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久本雅美・柴田理恵、あふれ出る“WAHAHA愛” 「動画」全盛の時代に「舞台」にこだわる理由

 一昔前、「テレビ」では過激すぎると“弾かれた”ものは、すべて「舞台」に持ち込まれていた。お笑いであろうが演劇であろうが、“タブー”がほぼなく、観客と演者が一つの空間を共にし、そこを訪れた人しか知らない“共犯関係”を築き上げる。それが舞台だった。だが近年、“弾かれた”ものは「動画」に移行し始めている。そんな時代のなか、過激さを売りに「舞台」で勝負し続けているのが、久本雅美、柴田理恵らが所属するWAHAHA本舗。旗揚げから35年、久本、柴田はどんなにテレビが忙しくても、脇目も振らず、必ず「舞台」に帰ってくる。その理由はなんなのか。2人に話を聞いた。

「WAHAHAは自分の骨格であり、血であり、肉。やめるなんてありえない」

 今年5月、3年ぶりに全体公演の開催を決定したWAHAHA本舗。前回、“最後の全体公演”と銘打ち、盛大に“ラスト”の全国ツアーを行っていたはずだった。だがそのツアーのさなか、移動中のバスの中で柴田理恵と久本雅美は主宰で演出家の喰始に「本当にもうやらないの?」と迫り、喰もまた、「絶対、やりたいって言うと思っていた」と、次作への意欲を燃やしていたという。
久本WAHAHA本舗は自分の骨格であり、血であり、肉。自分の人生と笑いはすべてWAHAHAから発生しているものなので、WAHAHAがなくなるということは、自分のベースがなくなるということだから、ありえません。
 毎回、ゼロから自分たちで立ち上げるというWAHAHA本舗のステージ。現在、テレビに映画に舞台にと多忙を極める2人だが、テーマを決める段階から制作に携わっているからこそ、WAHAHAの舞台を「今、いったい何に対して自分は興味があるのか、何をやりたいのか、どうしたらお客様に喜んでもらえるか、自分とちゃんと向き合える場」(久本)「自分の原点はどこか、必ず立ち返らせてもらえる場」(柴田)と表現する。
柴田WAHAHAにはWAHAHAにしかできないことがあるので、やっぱりWAHAHAは特別な場所だなって思うんです。
 劇団の立ち上げから参加して約35年間、変わらぬWAHAHA愛を持ち続けている2人。しかし、年月を積み重ね、変わったこともあると言う。
久本みんな進化していることです。最初の頃は、ワイワイやっているように見えて、実は全員、自分のことで必死でした。でもだんだん、梅垣(義明)は梅垣の、柴田さんは柴田さんの面白さや輝き、そして“ならでは”の世界が作り上げられてきたなって。本当にみんな、味が出たなって思うんです。
柴田昔からWAHAHA本舗は個性豊かだねって言われたけど、その個性がより特化してきているのは間違いないですね。あれは久本にしかできないなとか、梅ちゃんにしかできないなとか、これは私にしかできないんだろうなとか、お互いにお互いを尊敬して見られるのもWAHAHAならではのいいところだなって思います。
 さらに観客がそれを認めてくれていることも「最大の進化」と久本は目を輝かす。
久本箸にも棒にもかからなかった不器用な人間が集まってやってきましたが、全体公演では、お客様が、梅ちゃんも柴田も久本も佐藤(正宏)もみんな揃って出演していることに喜びを見いだしてくれているのも感じるので、それは偉大な進化だと思います。

