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【意識調査】コロナ禍で急成長したフードデリバリー 最も頼むメニューは不動の「ピザ」

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、フードデリバリー市場は急成長を続けている。“巣ごもり需要”を見越して、国内外から様々な形態のサービスが続々と登場。Uber Eats、出前館、menu、フードパンダ、Woltなど、多数のオンラインフードデリバリーサービスがしのぎを削っており、日夜問わず、配達員の姿を目にすることも日常となってきた。そこでORICON NEWSでは、ユーザーアンケートを基に、コロナ禍のフードデリバリー事情を調査した。

フードデリバリーの“元祖”がダントツの1位 コロナ禍で「日常食」としてのピザが浸透

東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県在住の【オリコン・モニターリサーチ】会員10〜50代の男女へ調査

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 複数回答による調査の結果、「フードデリバリーを利用する際に、よく頼むメニュー」で【ピザ】が堂々の1位を記録。宅配ピザは、フードデリバリーの元祖ともいえ、初上陸は1985年。海外の映画や国内ドラマにも登場することから、憧れの食べ物という印象も根付いた。

 35年以上も私たちのライフスタイルに親しまれていた宅配ピザ。当初は電話によるオーダーだったが、時代が進み今ではオンラインでの注文が可能に。さらにコロナ禍では大手チェーンがさまざまな施策を打ち出し、パーティーなどの特別な日はもちろん、お一人様用のメニューも各社強化し普遍的な人気を獲得している。
  • 各ピザチェーン店はコロナ禍で新たなサービスを展開している

    各ピザチェーン店はコロナ禍で新たなサービスを展開している

 また、近年は多角的なサービスも展開。商品の対面受取を希望しない顧客には、自宅で直接対面せずに受け取ることができる“置きピザ”が人気。さらに『ドミノ・ピザ』では、“無料ピザで地域支援”として、保育、介護、医療機関などの現場で働く人々にピザを届けている点も話題だ。同店では、5月より「ピザ×日本食」のコラボ商品として、ご飯でピザを味わう斬新な『ピザライスボウル』を発売。今回調査をしたデリバリー利用者からは「これまで食べたことのない料理にも挑戦しようという気になる」というコメントもあった。デリバリーだからこそ、つい試してみたくなる仕掛けと言えるだろう。

 デリバリーの中でも【ピザ】は温かく出来立てに近い形で届けてもらえるのもメリットのひとつ。特に、大手チェーン店では、配達員が冷めないよう、袋の中に一定の温かさを保ったプレートを常備。ピザが美味しく食べられるとされる60度以上の適温を宅配時まで保つようにしている。

 長年培ってきた定番感や安心・信頼が【ピザ】にはある。コロナ禍で“おひとり様”需要にもうまくフィットしたことで、パーティーなどの特別食から“日常食”に変化したことがわかる結果となった。

デリバリーを利用するメリットは「感染リスクの軽減」「時短」

 【ピザ】に限らず、フードデリバリーのメニューも多様化している。Uber Eatsなどでは和食、中華、イタリアンだけでなく、タピオカやケーキ、ドーナツなど、主食からデザート、ドリンクまでジャンルレスな注文ができる。

 ユーザーアンケートで「デリバリーサービスを利用する魅力」について問うと、さまざまな意見が寄せられた。

 コロナ禍でのメリットとしては、やはり「感染予防のため」(埼玉県/30代/男性)、「飲食店で食べることを避けている」(神奈川県/30代/女性)と家から出ることなく食事ができ、予防対策になることを挙げる声が多かった。

 また、テレワークの推奨により「在宅勤務になり、仕事が忙しく自炊する余裕がないため」(東京都/30代/女性)と生活サイクルの変化からデリバリーの需要も増加。「デリバリーだと出かける時間が節約できるので、外出する準備ができてない時や、時間の節約をしたい時に利用します」(東京都/50代/女性)と“時短”にも一役買っている。

 ほかにも、「毎日食事を作るのが嫌になるときがある。作らなくてもいい日があってもいい」(東京都/50代/女性)と“家事休みの日”として利用するユーザーも。「コロナ後は家族が在宅勤務で家にいることが多いので、毎日の手間を省いたり、メニューのマンネリ化解消のため、デリバリーを頼むことが増えた」(神奈川県/50代/女性)と、食卓に新風を吹き込むための利用も増えている。【ピザ】同様に、多様化するフードデリバリーが、日常でも手軽に頼めるサービスとして、この1年で浸透したといえる。

ユーザー属性で違いも フードデリバリーが抱える課題とは?

 メリットがあれば、デメリットがあるのも事実。その1つは「手数料の問題」だろう。多くの場合、店舗で利用するよりも数割上乗せした価格になっており、配送料もかかってしまうケースも少なくない。便利ではあるが、やはり割高であり、ファミリー層においては頻繁に使えるサービスとしては考えてしまうこともあるはず。

 その点でいうと、ファミリー層はお得なクーポン等を利用した『出前館』や直営店のデリバリーサービスを利用することが多い様子。「よく利用するフードデリバリーサービス」に『出前館』を挙げた人は「クーポンがよく出る。送料無料が多い」(東京都/20代・男性)、「定期的にクーポンを配信してくれるので、デリバリー価格で高くても利用しやすい」(東京都/30代・女性)との声も。また、直営店のデリバリーサービスでは「ポイントが貯まる」(埼玉県/20代/女性)など店舗独自のポイント還元などがある点をあげる声もあった。

 そのほか、Uber Eatsは、アプリでGPS機能を用いており、配達員がどこにいるかが分かるのがメリット。「アプリの使いやすさや料理・配送の価格、配達時間の分かりやすさが他のデリバリーサービスより優れているから」(東京都/20代・女性)と、手数料の問題があったとしても提携している店数や配達時間の速さなどを考慮して、サービスを選ぶユーザーもいるようだ。

フードデリバリーを利用する人 N=406

フードデリバリーを利用する人 N=406

何かと閉塞感のある生活の中で、おいしい物を食べる時間でリフレッシュしたいという人も多く、好きな時間に好きな物を自由に食べられる環境ではないことが、“食”への関心を駆り立てている節も。フードデリバリーがそんな鬱憤を晴らす救世主にもなっている。

 「店には入りづらかったがデリバリーなら挑戦できる」と、新たな食へのきっかけ作りにもなっていることも、ユーザーコメントでは散見された。手数料やギグワークで働く配達員のあり方なども含め、新たなフェーズに入ったフードデリバリー業界の今後の展開に目が離せない。
【調査概要】
調査時期:2021年5月14日(金)〜5月19日(水)
調査対象:計1000名(自社アンケートパネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代、20代、30代、40代、50代の男女)
調査地域:一都三県(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)
調査方法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ
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