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「第1回目の1位は?」「人気の波は2度来る?」 拡大続ける『サンリオキャラクター大賞』、波乱含みの動向を聞く
「これは波乱の幕開けか!?」速報&中間で注目、担当者明かす「2度目の波」とは?
一方、近年は盤石の人気を見せているシナモロールだが、初めて1位を獲ったのは2002年のデビューから15年経った2017年のことだった。
「これまでのキャラクター大賞の傾向を見ていると、デビューから10数年経って2度目の波を迎えるキャラクターが複数います。ポムポムプリンもデビューの翌年1997年に1位、それから18年後の2015年に2度目の1位を獲得しました。おそらく子どもの頃に親御さんやおじいちゃん、おばあちゃんに買ってもらったキャラクターの思い出がずっとあって、大人になって改めてファンになる──といった方も多いのかなと想像します。シナモロールも今やファンは老若男女へと広がっています」
過去最多の得票数を更新、初エントリーキャラクターの頑張りも評価
投票できるのは、450を超えるサンリオのキャラクターからエントリーした90キャラクター。今年は昨年デビューした「はなまるおばけ」が初エントリーで初回速報8位と、早くも多くのファンをつかんでいる。
「はなまるおばけは、昨年はサンリオキャラクター大賞の“応援団”として、結果発表ステージではプレゼンターとなって上位入賞キャラクターにはなまるをあげるお手伝いをしてくれました。そうした姿もファンのみなさんは認めてくださったのかなと思います」
初期に1位となった「ザシキブタ」「みんなのたあ坊」、今もしっかりと応援の足跡が
「この2キャラクターはポチャッコ、バッドばつ丸、ハンギョドン、タキシードサムと共に『はぴだんぶい』としても活動しています。『はぴだんぶい』は80〜90年代に注目された男のコたちで結成したキャラクターユニットで、共に“V字回復”を目指して頑張ってきました。Xではいつも6人で仲良しトークを繰り広げており、その和気あいあいぶりに箱推ししてくれるファンも増えています」
投票したファンとしては順位は気になるところだが、サンリオの企業理念は「みんななかよく」。キャラクターたちもそれを体現するように互いにエールを送り合うなど、年に一度のお祭りとしてキャラクター大賞を楽しんでいることが伺える。
また、「ぜひ上位のキャラクター以外にも注目していただけたら」とも呼びかける。たしかに上位以外にも目を向ければ、そこではきっと幼い頃に大好きだったあのキャラクターたちと再会できるはずだ。
たとえば、記念すべき第1回目で1位に輝いた「ザシキブタ」(1984年デビュー)は、昨年51位。第3〜4回と初期に2連覇を達成した「みんなのたあ坊」(1984年デビュー)は昨年27位と、そこにはしっかりと応援の足跡が刻まれていた。
「キャラクター大賞の開催には、サンリオの多様なキャラクターたちに出会ってほしいという思いも込められています。今年は第39回開催にちなんで、39位になったキャラクターに“サンちゅっ(ハート)賞“ という特別賞を贈ります。どのキャラクターが受賞するのか、楽しみにしていてほしいですね」