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SNSで人気呼ぶ“クリームソーダ”職人語る幸せの一杯「出会いは祖父母と行った喫茶店の味」
きっかけは祖父母と行った喫茶店、思い出のクリームソーダは京都旅行で作った一品
「小さい頃に、祖父母と行った喫茶店でクリームソーダを飲んだのが、好きになったきっかけです。泊まりに行くと毎回喫茶店に行っていて、クリームソーダを頼むのがいつも楽しみでした」
「クリームソーダ」と言えば、メロンソーダにバニラアイスとサクランボがトッピングされたものが定番のイメージ。しかしtsunekawaさんが作るのは、独自のテーマを持つカラフルなもの。
「旅行が好きで休みができるとよく行くのですが、旅先の風景や四季の風景からイメージやアイデアが生まれることが多いです。また、旬の食材を使いたいときは、そのためのレシピを作ったりなどもしています」
今までで作った中で一番のクリームソーダは、そんな旅先で生まれた一品。夏の京都旅行に行った際、ご当地の塩サイダーを使った鮮やかな緑のクリームソーダだ。「海が見える旅館で、ゆったり景色を眺めながら飲むクリームソーダは最高でした」と語る。そして、お店で飲んだもので印象深いのは、香川の小豆島で出会ったクリームソーダ。
「去年初めて香川の小豆島へ一人旅に出かけたのですが、何気なく入った喫茶店のクリームソーダが印象に残っています。初めて行く場所で知り合いもおらず、土地勘もなかったのですが、クリームソーダは懐かしい味がして思い出に残っています」
クリームソーダの定義は“炭酸+アイスクリーム” 人を幸せにする1杯の作り方とは
「僕は、“炭酸+アイスクリーム”でクリームソーダだと思ってます。炭酸以外だとフロートなのかな。でも、あまり定義に縛られすぎず、楽しんで作ったり飲んだりしてもらうのがいいと思います。『こんなのはクリームソーダじゃない』と考えるよりも、自由な捉え方や感性を持ってもらった方が優しい人になれると思うし、その方が幸せな人生になるんじゃないでしょうか」
tsunekawaさんの言葉通り、まるで宝石のようなカラフルなクリームソーダは、「可愛くて美味しくて幸せ」「癒される」と多くの人に幸せを届けている。中でも一番反響が大きかったのは、大好きなおじいちゃんとおばあちゃんに作ったもの。
「ごく普通のクリームソーダですが、大好きな人に作ったクリームソーダを多くの人に見てもらえて嬉しかった」と振り返る。ブルーとグリーンのクリームソーダと、仲良く並んで素敵な笑顔を見せるおじいちゃんとおばあちゃんの写真には、1万件以上の「いいね!」がつき、「心が温まりました」「人を幸せにするクリームソーダ」と、多くのコメントが寄せられた。
世界に向けて発信 クリームソーダは「思い出と未来の可能性」を秘めた飲み物
「ライブ配信はインスタでも行なっていて、直接見てくださっている方とリアルタイムでコミュニケーションがとれるのが良いなと思って始めました。グラスを選ぶところから始めるんですが、どんどんクリームソーダが出来上がっていく流れが見られると好評です。よくおかわりを求められます(笑)」
様々な媒体を通して発信しているのは、少しでも多くの人に魅力を伝えたいという想いから。クリームソーダを通して人と人とのコミュニケーションがとれる場所作りや、幸せな時間を過ごせる提案をできたらと、毎回テーマを決めてクリームソーダを作るイベントも開催している。昨年は日本を飛び出し、台湾で「クリームソーダ会」も行った。器や材料を現地調達し、赤や紫の華やかなクリームソーダを作った。
また「旅する喫茶」と称し、tsunekawaさんのクリームソーダが飲める限定カフェも開店。訪れた人からも好評の声が相次ぎ、各地から「来てほしい」との要望が。
「今後イベントを増やしていくのですが、来てくれた人たちに思い出を作って帰ってもらいたいです。実際何をするかはこれから時間をかけて取り組んで行くのでまだ秘密ですが、進行中なので楽しみにしてくださると嬉しいです」