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「リアル“コウペンちゃん”!」ほわほわの赤ちゃんペンギンに反響、飼育員が驚いた“おませさん”な一面とは?
公開休止中もSNSで大人気に、飼育スタッフが「まだまだ赤ちゃん」と思う瞬間も
長野さんエンペラーペンギンの雛は、国内でもここでしか見ることができない貴重な姿です。一般公開できないのですが、SNSで皆さんにご覧いただけて嬉しいです(※取材時は一般公開休止中)。
――飼育スタッフさんからみて、一番かわいいと思う仕草はありますか?
長野さんそうですね。親元で育つ場合、雛は親の足元(お腹の下)に入って温めてもらいます。この子は親と離れて暮らしているためか、人の脇や足の隙間に顔をうずめてきて、親鳥のお腹の下に入りたいような仕草をする時があります。体は少しずつ成長していますが、「まだまだ赤ちゃんなんだな」とかわいいですね。
長野さんこれは、エサを食べた後になるので、お腹いっぱいで少し眠たいなあというところです。人でいったら少し伸びをしているような感じです。大人になってからも翼をパタパタすることはあるのですが、やっぱり雛の時は翼が短く、羽がほわほわなので、一段とかわいく見えるのかなと思います。
\10/1生まれのエンペラーペンギンの赤ちゃん/
? アドベンチャーワールド 公式 (@aws_official) November 17, 2021
バックヤードで元気にしています!
皆様あたたかいコメントありがとうございます? pic.twitter.com/m2KQVdU9P5
もう大人のステップを? 飼育スタッフも驚いた“おませさん”な姿 「ボールを抱く行動も見られる」
長野さん雛の時は、頭を上下に振って親鳥にエサをねだる鳴き方をします。大人になると、雛の鳴き声と変わり「ディスプレイ」と呼ばれる求愛の鳴き方に変わるんです。
――現在、生後70日くらいですが、もう大人の鳴き方に変わるんですね。
長野さんこの時期に大人の鳴き方の練習をすることは、ほとんどないです。この雛はちょっと大人びているのか、突然(練習を)始めました。
――おませさんなんでしょうか(笑)。
長野さん大人のペンギンは卵を足の上に乗せてお腹の皮を被せて温めますが、繁殖の時期には、雪の塊など落ちているものを卵と勘違いして抱えることもあります。今回生まれた雛は、エサが入った小さなボールを抱こうとする行動がたまに見られます。その流れでちょっと大人のような鳴き方もしていますね。
――大人のステップを着々と進んでいますね。一方、見た目はまだフワフワな赤ちゃんです。どれぐらいで大人の見た目になっていくのでしょうか。
長野さん大体生後100日-120日過ぎた辺りからです。羽がちょっとずつ生え変り始めている部分もありますが、今回の雛は体が少し小さいのでもう少しかかりそうです。
\10月1日に誕生したエンペラーペンギンの赤ちゃん/
? アドベンチャーワールド 公式 (@aws_official) December 5, 2021
おとなの鳴き方練習中♪
65日齢 5,192g(前日比 +255g) pic.twitter.com/pKO2gshcCR