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【意識調査】批判集まる「路上飲み」20代の意識は? 「対面飲み会」への迷いも…飲酒にまつわる考えを調査
コロナ禍での「路上飲み」経験者はごくわずか、20代も他世代と意識の差異はなし
若者のイメージが強い「路上飲み」だが、50代でも路上飲み経験者が4.0%は存在する。20代が4.5%と最多だが、最多ではあるものの、大きな違いは見られなかった。また、【経験はないが気持ちがわかる】と「路上飲み」への共感を示した20代も18.0%と、全世代の回答と同じ傾向を示した。
「外で大人数で変わらずにやってる連中を見ると腹が立つ」(20代男性/東京)、「会社を出たら、目の前の道路で酔っぱらいがよく路上飲みをしていて怖い」(40代女性/東京)など、年代別に見ても各世代で「路上飲み」に対する意識に大きな差は見られなかった。
「自宅での一人飲み」が7割強、コロナ前後で飲酒量・頻度に変化ありは3割「宅飲みで飲酒量増えた」
「飲酒する量」についても、ほぼ同様の傾向となり【変わらない】が35.2%、【減った】24.2%、【増えた】9.7%という結果で、もともと飲めない3割を加えるなら65%以上がコロナ前後でアルコールへの態度に変化は見られない。「外で飲酒できず、家の中には他に酒を飲む人がいないので自分もほとんど飲まなくなった」(40代男性/神奈川県)という人もいる一方で「一人で酒を飲みすぎて吐いた」(30代女性/福岡県)、「基礎疾患を持っている家族の飲酒の量が宅飲みなのに増えている」(40代女性/埼玉県)など健康へのリスクが高まっているケースも見られた。
普段から飲酒をする人(614名)に「飲酒のシチュエーション」を聞くと、【自宅での一人飲み】が7割強(73.3%)とメインに。2人以上というケースでは、【自宅や友人宅での対面飲み】(33.7%)が目立つが、【飲食店での対面】も11.6%と根強いことがわかった。一方、【オンライン】を最も活用していると回答した割合は7.8%におさまった。
また、【飲酒量が増えた】と回答した人(97名)の中では、【自宅での一人飲み(81.4%)】【オンライン(14.4%)】の回答が【減った】【変わらない】の回答者よりもそれぞれ多くなっているのが特徴的だった。
対面での飲み会「悩んだことある」20代は40%、50代の約2倍の結果に
「たまに対面での飲み会に参加すると、その後感染していないか不安になり体調を気にしてしまう」(20代女性/愛知県)、「家族での会食がOKなら一人暮らしの人たち4人が毎週誰かの家で会食するとかもOKになる、少なくともリスクの点では変わらないのかな」(20代男性/東京都)という意見もあった。
「職場」の飲み会への需要、20代では2割以下 「お酒がないと盛り上がらない関係は無駄」の声も
年代別に見ると【職場の飲み会】へのニーズは20代で最も低く19.0%。【いずれもなくて良い】と答えた割合でも20代は39%と多めで、最多は30代の43.0%。この割合が最も少なかったのは50代で28.5%となった。
ワクチン接種が進んだ10~11月には、緊急事態宣言下でも飲食店での酒の提供や時間制限を緩和するといった議論が報道で発表される中、コロナ禍で自粛されていた対面での飲み会も再開の動きが強まるだろう。新型コロナの以前でも以後でも、強要や同調圧力を避けながら、個人が適量をそれぞれの場で楽しむことがアルコールとの付き合い方で肝要なセオリーであることには変化はない。世代間や個々人の意識のギャップを考慮した飲み会が引き続き、今後もキーワードになっていくだろう。
【調査概要】
調査時期:2021年8月11日(水)〜8月16日(月)
調査対象:計1000名(自社アンケートパネル【オリコンモニターリサーチ(外部サイト)】会員20代、30代、40代、50代、60代の男女、年代各200サンプルの均等割付)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査機関:オリコンモニターリサーチ(外部サイト)
調査時期:2021年8月11日(水)〜8月16日(月)
調査対象:計1000名(自社アンケートパネル【オリコンモニターリサーチ(外部サイト)】会員20代、30代、40代、50代、60代の男女、年代各200サンプルの均等割付)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査機関:オリコンモニターリサーチ(外部サイト)