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「太鼓持ち」から「Eテレの顔」に サバンナ高橋、親子層からの支持確立で増す存在感

お笑いコンビ・サバンナの高橋茂雄が今、「Eテレの顔」として存在感を増している。人を持ち上げる巧みな話術で大御所芸人を味方につけて活躍を広げてきた高橋だが、昨年10月より放送中の『沼にハマって聞いてみた』(NHK Eテレ)でのMCは一味違う。思春期まっただ中の中高生と同じ目線でトークに没頭し、場を盛り上げながら同じ目線でツッコミを入れる。その姿は、かつての「太鼓持ち芸人」の面影はなく、若者世代からは「理解してくれる大人」、親世代からは「安心して見せられる芸人」として支持を広げている。

持ち前の自虐ネタで、知名度と親近感を獲得

 そもそも高橋が知名度を広げるきっかけとなったのは、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で大きな話題となった「太鼓持ち芸人」、「中学の時イケてないグループに属していた芸人」、「おなかピーピー芸人」、「運動神経悪い芸人」といった一連の自虐ネタだった。

 特に「太鼓持ち芸人」として披露した、「今日めっちゃ楽しいですわ。DVDにできますやん」と先輩との飲み会が楽しいという気持ちを伝える、(ヨイショを嫌がる先輩には)トイレに立つときに小さい声で聞こえるように「今日楽しい」と独り言をつぶやく、支払いの際にはマジックテープの財布の蓋をバリリッと開けて、自分も払う意思があることを音で示す……etcといった、先輩芸人に可愛がられるための数々の微細なテクニックは、上司の機嫌を取りたいサラリーマン世代から「使える!」と関心を集めることに。何より芸人といえばクラスのイケてる人気者というイメージが強いだけに、イケてない属性ながら小ワザを駆使してサバイブしてきた高橋に親近感を覚えた視聴者は多かったはずだ。

 太鼓持ちキャラとして先輩芸人に気に入られるとともに、卓抜したトーク力をアピールすることとなった『アメトーーク!』以来、業界関係者からの信頼も得てバラエティ番組への出演を増やしていく。ライオン「ストッパ下痢止め」のCM出演もまた、「おなかピーピー芸人」という自虐ネタなくしては掴めなかったはずだ。

 このように太鼓持ちキャラを駆使することでバラエティ番組での盤石なポジションを築いてきた高橋だが、近年はお笑いに止まらない活躍が目覚ましい。中でも目立つのが趣味を仕事に繋げているケースだ。

 もともと高橋は好奇心が旺盛で多趣味。好きになるとどこまでも深堀するタイプのようで、その音楽への愛と造詣の深さから「MUSIC GOLD RUSH」(J:COM)、「ヤバイ音楽研究所」(TOKYO FM)といったコアな音楽やアーティストを紹介するレギュラー番組が相次いでいる。

 また「謎解き」も高橋が追求してきた趣味の1つで、昨年にはついに「リアル脱出ゲーム」のSCRAPと「絶望トイレからの脱出」を共同制作。今年11月13日からは、その第二弾となる「絶望テレビからの脱出」が順次スタートしている。

 ほかにも銭湯やマンガなど、多彩な趣味と知識の深さを生かして活躍の幅を広げている。もちろん趣味を仕事に繋げるためは多くの人脈が必要だが、そこは持ち前の「太鼓持ち」テクニックで開拓していったのだろう。

提供元: コンフィデンス

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