そのイメージで活動することに疑問もなかったのですが、コスプレを始めて、いろんなキャラクターの格好をするうちに、「自分にはこんな一面もあったんだ」、「こんな表情もできるんだ」ということに、どんどん気づいていって。そうした発見があるのも、コスプレならではの醍醐味だと思っているので、これからもずっと続けていきたいと思っています。
取材・文/ソムタム田井

取材協力/ 12カンパニー
http://12company.co.jp/
くらるTwitter:@KRaR007

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