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都道府県別「喫煙」に対する意識調査、非喫煙者からも「喫煙所が足りていない」の声

 この10月にも、値上げが行われたばかりのたばこ。近年、改正健康増進法の全面施行、各地の受動喫煙防止条例などにより、“たばこ包囲網”はじわじわと狭められ、非喫煙者にとっては不快な思いをする場面も以前よりは減ってきたことだろう。とはいえ、上記の法施行などで喫煙所が減ったことにより、逆に路上喫煙やポイ捨てが横行するなどの弊害もある。この現状について、非喫煙者・喫煙者はどう受け止めているのか。ORICON NEWSでは、全国47都道府県の非喫煙者・喫煙者4,700人に意識調査を実施。喫煙の有無はもちろん、居住している地域における対策の強弱やマナー、また減りゆく喫煙所への考えが見えてきた。

喫煙率が一番高いのは「北海道・東北」、全体の7割が「自治体独自の受動喫煙防止対策」に賛成

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回答者全体 4700名(各都道府県 100名 均等割り付け)

 度重なる増税や値上げ、自身の健康懸念、そして受動喫煙防止対策が徹底してきたことによる肩身の狭さ…これらの原因が複合的に重なり、日本の喫煙人口は減少傾向にあると言われている。厚生労働省による喫煙調査によると、3年前の時点で「習慣的に喫煙している人」の割合は16.7%であった。今回、ORICON NEWSが実施したアンケート調査に答えた回答者4,700人では、喫煙者が23.5%、非喫煙者(喫煙経験あり含む)が76.5%という結果となった。

 全国を「北海道・東北」、「甲信越・北陸」、「関東」、「東海」、「近畿」、「中国・四国」、「九州・沖縄」7つのエリアに分けた“エリア別”の結果を見ると、一番喫煙率が高かったのが「北海道・東北」で28.4%。続いて「関東」23.9%、「九州・沖縄」23.5%の順。一番喫煙率が低いエリアは「東海」で20.8%となった。

 全回答者に「自治体独自の受動喫煙防止対策」について意見を求めると、喫煙者・非喫煙者全体の大多数72.1%が「賛成」派、「反対」派は9.9%、「わからない」は18.1%にとどまった。“喫煙・非喫煙別”でも、「喫煙者」が「賛成」派46.5%で「反対」派33.1%に対し、「非喫煙者」の「賛成」派は79.9%で「反対」派は2.7%。喫煙者・非喫煙者では大きな差があるものの、「喫煙者」でも「賛成」派の方が多かった。

 また、同じく全回答者に「居住している地域の自治体の受動喫煙防止対策」について聞くと、「対策は厳しい」派は21.7%、「対策は厳しくない」派は35.3%、「わからない」が43.0%。「わからない」が4割以上を占めるのは、全体の7割以上が非喫煙者であるため、受動喫煙防止対策への認識が薄いせいもあるだろう。実際、全回答者のうち“非喫煙者”のみに同様の質問をすると、「厳しい」派は15.7%、「厳しくない」派は35.2%、「わからない」が49.2%に。片や“喫煙者”のみに聞くと「厳しい」派は41.5%、「厳しくない」派は35.7%、「わからない」は22.7%という結果に。

 一方、居住する地域を「東京23区」、「政令指定都市」、「それ以外の地域」に分けた“都市別”で見ると、「東京23区」では「わからない」と回答した人が31.2%と一番低く、「厳しい」派が27.3%、「厳しくない」派が41.6%。「政令指定都市」でも「わからない」は33.7%と低く、都市部であるほど受動喫煙防止対策への認知が高いことが伺える。

喫煙調査

回答者全体 4700名(各都道府県 100名 均等割り付け)

「喫煙者のマナーは良い」が4割、意外にも「マナーは悪い」を上回る結果に

 ここまでを前提とすると、全国的に「自治体独自の受動喫煙防止対策」への賛成が多いものの、「対策が厳しいかわからない」と「厳しくない」派が大多数を占めることがわかる。「厳しい」と感じているのは喫煙者だけで、多くの非喫煙者は傍観姿勢か、まだ対策が足りないと感じている可能性がある。とくに人の密集しやすい都市部では、その傾向が顕著。とすると、現在の法規制や条例による対策がどこまで奏功しているのか、疑問が芽生えてくる。だが一方で、これら対策の目的の1つである「喫煙者のマナー」について聞いてみると、意外な結果が見えてきた。

 全回答者に「居住する地域の喫煙者のマナー(路上喫煙・歩きタバコ・ポイ捨てなどの問題行動がないなど)をどう思うか」を聞くと、「マナーは良いと思う」と答えた人が42.4%。「マナーは悪いと思う」が35.2%、「わからない・身近にいない」が22.4%に。意外にも、「マナーは良い」が一番多い結果となった。

喫煙調査

回答者全体 4700名(各都道府県 100名 均等割り付け)

 “エリア別”で、「マナーは良い」が「マナーは悪い」を上回ったポイントが大きい順に見ると、「北海道・東北」15.8ポイント、「関東」9.6ポイント、「九州・沖縄」が9.0ポイントの差となった。

 “喫煙者・非喫煙者別”では、「喫煙者」は65.4%が「マナーは良い」と回答。“吸う側”としては、しっかりマナーを守っていると感じている傾向が強い。「非喫煙者」では「マナーは悪い」が37.4%、「マナーは良い」が35.3%、「わからない・身近にいない」が27.3%。本調査での結果を見ると、“吸わない側”からすると「マナーは悪い」が若干多いものの、マナーの良し悪しについてはあまり差は見受けられなかった。昨今の嫌煙ムードからすると、「マナーは悪い」が大多数を占めている想定していたが、少し意外な結果となった。

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