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【1/32 スケールモデル】これがプラモだと? “世界最強”と謳われた「ゼロ戦」の雄姿と哀愁を夕陽で表現

 老若男女、そして国籍を問わず愛され続ける「プラモデル」。1958年12月に産声をあげた国産プラモデルの歴史は60周年を迎えたが、黎明期から現在に至るまで、その歴史を支えてきたのは軍艦・航空機・戦車などの『スケールモデル』(※縮尺に基づいて忠実に再現した模型)である。今回、航空機のスケールモデルを卓越した技巧と想像力で再現するトップモデラー・松本州平氏にインタビューを実施。旧日本海軍が誇る名機・零戦(ゼロ戦)への愛情や、プラモデル制作への想いを聞いた。

「零戦」も「ヘルキャット」も各国の誇りを背負って戦っていた

――スケールモデルに目覚めたきっかけを教えてください。

松本州平4〜5歳の時だったと思います。当時、数十円で買える1/144位の航空機を駄菓子屋で売っていた時代がありまして。キャラメル箱くらいの大きさで、その箱絵がとてもカッコよくて、小遣いを貯めては買い集めていました。

――分かります。私の場合は発泡スチロール製の飛行機『ソフトグライダー』を親にせがんで買ってもらっていました。「零式艦上戦闘機」「ヘルキャット」「スピットファイヤー」など、イラストのカッコ良さにワクワクがとまりませんでした。松本さんが航空機に惚れた理由はどんなところでしょうか。

松本州平先ほども言いましたが、箱絵は見ていて全く飽きません。あと、機体を見るだけで当時の工業技術、時代背景、パイロットや製造者の思い入れなどを想像できますし、機体が進化していく歴史の積み重ねを感じられる点も魅力です。

――戦闘機の箱絵を見ると、妄想がいくらでも広がりましたね。ちなみに、スケールモデルで最初に制作したプラモは何ですか?

松本州平駄菓子屋で買った1/144の零戦だったと思います。

――零戦も含めて、第二次世界大戦(WW2)時の航空機は今なお支持を集めています。なぜ今の時代もWW2の航空機が愛されているのでしょうか。

松本州平一見、武骨なように見えて、それぞれのパーツが理にかなった配置がなされている機能美。また、国ごとのデザイン性や、航空機に求める“能力”や“機能”も明確に違っていて実に個性的です。しかも、それぞれの航空機が各国の誇りを背負って戦っていた事。当時の技術の粋を集めた「飛ぶ機械」のカッコ良さというか、各機が漂わせる並々ならぬオーラと美しさが魅力ですね。

技術の進歩は作った量に付随する、「自分の作品を客観視することも成長への道」

――WW2の航空機の中で、特に好きなプラモデルの機体は何でしょうか。

松本州平あまり機種に拘りは無いですが、強いていえば60〜70年代に制作されたモノグラムのキットが好きです。ディテール表現と機体のデフォルメが自分のプラモ感とマッチしていると感じます。

――では、旧日本海軍の“航空機縛り”ではどうでしょうか。

松本州平やはり零戦ですね。この機体が醸す雰囲気や佇まいは別格です。どこか郷愁を感じさせるというか…。子どもの頃から各スケール、メーカーを含めて最も多く制作してきましたから。今後も、繰り返し作り続ける名機だと思います。

――プラモデルの航空機を主に制作されていますが、作っていてカタルシスを感じる瞬間は?

松本州平それは全ての制作工程が終わり、各部分の最終チェックしている時です。自分の想像した機体が形になった充実感と疲労が相まって、とても心地良い達成感を感じます。

――今回紹介している1/32ハセガワ(旧金型)の零戦もそうですが、松本さんの作品からは模型としての色気を感じます。自身の世界観を表現するうえで“匠の技術”といえる点はどこでしょうか。

松本州平難しい質問ですね(苦笑)。模型制作にあたっては、細かい技術はそこそこで良いと思っていて、各プロセスを丁寧に行うように心掛けています。フォルムの確認と修正、ディテールの作り込み、調色、塗装等の技術が最終的に良いハーモニーを生み出せればベストだと思います。

――何かひとつの部分で突き抜けるよりも、全体のバランス感を重要視しているんですね。

松本州平技術はキットを作った量に付随してついてくるものです。人に作品を見せる、人の作品を見る、解らない部分は人に聞く、自分で調べる、といった客観的に自分の作品と向き合うことこそ大切だと思っています。

――最後に、松本さんにとってスケールモデルとは何ですか?

松本州平自分自身を表現する手段であると同時に、人との輪を作るツールです。実際、模型制作を通じて多くの仲間と出会うことが出来ましたから。

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