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「これぞクールジャパン!」忍者の“水遁の術”に165万人驚愕、「丸見えでいいの?」の疑問に本物見せつける
画像左のこうして仰向けに管を水中から出して隠れる方法。俗に水遁の術はとして知られますが、実は本当のやり方じゃないんです。できなくもないということで俗説を再現してます。
— 習志野青龍窟 忍道家 (@3618Tekubi) June 8, 2024
実際は画像右のやり方。ここで更に水草など被りますのでもっと見えなくなります。
傳書上では「水鳥の教え」と言います。 pic.twitter.com/oN40rYrKOk
話題のハッシュタグをひと捻りしてユーモアをプラス
「タイムラインでたまたま目についたタグだったのですが、“クールジャパン”というワードをちょっと一捻りしたポストをしようと思いました。クールを『カッコいい』という意味でなく、『涼しい』という意味で捉え、いかにも日本らしいものを“忍者”にしてみました。以前、川で稽古した時のお気に入りの写真が、そのイメージにちょうど良かったので」
――165万件の表示、6万件のいいねと大きな反響がありましたね、感想を聞かせてください。
「たくさんの方に反響をもらえて素直に嬉しいです。忍者の人気を感じるとともに、このご期待に応えるだけのことを、今後もせねばならないのだなという責任も感じました」
――「イメージしてる水遁の術はまさにこれ」「忍んでない」など様々なコメントもついていましたが、印象的だったものはありましたか?
「『忍んでない』と言わてしまうと確かにその通りではあるですが…、本当に忍んでいる写真はただの風景なのであんまり意味がありません。なので百も承知で丸見えの投稿しています(笑)。また、実はこの写真のやり方はマンガなどに登場する俗説なので、伝統的な本当の方法は別にあります。この投稿のリプ欄でも補足解説しているのですが、大半の人はそこまでは見ないですね。『全然忍んでない』というリプライに、この解説したポストを引用して返信をしたら『忍んでいる!』と見直してくれた方がいたのは面白かったです」
――五十嵐さんは普段どのような活動をされていますか?
「『忍道』という伝統的な忍術を学ぶカリキュラムの指導をして、都内で教室を開いています。個人指導や講演依頼なども受け付けています。また、最近ですと映画(仮面ライダー・スーパー戦隊・ウルトラマンなどの特撮シリーズを手がけてきた坂本浩一が監督・脚本を担うアクション映画『英雄傳』)の出演が決まり、その撮影に向けた練習に取り組んでいます」
――今後の活動として取り組んでいきたいことがあれば、教えてください。
「忍者の実像についてはわからないことだらけで、研究するほどに新発見があります。また、頭で知るだけでなく、修行を通じて実際に体現できる必要があります。今回もそうした身体的に裏打ちされたジョークだからこそ話題になったと思っています。日本文化としての忍者が多くの人の心を育むものになってほしいですし、その一端に寄与できれば冥利に尽きます」

Profile 習志野青龍窟 忍道家
五十嵐剛 【忍道】五段陰忍師範 国際忍者学会会員 松聲館技法研究員 里山武芸舎 関口流抜刀術山田道場 甲賀流忍者検定中級 中野・板橋区の道場にて忍道・武術教室を主催。YouTube「忍道家習志野修行チャンネル」 月刊秘伝にて『忍武秘伝』連載中
●X @3618Tekubi(外部サイト)
●忍道 https://nin-do.jp(外部サイト)
●YouTube
https://youtube.com/@3618tekubi?si=C53hCWJIjemhSzWO(外部サイト)