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【青天を衝け】吉沢亮、草なぎ剛は「大スター」 “尊敬の念”が栄一と慶喜の関係性にリンク

 昨年の7月下旬にクランクインしてから、1年以上にわたり、渋沢栄一を演じている吉沢。「どこかで僕の身体に染み付いているというか、意識していないところに栄一が出てくるんです。オン・オフの切り替えはきっちりできる方だと思っていましたが、NHKのスタジオに入ると栄一になっている瞬間がある。これはおもしろい経験だなと思います」と大河ドラマの主演を演じたからこそ得られたこともある。
  • 大河ドラマ『青天を衝け』より(C)NHK

    大河ドラマ『青天を衝け』より(C)NHK

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    大河ドラマ『青天を衝け』より(C)NHK

 放送前には「いまの吉沢亮では太刀打ちできないところはどうしてもあるので、新しい扉は開いていると思います」と語っていたが、その言葉どおり刺激のある毎日を過ごしているという。
 「話が進むに連れて、関わっていく人物も変わり、僕自身も成長しなきゃいけないと感じます。クオリティが高いことを求められますし、毎日全力でやらないと」とし「お芝居の中で、止まってせりふをしゃべる技術は上がったかなと。今までは動く芝居を意識することが多かった。もちろんその要素も必要ですが、言葉を話すだけの芝居も覚えられました。動と静なら静の芝居。ただ止まって芝居をすることがこの作品で身についてきています」と役者として確かな成長も感じ取っている。

大河ドラマ『青天を衝け』より(C)NHK

大河ドラマ『青天を衝け』より(C)NHK

 自身の成長も実感しながら、演じている栄一の変化についても語る。「これまでは、自分が正しいと思うことを全力でやってきて、突き進んでいった。新政府で働くようになってからは、自分で正しいと思うことに突き進むのは一緒ですが、汚いことだったり何かを切り捨てたり…。大人になるということだと思いますが、自分でも意識しています。葛藤も抱えているし、“どこか間違っている”のは気づいているけど、やめられない。自分のやることに余裕がなくなってきている感じです」と、政府に出仕して“官”の人間となり、さらにそこから下野して実業家として身を立てていく中での葛藤も感じる。
 今後のストーリーについては「明治になって、江戸が東京になり、今の時代を生きる上で、なじみある言葉も飛び交います。よく知っている渋沢栄一の功績も出てきて、栄一の本領発揮なのかなという気もするので、楽しみにしていただけたらと思います」と、どこかモヤモヤした気持ちで新政府に仕えているが、そこから栄一に何が起こり“近代日本経済の父”と呼ばれるようになったのか。放送も残すところ約4ヶ月。しかし、彼の成長物語は、まだまだ続いていく。

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