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大泉洋の一番好きな作品は? 「かっこ悪いのに好き」「憎めない悪役」など、人間味極まる名演技【#ファンに聞いてみた】

この記事は、LINE初の総合エンタメメディア「Fanthology!」とオリコンNewSの共同企画です。
⇒この記事をオリジナルページで読む(4月2日掲載)

大泉洋

3月26日に公開となった映画『騙し絵の牙』に主演している大泉洋さん。バラエティで人気に火が付きましたが、本職の俳優でも光り輝いています。『騙し絵の牙』は『罪の声』の著者である塩田武士氏が、大泉さんを主人公にあて書きした同名小説が原作。出版社のお荷物雑誌「トリニティ」の変わり者編集長・速水役を大泉さんが演じています。そんな人気、実力を兼ね備える大泉さん出演の「一番好きな作品」をテーマにアンケートを実施(※)。人気作品のトップ5を熱い推しコメントとともに紹介します。

※物語の内容に触れる描写がありますのでご注意ください
※ORICON NEWS公式Twitterアカウントにて実施 総票数:172

第5位(10票)【アフタースクール】神野良太郎(じんの・りょうたろう)

●2008年5月24日公開映画

中学校の教師でお人好しな性格の神野は夏休み中ということもあり、親友の木村(堺雅人さん)の妻で妊娠中の美紀(常盤貴子さん)の面倒を見ることに。しかし、木村が突然失踪。そこに同級生だったと語る探偵・北沢(佐々木蔵之介さん)が現れ、木村探しに巻き込まれていく、という物語です。

映画のキャッチコピーである「甘くみてるとダマされちゃいますよ」が示すように、誰もが裏切られるストーリー展開は必見。その髪型から“モジャモジャ”と呼ばれる大泉さんの頼りなさげな姿と、最後の最後は決める姿の両面が楽しめる作品となっています。
【ファンの声】

「とある場面を境に、主人公・神野の印象が全く変わるのが、しびれるくらいかっこいい」

「大泉さんを好きになったキッカケの作品だから。コミカルとシリアスを使い分け、実は一番のキーマンで最後はどんでん返し。こんなに難しい役どころを演じられるのは大泉さんだからだろうと思います」

「終盤の大泉さん演じる神野先生の『あんたみたいな生徒どのクラスにもいるんだよ。全部わかったような顔して勝手にひねくれて、この学校つまんねーだの何だの。……あのなぁ、学校なんてどうでもいいんだよ。お前がつまんないのは、お前のせいだ』というセリフがかっこよくて大好きです。大泉さんが演じた役の中でも5本指に入る名言だと思っています」

第4位(12票)【ハケンの品格】東海林武(しょうじ・たけし)

●2007年1月期、2020年4月期 日本テレビ系ドラマ(※新型コロナウイルスの影響で実際の放送は6月〜)

篠原涼子さんが主演で、伝説の“スーパーハケン”大前春子(おおまえ・はるこ)を演じたドラマ。2007年に放送され、平均視聴率20.2%と支持を得た人気作で、2020年には13年の時を経て、続編が製作されました。
大泉さんは、春子が働く派遣先の正社員で、有能で人柄もいいけれど、派遣社員には偏見と差別意識を持っており、雑用ばかりさせる東海林を演じます。少しずつ春子の実力を認め、次第に恋心を抱き、プロポーズ。ただ、第1期の最後は名古屋支店へ異動になり、春子との恋の行方も不透明なまま終わり、ファンをやきもきさせました。続編では、その先が描かれ、「天然パーマ」のことを春子に「枯れたマリモ」「腐れマリモ」とイジられるシーンも健在でした。
【ファンの声】

「私が大泉さんファンなったきっかけの役です。ちょうど私自身も派遣社員になったばかりでした。派遣社員の敵役だけど憎めない役だったのが魅力的でした」

「1作目(2007年)と2作目(2020年)が13年の歳月を経てリンクしており、東海林武というキャラクターに、大泉さんの13年分の成長が奥行きを与えていると思います。1人のキャラクターを年数を経てから再び演じたのはこれが初めてではないでしょうか」

「ハケン社員に対立する東海林武という正社員。強いものにこびへつらい、弱き者の手柄を横取りし、ハケン社員をいじめるのですが、私はどうしてもこのキャラクターを憎めない、むしろ大好きです。大泉洋さんが演じる悪役はコミカルで愛嬌いっぱい。それでいて人間臭くて男らしい魅力もある。本当に大好きです!」

第3位(18票)【こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話】鹿野靖明(しかの・やすあき)

●2018年12月28日公開映画
●原作:『こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち』(渡辺一史/北海道新聞社)

第35回大宅壮一ノンフィクション賞&第25回講談社ノンフィクション賞をダブル受賞した書籍が原作。12歳の時に筋肉が徐々に衰える難病・筋ジストロフィーを発症しながらも、信じられないバイタリティーで人生を駆け抜けた鹿野靖明さん(1959年12月26日札幌市生まれ〜2002年8月12日逝去)をめぐるノンフィクション作品の映画化です。夜中に突然「バナナが食べたい!」と言い出すなど、ときには度を超えるワガママぶりを見せながらも、自らの夢や欲に素直に生き、みんなに愛され続けた鹿野さんと、彼を支えながら共に生きたボランティアたちと家族の物語となっています。
大泉さんは「『障がいがあるから』と遠慮することなく、一人で生活して、仕事もして、けんかもして、恋もして、どこまでも対等に人と向き合い続けた鹿野さんの人生に強烈にひかれました」と演じるにあたって意気込みを語っていました。また、なにかにつけてボヤく様は大泉さんと鹿野さんに通じる部分で、多くのファンが見入っていました。
【ファンの声】

