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“ジョニー・ライデン仕様ミニクーパー”完成…ガンダム×車のコラボは自然な流れ「日本人の遺伝子に刻まれる“ガンダムの記憶”」

 2013年、トヨタは『機動戦士ガンダム』とのコラボカーとして、“シャア専用”らしい真っ赤なボディに専用パーツが装備された『シャア専用オーリス』を発売。大きな話題を集めてから10年、今度はイギリス・ローバー社による世界的な名車・ミニクーパーを“ジョニー・ライデン仕様”に仕上げた人が現れた。といってもこちらは、モデラーのやすさん(@yasu_monkey125)が作り上げたプラモデルの話。でもなぜ、アムロやシャアなど、主人公級ではなく、ジョニー・ライデンという渋めの人物の仕様にしたのか? 本人に話を聞いた。

友達が作った薄紫の「黒い三連星仕様ミニクーパー」が制作のきっかけに

――そもそもなぜ、ジョニー・ライデン仕様のミニクーパーを制作しようと思われたのですか?
やす行き付けの模型屋で、友達と「『ミニ』のコンペをやろう!」と盛り上がり、どんなミニを作ろうか考えていたんです。そんななか、友達は制作が早く、早々に作り上げて先に持ってきました。それが、キレイな薄紫でジオンのマークと黒い三連星のパーソナルマークのガンダムデカールが貼ってあって。「洒落てるなぁ(笑)」と思い、同じコンセプトにしたんです。

――なるほど、友達と同じコンセプトにしたんですね。ただ、単純に“赤い”と考えるなら、「シャア仕様」が想い浮かぶとおもうのですが、なぜ「ジョニー・ライデン」だったのでしょうか?
やす実は今、並行してF2ザクを改造して1/144のジョニー・ライデン専用ザクを作っているんです。これとミニクーパーを並べたいという単純な発想ですね。あと、キャンディーレッドでテカテカにしたいという思いもあって。思いつく時はいつもそんなものです(笑)。

――カラーやステッカーだけでなく、ドアミラーを黄色にしたところにこだわりを感じますね。
やす気付いてもらえてうれしいです! 実はジョニー・ライデン専用ザクの肩のスパイクは、なぜかそこだけ黄色いんですよ。だからどこかで使いたいと思って、ドアミラーを黄色にしました。

――ドアミラー以外でこだわりのポイントを教えてください。
やすボディや屋根のデカールの段差がなくなるまでクリアを塗り、コンパウンドでひたすら磨きテカテカにしたところですね。肝心のデカールとクリア吹きに何度か失敗し、塗料を落としてやり直したんですが、模型仲間からの叱咤激励がなかったら心が折れてました(笑)。

プラモデルを楽しむための信条「自分の楽しいを人に押し付けないこと。他人の楽しいを否定しないこと」

――SNSでは賞賛の声もありましたが、反響をどのように受け止めていますか?
やすとても多くの方に見て、褒めていただき、とてもうれしいです。特にテカテカの艶を褒められた時は、スマホの画面越しにニヤつきましたね(笑)。

――苦労が報われましたね。ちなみにこの「ジョニー・ライデン“専用”ミニクーパー」を、ガンダムに登場させるとしたら、どのような物語を想像しますか?
やす年代があまりにも違うので難しいですね(笑)。強いて言えば、『エヴァ』に出てきたミサトさんのアルピーヌの様な感じでしょうか? 車好きの登場人物が貴重なレプリカを転がしているみたいな感じが良いですね。

――過去にはトヨタが『シャア専用オーリス』というコラボカーを販売しました。現実世界でもこうしたコラボが行われる中で、“車×ガンダム”の面白さはどのようなところにあると思いますか?
やすジオンや連邦軍カラーの『モンキー125』とかもありますね(笑)。ガンダムはこの40年間、テレビ放送や映画化などさまざまな形で世に出続けてきました。もはや、日本人の遺伝子には、“ガンダムの記憶”が刻まれてるんじゃないですかねぇ(笑)。なので車とのコラボも、面白さを求めるというより、自然な流れなのかと思います。今の世の中、ジオンマークのステッカーを貼ってる人が、いっぱい居ても珍しくないですね(笑)。

――現代社会への風刺ですね(笑)。ご自身がガンプラを含め、プラモデルを制作するうえで、大切にしている信条をお聞かせください。
やす楽しむこと。楽しくない時は楽しくなるまでほっとくこと。自分の楽しいを人に押し付けないこと。他人の楽しいを否定しないこと、ですね。

――他の人の作品の世界観を尊重しながら、自分らしさを追求する。モデラーのあるべき姿ですね。では、最後にやすさんにとって「プラモデル」とは?
やす心の安定剤、ですかね(笑)。

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