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「ガンプラとシルバニアが融合?」かわいすぎる『水星の魔女』チュチュに反響、ガンダム初体験女子の挑戦

 昨年10月の放送開始以来、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』(以下/水星の魔女)に登場した機体のガンプラが続々と発売。モデラーもさまざまな作品を発表している。そんななか、年末に話題になったのは、シルバニアをベースに特徴的な髪型と服装を見事に表現したチュアチュリー・パンランチ(愛称/チュチュ)。2.1万いいねを獲得した本作を制作したいつきちゃんさん(@itsukichanDEATH)は、『水星の魔女』をきっかけにガンプラに興味を持ったが、あることがきっかけで、本作を作ったという。ガンプラ未経験女性が、本作&ガンプラへの想いを語った。

ガンプラとシルバニアの相性はいい、融合させたいと思っていた

――そもそも、ガンダムに興味を持ったきっかけが、『水星の魔女』とのことでしたが、どのようなところに惹かれたのでしょうか?
いつきちゃん主人公が女の子だったことが1番のきっかけだと思います。プロローグを見た時は、『やはり過去作を見てないと難しいかな?』と思いましたが、本編はいわゆる“学園モノ”で、ガンダムシリーズという感覚はなく見進められました。どのキャラクターにもそれぞれの人間味があり、特にスレッタの感情のふり幅の描写が細かくリアルで感情移入してしまいます。これはヒューマンアニメだなと思いました。

――それまで、『ガンダム』についてどのようなイメージを持たれていましたか?
いつきちゃん『ファーストガンダムから全部見ないと…』というイメージが強いです。ガンダムを見ていた記憶はないのですが、1990年代に兄と『SDガンダム』のカードダスをよく引いていたというのが、ガンダムとの接点です。

――なるほど。ガンダムとの接点があまりないなかで、ストーリーから面白いと思った『水星の魔女』をきっかけにハマって、ガンプラも作ってみたいと思われたわけですね。
いつきちゃんそうですね。もともと、シルバニアを使った作品は作って、SNSでも発表していて。シルバニアとガンプラは相性が良いと思っていたので、最初からシルバニアとガンプラを並べたい、出来るなら融合させたいという気持ちがありました。スレッタとチュチュが好きなので、ガンダムエアリアルとチュチュ専用機のデミトレーナーを作ってみたいと思っていました。

――そんな想いのなか、『水星の魔女』登場機のガンプラを購入しようとしましたが、できなかった。それが、本作制作のきっかけになったと伺いました。
いつきちゃんはい。そもそも、自分のガンプラ購入の意識が低かったなと思いました。転売問題なども知らなかったので、予約もしていませんでしたし、発売日に並ぶなどもしていません。その時点で転売ヤーに意識負けしていたので当然の結果だなど。勉強になった部分が大きかったです。初めは転売品を購入してしまおうと思いましたが、「転売なら1つ、再販なら2つ、ガンプラが手に入る」というつぶやきで見て踏みとどまることが出来ました。

――ガンプラが買えなかった結果、その制作意欲をシルバニアにぶつけ、このユニークなチュチュが誕生。多くの人から賞賛を集めるわけですから、人生何があるか分かりません。
いつきちゃんそうですね。でもまさかこんなに反響があるとは思いませんでした。改めて、『水星の魔女』の人気は凄いなと感じました。

ガンプラへの想いは高まるばかり「次回生産分のガンダムエアリアルを予約しました」

――そもそも、なぜチュチュを制作しようと思ったのですか?
いつきちゃんチュチュは一番好きなキャラクターであり、独特な髪型と制服以外の服を着ている点がシルバニアで表現しやすいので作ろうと思いました。口が悪く、攻撃的な彼女ですが、故郷の仲間たちを心配したり、スレッタ気持ちに共感して怒ったり、恋バナに口をはさんだり…とてもかわいらしい部分に魅力を感じます。
 作品名は特に決めてなかったのですが「チュチュバニア」ですかね…。2日間で合計7時間くらいかかりました。ベースのシルバニアには、UK版の『White Mouse family』の女の子を使用しました。

――UK版の『White Mouse family』をベースにしたのには、何か理由があるのですか?
いつきちゃんシルバニアには数種類のネズミがいますが、チュチュは色白なのでホワイトボディのネズミを使用しました。また、海外版であることも重要です。アーシアン【※】であることへの皮肉っぽくも感じられますが、特別感を持たせたかったのです。多分海外版のものを持っていなかったら作っていなかったです。
【※】『水星の魔女』劇中では、宇宙居住者を「スペーシアン」、地球居住者を「アーシアン」と呼称。チュチュは、アーシアンを差別するスペーシアンを嫌っており、よく喧嘩騒ぎを起こしている。

――特徴的な髪型と、服も見事に再現されていると思うのですが、それぞれどういった素材を使って、どのように制作されたのですか?
いつきちゃん髪の毛は羊毛フェルトです。接着剤などは使っておらず、刺す方向や深さを調節して固定しました。チュチュに見えるベストなサイズ感に出来たと思います。あまり綺麗にまとめ過ぎず、しっかり固定するのが難しかったです。
 服は白と黒の布(シーチング)、裾の部分は白の平ゴム、3ミリの赤リボンを使いました。中に着ている制服上部の黒色部分以外は白い布をマーカーや絵具で染めてから縫ってます。シルバニアの洋服は基本形態があるのでそこからアレンジして型紙を作成しました。

――細かいところまで丁寧に作り上げるところにこだわりを感じますね。本作には、2.1万いいねをはじめ、多くの賞賛の声が寄せられましたが、どのように受け止めていますか?
いつきちゃん自分で作った服を着たシルバニアは、最高にかわいくて愛おしいんですよ。感覚がバグってしまうので、単純に「他人が見てもかわいいんだ!」とうれしかったです。特に、「何でここにシルバニアンがいるんだよ」っていうリプが印象に残りました。4話のチュチュのセリフをもじったものですが、「うまいな」と思いました(笑)。

――ちなみに、購入できなかったガンプラについては、今後挑戦したいという気持ちはありますか?
いつきちゃんもちろんです。次回生産分の『ガンダムエアリアル』を予約することが出来ました。初めてなのでまずはそのまま組んでみたいと思います。いずれ塗装や電飾をやってみたいですが、一番興味があるのは静電植毛です。ガンプラが着れる服も作ってみたいです。インスピレーションが湧くまでは”積みプラ”をしてしまうかもしれませんが、それすら、やりたいことの1つですね(笑)。

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