「役作りで食事制限とジョギングで体重を落として挑んだ作品。でもスクリーンの中の痩せた洋ちゃんは、明るく笑顔で自由に生きる主人公・鹿野さんでした。洋ちゃんの本気を観た作品です!」

「当時病棟の看護助手をしていたのですが、人間関係やらなんやらですっかり仕事が嫌いになり、今まで働いた期間も全て無駄だという気持ちになってる時に見て、私今なら田中くん(三浦春馬さんが演じた、ボランティアの医学生)より上手く移乗(介助)できる、ゼロから頑張った7年は無駄じゃなかったのかも、と前を向くきっかけをくれた、個人的に大切な作品です。あまりに鹿野さんで大泉さんに見えません」

「真面目な題材なのにぐちる大泉洋とタブってほんわかした気持ちで見られるから」

第2位(22票)【恋は雨上がりのように】近藤正己(こんどう・まさみ)

●2018年5月25日公開映画
●原作:『恋は雨上がりのように』(眉月じゅん/小学館)

陸上の夢をケガで絶たれてしまった主人公の女子高生・あきら(小松菜奈さん)は、偶然訪れたファミレスで店長・近藤(大泉さん)の優しさに触れたことで、近藤に片想いをしてしまいます。あきらは17歳、かたや近藤は“さえない店長”で、その上バツイチ子持ちの45歳。その年の差28歳で、若さゆえに真っ直ぐにぶつかってくるあきらに戸惑う近藤。それでも次第に心の距離を詰めていく2人の恋模様を描きました。
ほおづえをつくシーンでは、「マンガと逆だから、逆にしてくれ」とダメ出しをされたという大泉さんの“自他共に認めるさえない男”っぷりは再現度バツグン。また、大泉さんは雨男として知られますが、この作品の撮影時ばかりは“晴れ男”だったそう。タイトルどおり雨のシーンもある本作ですが、完成披露試写会では「今回ばかりは喜ばれると思って勇んで行ったら、全然降らない。私は雨男じゃなくて、ただただ撮影を邪魔するよくない天気になるヤツなんです。あらためてわかりました」とボヤいて笑わせていました。
【ファンの声】

「さえない中年のファミレス店長なのに、カッコ悪いのに、泣きたくなるほど見てるこちらも恋してしまう。ちっともカッコよくないのに、でも主人公と一緒に泣きたくなるほど好きになってしまった。さえないのにカッコ悪いのに好きにならずにいられない。本当にすごいと思う。大泉洋は天才だと思った」

「何と言っても、家族や仲間思いな所が一番の推しポイント。関わった人達とのつながりを大切にしているところ」

「さえないおじさん感を絶妙に醸し出しつつも、大人としての優しく紳士な対応を見せる役どころが、大泉さんの持つ人柄や雰囲気ともぴったりはまっていてとても素晴らしかったです」

第1位(28票)【探偵はBARにいる】探偵(たんてい)

●2011年9月10日公開映画、第2作:2013年5月11日公開映画、第3作:2017年12月1日公開映画
●原作:『ススキノ探偵』シリーズ(東直己/早川書房)

札幌・ススキノのとあるバー「ケラーオオハタ」に入り浸り、“何でも屋”として働く探偵(大泉さん)と助手の高田(松田龍平さん)が、ひょんなことから事件に巻き込まれ、それを解決するストーリーです。ハードボイルドな作風でクールな大泉さんの色気も作品の見どころとなっています。
注目すべきは、大泉さんが体を張っているシーンの数々。本作では探偵が拷問にあうのがおなじみとなっていますが、第1作では雪の中で生き埋めとなり、第2作ではパンツ一丁でスキーのジャンプ台から吊るされ、第3作でもパンツ一丁で漁船の船首にくくりつけられ、冬の北海道の海へ……。クールな一面と三枚目な一面を一度に味わうことができるシリーズで、ファンからの人気を集めています。
【ファンの声】

「だらしないながらも決めるところはキメる。北海道での撮影というのも最高です!」

「大泉さんの地元札幌を中心に繰り広げられる、アクションもあるハードボイルド作品ですが、コミカルな笑える場面もあって、大泉さんの魅力が満載の作品です!」

「面白いだけでなく、かっこよさも出ていてバラエティに出てる時とは違う姿にギャップを感じてキュンキュンしました。この映画をきっかけに一気にハマって所属しているTEAM NACSを好きになりファンクラブに入会するほどのファンになりました!」

このほか、新しい一面を見せた『黒井戸殺し』の柴平祐、早口でコミカルかつシリアスに江戸言葉を操った『駆込み女と駆出し男』の中村信次郎にも票が集まりました。そして、大泉さんの名前を日本全国に響かせた『水曜どうでしょう』にも、「初めて知った作品だから。ドラマじゃないかもしれないけど、どうでしょうは1つの作品だと思ってる」と票が入っていました。
『騙し絵の牙』で大泉さんが演じる速水は、頼りなく見えますが裏に“牙”を秘める男。嘘が飛び交い、裏切りの告発なども行われる中、ヒロインの新人編集者・高野(松岡茉優さん)を巻き込みながら、生き残りをかけた奇策を講じていく役どころです。大泉さんの新しい代表作になりそうですね。
この記事について
この記事は、LINE初の総合エンタメメディア「Fanthology!」とオリコンNewSの共同企画です。
俳優・歌手・芸人・タレントらの趣味嗜好を深堀りしつつ、ファンの「好き」を応援。今後、さらに気になる人の「これまで」と「これから」をお届けしていきます。
⇒この記事をオリジナルページで読む(4月2日掲載)

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