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「降水確率100%!」「どう撮ったの!?」水でできた傘に反響、意外な撮影法の裏に娘への思い
家族と海に出かけたときに着想を得る「発想を認めてもらい嬉しい」
Kogameさん「フォトグラファーと素人カメラマンの差って機材とか技術力だけじゃなくて圧倒的な発想力と感性だよなぁってなる写真」というコメントが印象的でした。この方のおっしゃる通り、機材は何でもよくて、発想や感性を重視しています。特にSNS時代は、あっという間に同じような写真で埋め尽くされてしまうので、技術よりも発想を認めていただいたことが嬉しかったです。あとは、この写真の後の娘のことを心配しているようなコメンが多く、優しい方が沢山いらっしゃることは親としても嬉しいですね。
――水が本当に開いた傘のようになっていますが、一体どのように撮影をしたのですか?
Kogameさんなんだとガッカリされるかもしれませんが、実は娘と水を別々に撮影して、Photoshopで重ね合わせています。先に娘だけを撮影し、カメラの設定はそのままで、すぐに水を撮影しています。撮影条件が同じなので、レタッチで重ね合わせても違和感なく仕上げることができます。水の形は、風呂桶で水を投げて、理想の形と位置になるまで何枚か撮影しています。
――夏らしくてとても素敵な写真です。どういった経緯で撮影は思いつきましたか?
Kogameさん家族で海に出かけたときに、バケツを使って水をかけ合って遊んでいたのですが、水の投げ方によって形が変わることに気づき、「面白い写真が撮れそうだな」と思ったのがきっかけです。
――撮影するにあたって、こだわった点は?
Kogameさんやはり水の形ですね。バケツは水が分散してしまうのですが、風呂桶を使うと塊になってくれることを発見し、投げ方や角度など、試行錯誤しました。ただ、どんな形になるかは運任せなところも面白いです。
――実際に水をかけての撮影だったら、色々とコツなども要りそうです。何回かチャレンジはしたのでしょうか?
Kogameさん頭の中にあるイメージをどうやったら実現できるかを検討し、いかにコストやリスクをかけずにできるかを考えた結果、Photoshopによる合成がベストと判断しました。「なんだ合成か」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、親として娘に水をかけるようなことはしたくありません。数ある選択肢の中から、最良の結果になる手段を選ぶことが大事だと思っています。ただし、完成度は妥協したくないので、天候や太陽の向き、同一時間での水の素材撮影などなど、撮影プランは念入りに行いました。
「ひょっとしたら本物かも?」と思わせたい 空想と現実の狭間のような作品を楽しんでほしい
Kogameさん少し前まで、Instagramのプロフィールには「Between imagination and reality」と書いていました。空想と現実の狭間という意味ですが、「ひょっとしたら本物かも?」と思ってもらえるような作品が好きです。今回の皆さんのコメントを見ると、現実と思ってくれた方が沢山いらっしゃったようです。合成写真には否定的な意見もあると思いますが、ちょっとドキドキするような作品として楽しんでいただけたら嬉しいです。
――夏を楽しんでいる様子が写真からも伝わってきます。写真で夏らしさなどの季節感を出すコツやこだわりは?
Kogameさん水と青空があるだけで夏らしさは表現できるので、よりリアリティを出すために、空の青を鮮やかに調整したり、白っぽい服で爽やかさを出したりするよう意識しました。服装も含めての演出となります。
――写真のモデルである娘さんは、今回の撮影についてはどんな反応でしたか?
Kogameさん今回は撮影段階からどんな写真になるのかは伝えてあったので、娘なりにイメージしてポーズを考えたようです。娘の撮影後は、風呂桶で水をバシャバシャする楽しい時間なので、遊びも取り入れつつ楽しみながら撮影しています。