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都道府県別「喫煙」に対する意識調査、非喫煙者からも「喫煙所が足りていない」の声
喫煙率が一番高いのは「北海道・東北」、全体の7割が「自治体独自の受動喫煙防止対策」に賛成
全国を「北海道・東北」、「甲信越・北陸」、「関東」、「東海」、「近畿」、「中国・四国」、「九州・沖縄」7つのエリアに分けた“エリア別”の結果を見ると、一番喫煙率が高かったのが「北海道・東北」で28.4%。続いて「関東」23.9%、「九州・沖縄」23.5%の順。一番喫煙率が低いエリアは「東海」で20.8%となった。
全回答者に「自治体独自の受動喫煙防止対策」について意見を求めると、喫煙者・非喫煙者全体の大多数72.1%が「賛成」派、「反対」派は9.9%、「わからない」は18.1%にとどまった。“喫煙・非喫煙別”でも、「喫煙者」が「賛成」派46.5%で「反対」派33.1%に対し、「非喫煙者」の「賛成」派は79.9%で「反対」派は2.7%。喫煙者・非喫煙者では大きな差があるものの、「喫煙者」でも「賛成」派の方が多かった。
また、同じく全回答者に「居住している地域の自治体の受動喫煙防止対策」について聞くと、「対策は厳しい」派は21.7%、「対策は厳しくない」派は35.3%、「わからない」が43.0%。「わからない」が4割以上を占めるのは、全体の7割以上が非喫煙者であるため、受動喫煙防止対策への認識が薄いせいもあるだろう。実際、全回答者のうち“非喫煙者”のみに同様の質問をすると、「厳しい」派は15.7%、「厳しくない」派は35.2%、「わからない」が49.2%に。片や“喫煙者”のみに聞くと「厳しい」派は41.5%、「厳しくない」派は35.7%、「わからない」は22.7%という結果に。
一方、居住する地域を「東京23区」、「政令指定都市」、「それ以外の地域」に分けた“都市別”で見ると、「東京23区」では「わからない」と回答した人が31.2%と一番低く、「厳しい」派が27.3%、「厳しくない」派が41.6%。「政令指定都市」でも「わからない」は33.7%と低く、都市部であるほど受動喫煙防止対策への認知が高いことが伺える。
「喫煙者のマナーは良い」が4割、意外にも「マナーは悪い」を上回る結果に
全回答者に「居住する地域の喫煙者のマナー(路上喫煙・歩きタバコ・ポイ捨てなどの問題行動がないなど)をどう思うか」を聞くと、「マナーは良いと思う」と答えた人が42.4%。「マナーは悪いと思う」が35.2%、「わからない・身近にいない」が22.4%に。意外にも、「マナーは良い」が一番多い結果となった。
“喫煙者・非喫煙者別”では、「喫煙者」は65.4%が「マナーは良い」と回答。“吸う側”としては、しっかりマナーを守っていると感じている傾向が強い。「非喫煙者」では「マナーは悪い」が37.4%、「マナーは良い」が35.3%、「わからない・身近にいない」が27.3%。本調査での結果を見ると、“吸わない側”からすると「マナーは悪い」が若干多いものの、マナーの良し悪しについてはあまり差は見受けられなかった。昨今の嫌煙ムードからすると、「マナーは悪い」が大多数を占めている想定していたが、少し意外な結果となった。