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(更新: ORICON NEWS

【サンリオ】“がおぱわるぅ”って知ってる?「グッズなし」から始まった異色の新人キャラが躍進、初のショップも

(C)2024 SANRIO   CHICOLATE 著作(株)サンリオ

(C)2024 SANRIO CHICOLATE 著作(株)サンリオ

 サンリオのキャラクター、「がおぱわるぅ」をご存じだろうか? ハローキティやシナモロールといった何十年にもわたって活躍するキャラクターの人気と知名度は盤石だが、こうした新たなキャラクターも続々生まれている。知名度はまだまだこれからだが、SNSの積極的な発信を通してスピード躍進を遂げ、2022年デビューながら『2024年サンリオキャラクター大賞』21位と大健闘した。「がおぱわるぅ」を例に、現代のキャラクターとファンのコミュニケーションのあり方を見てみたい。

ベテラン勢が上位を占めるなか、健闘した“新人”キャラクター

 幼い頃に出会い、大人になった今も大好きなキャラクターがいるという人は少なくない。世の中には数多くのキャラクターが存在するが、デビュー50周年を迎えたハローキティが圧倒的な人気と知名度を誇っているのも、長年の歴史(=多くの人の大切な思い出)によるところも大きいはずだ。

 サンリオが主催する人気投票企画『サンリオキャラクター大賞』でも、今年の10位以内には20年以上にわたって活躍してきた人気者たちが並んだ。歴史というアドバンテージを持たない新人キャラクターが、上位に食い込むハードルの高さが現れた結果だったと言えるだろう。
 そうした中、2022年デビューながら21位とスピード躍進を果たしたキャラクター・がおぱわるぅに注目してみたい。がおぱわるぅとは「おむらいす島」に暮らす恐竜の子(本名・ぱわるぅ)。おむらいす島には親友のおばけ・ねずみピヨや“ちいさきものたち”(小さな生き物)も生息している。

 「子どもとはいえ、恐竜なのでぱわるぅはとてもパワフルです。持ち前のパワフルさをポジティブに変えて、みんなと楽しく遊んだり、お困りごとを解決したりする優しい子です。ねずみピヨとの出会いも、森から出てきたねずみピヨが岩に押しつぶされていたところを、ぱわるぅが『がおっ』と岩を持ち上げて助けたことがきっかけでした。可愛い見た目からはギャップのあるパワフルさや、ちょっぴりおまぬけなところも好きだとおっしゃる方が増えています」(サンリオ 事業戦略本部 IP創造部 プロデュースチーム/以下サンリオプロデュースチーム)

実験的な試みから生まれたがおぱわるぅ、ツッコミどころで男性にも人気

(C)2024 SANRIO   CHICOLATE 著作(株)サンリオ

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    (C)2024 SANRIO CHICOLATE 著作(株)サンリオ

 キャラクターがファンを拡大するためには、グッズ展開が欠かせない。しかし、がおぱわるぅについては2022年にX(旧Twitter)で発表されて以来、長らくグッズは発売されてこなかった。主な活動な場はSNSで、イラストやマンガ、そして手描きアニメーションでファンを獲得してきた背景がある。

 そもそも誕生の経緯も、これまでのサンリオキャラクターとは大きく異なっていた。

 「がおぱわるぅは、新たなキャラクター開発手法を探るために実施したサンリオとCHOCOLETE Inc.による共同実験型プロジェクトで生まれたキャラクターです。完成されたキャラクターを世に送り出し、みなさんに知っていただくという従来の方法ではなく、生まれたてのキャラクターをSNSで発表し、反響を踏まえてブラッシュアップを行いながら育てていくという実験的な試み。SNSを通してキャラクターの造形だけではなく、ストーリーや世界観も含めてお伝えしていくのが狙いでした」(サンリオプロデュースチーム)

 ぱっと見のフォルムから猫と勘違いされることもあるが、頭に付いているのは猫耳ではなく2本のツノ。フカフカのお腹や、もちっとしたピンクの足裏など可愛いポイントも多数備えている。しかし、がおぱわるぅがファンの心を掴んでいるのは見た目だけでなく、おともだちとのほのぼのした関係性やクスッとさせるツッコミどころといった、設定や世界観の要素も大きい。

 「SNSの反響で多いのが、ぱわるぅを見ていると元気になれるというコメントです。中でも歌とダンスによるショート動画がクセになる、繰り返し見たくなるという声が多かったため、最近はTikTokやYouTubeも始めたりなど動画コンテンツに力を入れています。手描きアニメーションがゆるっとファンシーすぎないためか、男性ファンも多いのが特徴ですね」(サンリオプロデュースチーム)

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