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ガンプラ史上の最高峰の“金属表現”『MGEX』を大胆カスタム「妄想ストーリーを形にしたくて」

 コロナ禍をきっかけに本格的にガンプラを作り始め、3年で150体も制作したというモデラーのスバルさん(@TjilpMb06bw75JD)。その近作は、昨年11月に発売され、「ガンプラ史上の最高峰の“金属表現”」というテーマが話題となったハイエンドブランド「MGEX」のストライクフリーダムガンダム。自身で物語をイメージしながら制作した『ストライクフリーダム・エンヴィー』には、多くのいいねが寄せられた。本作の背景にある物語とは?

発売前から配色やパーツ構成を想像、作り方をイメトレ「おかげでスムーズに制作」

――近作の『ストライクフリーダム・エンヴィー』が3000件を超えるいいねを獲得しました。この反響はどのように受け止めていますか?
スバル多くの方にお褒めいただけたのですが、それはキット自体の完成度と、最新キットの目新しさのおかげだと思っています。私は、妄想ストーリーを形にしたくて、ガンプラ作っているので「お話、読ませてもらいました」というコメントがとてもうれしかったですね。

――ベースとなるキットは、「ガンプラ史上の最高峰の“金属表現”」と言われるMGEXシリーズです。通常のガンプラよりも高価かつ、素材感も異なる部分があるかと思いますが、実際に制作されてみていかがでしたか?
スバル正直作っている時は、内部フレームは完成したらそんなに見えないし、外装はどうせ塗装するならそんなに変わらないような…と思っていました。ところが、完成後にちらりと見える内部フレーム、全体的なフォルム、パーツ一つひとつの造形、可動、とても素晴らしく感動しました。そして、なにより、大量にあるパーツ全てのかみ合わせが完璧で、驚愕いたしました。
 このキット(MGEXストライクフリーダム)の発売を心待ちにしておりまして、購入後、寝る間を惜しんで制作に没頭しました。発売前からPV動画を何回も見て、配色やパーツ構成を想像、作り方をイメージトレーニングしていたので、スムーズに制作することができました。

――もともと、「ストライクフリーダム」に思い入れがあったんですか?
スバル『機動戦士ガンダムSEED』および『SEED DESTINY』はもちろん大好きですが、コズミック・イラのモビルスーツなら、ストライクダガーやウィンダム、スローターダガーが好きです。(自分、ナチュラル【※】なので)コズミック・イラにおいて、スバル視点ではストライクフリーダムは悪魔そのものです(笑)。
【※】ナチュラルとは、『ガンダムSEED』シリーズの人種の概念。他、コーディネイターも存在する

――“悪魔”と評したストライクフリーダムを作ろうと思われたのは何故ですか?
スバル実は本作を作る以前に、友人から「エクストラフィニィッシュとシルバーコーティングのフリーダム良いとこ取りして、余ったパーツで一体組めるからあげるよ、どうせ塗装するでしょ?」とパーツ状態のバラバラ成型色MGフリーダムVer.2.0をもらいました。いろいろ考えた結果、『ビルドファイターズ』や『ビルドダイバーズ』のような、ガンプラバトル世界観なら、主人公機を自分カラーで塗装するのもアリかと思い、初代フリーダム・エンヴィーが完成しました。その後、ツイッターで物語を創作し、現在の最新搭乗ガンプラとして、本作を作りました。最初は量産機が好きでよく作っており、主人公色の強いワンオフ機体は敬遠していたんですけどね。

赤味を帯びたボディは、継承されたもの

――実際、どのような物語を創造されたのでしょうか?
スバル平凡ガンプラビルダーのスバルが、GBNで大罪のELダイバー『ヤミ』と出会い、事件に巻き込まれていく展開です。このストライクフリーダムはストーリー第三部で、ヤミを救うため、スバルが作り上げたガンプラという設定です。詳細は、ツイッターで妄想ストーリー『ビルドダイバーズSins』として公開しております。

――ガンダムというと、白を基調に青や黄色などのイメージが強いですが、本作は赤味を帯びています。これはどういった理由から?
スバル初代フリーダム・エンヴィーを、当時持っていたクリアーレッドの塗料と、試してみたかった大理石風塗装を駆使して、ノリと勢いだけで作ったのをきっかけに、二代目エクリプス、三代目ストライクフリーダムと、カラーリングを継承しながら作っています。妄想ストーリーのヒロイン枠・ヤミの意匠をイメージしています。

――なるほど。拝見すると実に細かいところまで丁寧に塗装されていますね。
スバルありがとうございます。パーツごと分けられた成形色をあえて同色にしたり、デカールを最小限にしたり、センサー周囲やダクトとスラスターの色を合わせたりして、全体のまとまりを意識しました。作品を見てストーリー性を感じていただくというところにこだわって作りました。

――本作を含め、ご自身がガンプラを制作するうえで一番大切にしていること、信条をお教えください。
スバル私は趣味でガンプラを作っているので、一番は楽しく作ることです。最初は一人で作って眺め、近しい友人に見せたりして満足していましたが、多くの方に見ていただきたくて、ツイッターを始めました。ガンプラにかけられるお金や時間、作業環境や目指す形は人それぞれなので、他人の作品を批判したり、自分の考えを押し付けるのは違うと思います。世の中、いろいろと大変な事もありますが、これからも、みなさんと一緒に楽しく、ガンプラ活動していきたいと思います。

――スバルさんにとって「ガンプラ」とは?
スバルコロナ禍をきっかけに、偶然始めたガンプラですが、一生の趣味にしていきたいと思います。

――ちなみに、次にMGEXシリーズで出てほしい機体は?
スバル難しい質問ですね…本当にほしいのはギャプラン、ワンチャン現実味があるとすればストライクフリーダムと並べられるインフィニットジャスティス、現実的にありそうなのはウイングゼロやダブルオーあたりでしょうか? 普通のMGVer2.0でもイイのでインフィニットジャスティス発売してくれたら、今回のストライクフリーダムと対になるようなカラーリングで作ってみたいと思います。

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