一方的に押し付けるのではなく、観客と一緒に作るから「舞台」はやめられない

 一方、WAHAHAのこだわりである「人を傷つけない限り、タブーなんてない、笑いのためならなんでもしよう」というポリシーは、旗揚げ以来35年間、変わっていない。
久本年齢を経てくると、『役者としてどう生きていこう』とか、『こんな恥ずかしいことをいい歳こいてやってられないわ』とかいろいろ出てくると思うんですけど、私たちは『50になっても60になってもケツを出せるような、そういう劇団でいようね』って言っていたら、本当にそういう劇団になっています(笑)。そういう意味ではぶれていないし、それがWAHAHA本舗であり、お客様の楽しみでもあると思っているので、これからもはっちゃけ続けてお応えしていきます。
 このポリシーとともに、2人が大事にしているのが“生”のステージであること。近年、コンプライアンスを理由にテレビの“ハードル”が上がる一方で、これまで“弾かれたもの”の行く先だった「舞台」が、「動画」に移行し始め、手軽に楽しめるようになっている。だが、2人はどんなに忙しくても「舞台」に立つことをやめない。
柴田映画もドラマもいいところはたくさんあるけれど、演者と見ている人が空気を共有できるのはライブ以外はないので、やっぱり舞台は捨てられないなって思います。
久本お客様の笑い声や熱でこっちのテンションはいくらでも変わってくるんです。そうやって会場が一体になる面白さは味わったらやめられません。あと、生の舞台は、緊張感がいいんですよ。お客様のテンションは毎日違うし、同じところでウケるかといえば、そうではない時もあるので、今日のお客様はどんな感じなんだろうって開幕前にすごく緊張するんです。これは本当に体に悪い(笑)。でも、やってお客様が喜んでくださっている姿とかお声を聞くと、ものすごい充実感が味わえるんです。今、野球などで無観客試合を実施していますけど、無観客ステージなんて、私たちには絶対、無理! 舞台の笑いは一方的に押し付けるのではなく、お客様がいて、2倍にも3倍にも4倍にもなるんですから。
 生の舞台で自らを鍛えてきた久本はその経験から、「ライブをやっているタレントはバラエティでも強い」とも語る。
久本テレビのバラエティは台本があってないようなものですから、その場を受けて立つハートの強さと、何があっても空気を変えてみせるっていう瞬発力が必要なんです。ライブはハプニングがつきもので、やっているうちに、ハプニングが起こっても臨機応変に返したり、その場をうまく持っていけるようになる。そういう力を養え、蓄えられるから『舞台』ってすごいなって思います。

コロナの影響は甚大ながらも、(私たちの笑いで)皆さんが元気になることが一番

 そんな2人が今年、力を注ぐ、3年ぶりのWAHAHA本舗全体公演だが、昨今の新型コロナウイルス感染症の影響で、ライブや演劇は次々と中止が決定。連日、暗い話題がニュースになるなか、2人は“笑い”で日本を明るくしていきたいという。
久本重篤な症状が出ている方もいらっしゃるので、一日も早い回復と、事態の終息を願っています。劇場もなかなか難しい判断を迫られていますが、私たちの“笑い”で皆さんが元気になってもらうことが一番なので、そういう使命を持って頑張りたいですね。
柴田笑いは免疫があがるって言われてますから。(WAHAHA本舗の全体公演を見て)どんどん免疫をあげてほしいです。
 今回WAHAHA本舗が届けてくれる“笑い”は、オリンピックイヤーにちなんで“和”がテーマだ。
久本楽しみに待っていてくれていたファンの方たちは、今回はどんなWAHAHAワールドを作り上げ、タブーのない笑いの世界に誘ってくれるのかと期待してくださっていると思うので、全力でお応えします! まだ何をやるのか全然決まっていないですけど(笑)。ただ、まだWAHAHAを見たことがない人にも、『こういう世界があったのか』ということを体感しに来ていただけたらと思います。伝統文化など日本の和の世界をWAHAHA流に料理したらどうなるのかをテーマに、おもちゃ箱をひっくり返したような、抱腹絶倒の世界に一つしかない“WAHAHAワールド”をお楽しみいただきたいと思うので、ぜひ、遊びに来てください!

文/河上いつ子

提供元: コンフィデンス

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