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「ぺヤング」濃厚味にデカ盛り、健康志向の逆行くワケは? 担当者を直撃

 カップ焼きそば『ペヤング』の新作ラッシュが話題になっている。この半年で13商品を発表、昨年の約3倍というハイペースぶりとともに注目されているのが、その味だ。「回鍋肉風」「豚骨醤油」「もっともっと激辛MAX」など、新作はいずれも “がっつり濃厚インパクト系”。近年高まる食のヘルシー志向とは真逆の流れだが、SNS上ではぺヤンガー(ペヤングファンの愛称)を中心に「初激辛ペヤングした結果‥めちゃうまいや(>_<) からああああ」「新作出てたから買ってきた!」と歓迎ムードで、発売元も若者にバズる商品をあえて狙っているという。販売戦略について担当者を直撃した。

1ヶ月間に濃厚味3商品、警告つきの“2000キロカロリー超”の特盛りも

  • (右)「超超超大盛GIGAMAX」。1食で成人男性の1日のカロリー摂取基準と並ぶ2000Kcal超え。

    (右)「超超超大盛GIGAMAX」。1食で成人男性の1日のカロリー摂取基準と並ぶ2000Kcal超え

  • (右)麺が4倍ならソースももちろん…。

    (右)麺が4倍ならソースももちろん…

 昨年、まるか食品が発表した『ペヤング』新フレーバーは8商品(やきそばタイプのみ)。今年は、6月中旬時点で13商品を数える。最近の例では、4月に「炒飯風」「中華風」「すっぱからMAX」、5月に「イカした焼きそば」「鮭とポテトのチーズ味」「回鍋肉風」など、濃厚味を中心に1ヶ月3商品をラインナップしている。

 これらがっつり濃厚インパクト系の“究極形”とも言えるのが、18日に関東で先行発売された『ペヤングソースやきそば 超超超大盛GIGAMAX』だ。パッケージには「2142kcal」とデカデカと書かれており、さらには「1日1食までにして下さい。カロリー摂取基準を上回る恐れがあります」(成人男性の1日のカロリー摂取量の平均は2200kcal程度)との警告まで記載されている。

 通常サイズの4倍、439g=4人分のギガ盛りは果たして需要があるのか…。ペヤングの販売元「まるか食品株式会社」本社事務本部製品開発課の小島裕太氏は、「社長の『今までにないインパクトのあるものを作りたい』という思いから誕生しました。439g2142kcalはこれまでにないスペックになっており、インパクト抜群に仕上がったと思います」と語る。どうやら初めから“インパクト重視”で開発されたようで、実際、世のぺヤンガーたちの間では発売前から「ペヤングがガチでやべー商品を発売」「待て待て待て待て待て待て 本気かコレェ!」といった盛り上がりを見せた。

味わいに“制限なし” チャレンジし続けて発売以来約250種類を投入

 こうしたノーマルペヤング味“以外”の商品は、1975年の発売当初から数えると約250種類にのぼるという。気になるのは、その採用基準だが、「選定基準は特にありません。弊社の場合、何でもチャレンジしてみてよかったものを採用しています」(前出・小島氏)とのことで、まるか食品では「挑戦」が“ごく普通”だ。

 今年は、ペヤング史上初となる“チーズ味”(『鮭とポテトのチーズ味』)に挑んでいる。「これまでも、辛すぎる“激辛やきそば”だったり、わかめをカップいっぱいに広がるほど使った“わかめMAXやきそば”など色んな挑戦をしてきましたが、チーズ味は初めての試みです。レアな味付けを楽しんでほしいですね」

 濃厚シリーズでは、昨年3月に発売した「背油MAXやきそば」の反響が大きく、背脂を極限まで使用したソースは驚くほどギトギトかつ濃厚な味わいだったが、小島氏によると、“ギトギトだけどクセになる”などの声がネットでも見られ、ハマる人が続出したという。

ヘルシー志向の真逆をいく“若者にバズる”商品作り

 この「背油MAXやきそば」が好評を得たことが、濃厚シリーズへの注力に拍車をかけた。しかし、同社の狙いは他にもあった。それは、近年高まる一方の食のヘルシー志向とあえて逆をいくことで、“若者にバズる”商品を開発することだ。「常に幅広い年代に食べてもらいたいという気持ちで開発していますが、若者の発信力(SNS)は非常に力が強い。商品化にあたり若者の間で話題になるか、ということも念頭に置いています」。

 このような“SNS映え”する過激な商品を出す一方、実は、ヘルシー志向を意識した商品も手掛けている。そのひとつが、春雨を使ったカロリー控えめの『ピーヤング』シリーズだ。「湯切りタイプのカップ春雨は珍しくておもしろい、と好評をいただいています。その一方で、食べた後に“やっぱり、やきそばも食べたい”という声も寄せられています」という。

 食のトレンドがヘルシー傾向にあっても、あの芳醇なソースの香りと、程よい油に親しむぺヤンガーたちが求めるのは、やはり『ペヤング』ならではの食べ応えなのだ。ある種の覚悟をもって『ペヤング』を食す彼らにとって濃厚シリーズは歓迎こそすれ、拒むものではない。一見、時流の逆と思われがちな濃厚味は、ファン心理をついた販売戦略といえる。

 来年、まるか食品創業90年・ペヤング誕生44年目となるが、「今後もさまざまな味や企画にチャレンジして、お客様を飽きさせない商品展開をしていきたいと思います。ただ『やっぱりペヤングソースやきそばがよい』と、ソースやきそばも変わらず愛され続けていければ幸いです」と語る小島氏。テレビCMでも、ペヤングは1970年代の「よっ! 四角い顔!」、「まろやか〜」から、現在のマツコ・デラックス、サンドウィッチマンまで、常に私たちの生活の中にあった。これからも定番のソースやきそばや新フレーバーペヤングで、私たちの好奇心とお腹を満たしてくれることだろう。

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