ORICON NEWS
「写真かと思った…」リアルすぎる“教室の絵”に驚きの声「光がエモすぎで本物と見間違う」
見たままを描くのではなく、描く対象の構造や質感を理解することが重要
ハンカチさん たくさんのいいねをいただき、次作品への励みになりました。「写真かと思った」といった声もありがたいのですが、やはり写真ではなくイラストとして感じ取ってもらえたコメントを見ると嬉しいですね。
――「窓辺の光の差し込みがリアル過ぎてイラストとは思わなかった」と驚きの声も寄せられていますが、どんなところに注目してもらいたいですか?
ハンカチさん 今回の作品では、机をメインに描きました。机の質感をはじめ、まだ少し冷たい空気を感じる教室に、光が差し込んで春の温かみを感じるような雰囲気を描きたかったので、全体的な雰囲気や空気感を感じてもらえたら嬉しいです。
――「一瞬写真かと思った」「目を疑うほど上手い」とその完成度の高さが注目を集めました。リアルに描くための秘訣は?
ハンカチさん 見たままを描くのではなく、描く対象の構造や質感をしっかりと理解して、描くことがとても重要になってきます。また、短時間で仕上げようとはせず、時間に余裕を持って丁寧に描くことが大事です。
――いつ頃からイラストをSNSで公開しているのでしょうか?
ハンカチさん 高校生の頃から投稿していました。
――SNSにイラスト公開するようになったきっかけは?
ハンカチさん 高校生の頃から投稿していますが、たくさんの人にイラストを見てもらいたいと思ったことがきっかけです。当時からデジタルイラストを描いていたので、ネットに投稿するということは自然な流れでした。
――題材の選び方?
ハンカチさん 普段からTwitterに投稿しているようなリアルなテイストのイラストを描いています。基本的には、都会の風景を中心に選んでいますが、その時の自分が描きたいと思ったものを描くようにしています。
――いつ頃から絵を描き始めたのでしょうか?
ハンカチさん 小学生の頃から絵を描いていましたが、今のようなイラストのテイストになったのは5年前くらいだったと思います。高校卒業後にイラスト・デザイン系の専門学校に3年通いましたが、当時のイラストと現在では、ずいぶんテイストが異なります。今のようなイラストを描くために必要な技術は、すべて独学によるものです。現在はイラストレーターの仕事をしていますが、Twitterでは、自主制作の作品を投稿しています。
周りの評価に囚われず、自分の好きなものと向き合って作品を作り続ることが大事
ハンカチさん 基本的には、撮影した写真を元にしてイラストに仕上げます。線画は写真をトレースしてその線画をベースに、模写をしていく作業になります。
――風景画が多いようにも感じますが? 被写体によっては、得意や不得意があるのでしょうか?
ハンカチさん 実は、キャラクターを描くのが苦手で…風景ばかり描いています。写真を撮る時も人がいない構図が好きなので、キャラクターがいない作品を描く方が好きなのかもしれません。また、現在勉強中ですが、自然物を描くのはあまり得意な方ではなく、形がしっかりと決まっているものを描くのが得意です。
――美しく描くためにどのようなことを気をつけていますか?
ハンカチさん 光の表現や影の温度感、反射光の色味など意識して描いています。普通は反射しないものもあるキラキラさせたり、写真ではできないイラストび表現を常に意識しながら作品を描いています。
――SNSには、イラストレーターを目指す人からも多くコメントが寄せられています。絵を勉強している人にメッセージをお願いします。
ハンカチさん SNSの普及で多くの人に作品を見てもらえる環境が増えた一方で、いいねや評価を気にして焦ったりすることもあるかと思います。周りの評価に囚われず、自分の好きなものと向き合って作品を作り続けることが大事です。
――人を感動させるために必要なこととは?
ハンカチさん 自分が描いたイラストで自分自身が感動できるかだと思います。自分が感動しない作品で人を感動させることはできない、それを常に考えて作品作りをしています。
――イラストを通して伝えたいことは?
ハンカチさん 何気ない風景でも、イラストにすることで目新しい世界として感じることができます。イラストを通じて新しい発見をしてもらえたら嬉しいです。
◆ハンカチさんのpixivはこちら⇒(外部サイト)