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「パパは ガンプラ“ガチ勢”だ!」息子からの最高の誉め言葉に感激、“ガンプラ”がつなぐ親子の絆

「ガンプラは大切な趣味であり、息子との『絆』」

 ガンプラの最初期に発売され、塗装や作りもそこまで細かくないが、シンプルな作りのためカスタムしやすく、今も人気を博している“旧キット”。この旧キットのリ・ガズィを大改造し、SNSで「旧キットがこんなにカッコよくなりますか?」「凄いしか言えません」といった声が上がったのはモデラーのウチヤマさん(@k_uchi_modeling)。制作のきっかけとなったのは、息子だったという。

「前の制作物が一段落したタイミングで、以前息子がパチ組して置いてあったリ・ガズィがたまたま目に入って。遊んでいたら手を入れたくなったんです。もともと、リ・ガズィには、『アムロが乗ったガンダムタイプなのに、やられキャラってポジションがあまりにもかわいそうだな』って思いもあって、今回のカスタムに至りました」

 息子の素組をどのように生かそうか。カスタムの方向性を探るため、ウチヤマさんは考えを巡らせた。

「制作の前にHG・MG(ハイグレード・マスターグレード=ガンプラのシリーズ名)、設定画の画像探して見比べてみました。そうしたら、今のキットって「アタマ大きめ・胸スッキリ」な印象だったんです。設定画だと『アタマ小さめ・胸ドッシリ』のマッシブタイプ。それらを参考にしながら、今回は『HG、MGとは全く違うものに』ということを強く意識し、マッシブタイプをイメージして作りました」

 制作するなかでも、一番のこだわったのは“顔”。リ・ガズィの機体名の由来は「リファイン・ガンダム・ゼータ」の頭文字の略称(Refine Gundam Zeta→Re-GZ)であり、Zガンダムの量産化を目的に開発されたことを意識したという。

「アゴを赤く塗装するかものすごく悩みました。Ζの直系なので塗らなかったんですが、これは正解だったと思います。あとは、旧キットは左右のパーツ歪んでたりするので調整には苦労しました」

 まさに親子合作ともいえるこの作品。ガンプラが親と子を結ぶパパモデラーの好例と言えるだろう。最後に自身にとって「ガンプラ」とはどういう存在なのか聞いてみた。

「ガンプラは自分にとっても大切な趣味。また、息子もガンプラ好きなので、『絆』ですね」

「子どもたちにガンプラの楽しさをたくさん知ってもらいたい」

 一方、家族の理解を得て、親子でガンプラを制作しているのは、ダイスケさん(@dt0822a)。

「現在、息子たちは中学生で部活が忙しくガンプラから離れていますが、小学生の頃は一緒に作ったりしてました。また、私の部屋には作らずに置いてある、いわゆる『積みプラ』がたくさんあるのですが、そこから自由に選んで作っていたようで、私が作りたいレアなガンプラがいつの間にか完成していることが度々ありました(笑)。今でも息子たちは私が作るガンプラを見て『ガンプラガチ勢だ!』と最高の褒め言葉を言ってくれます」

 三国志の関羽をモチーフにし、SNSでも多くの賞賛を集めた『一騎当千』は、息子も憧れる“ガンプラガチ勢”であるダイスケさんの高い技量を示した作品と言えるだろう。

「関羽といえば三国志の中でも屈指の強さを誇る武将なので、鋼の馬(バイク)にまたがり、取り囲む敵を一騎でなぎ払っている、まさに「一騎当千」な姿をイメージしました。『三国創傑伝』では、劇中に近未来的なサイバーな雰囲気のバイクに乗って戦闘するシーンがあり、それをリアル体型でも再現したいと思いました。所々にνガンダムに関連したパーツを使っているところがこだわりのポイントです。息子たちからも、全体のボリュームを見て『うわっ!でかっ!すごっ!』と連呼してくれました」

 本作のように高い技量で技巧にこだわった作品を生み出してきた同氏だが、最近ではその作風に広がりが生まれたという。その要因は、息子のある一言をきっかけだったという。

「ある時、息子に『パパみたいなガンプラは難しいことをしないと作れないよ。無理!』と言われたことがありました。それがきっかけで、『簡単な工作でも改造を楽しむことが出来るんだよ』ということを、息子をはじめガンプラ改造に憧れる方々に伝えられればいいなと思って、『子どもでもできる改造手法』を制作・発表しています」

 その背景には、「私が子どもの頃は最新のガンプラが発売されるとワクワクしながら模型店に行きました。このワクワクや、ガンプラの楽しさを、子どもたちにたくさん知ってもらいたい」と話すダイスケさん。自身が、ガンプラを通じて、多くのことを学び、得たことから、それを子どもたちに伝えていきたいという想いが強いようだ。

「私にとってガンプラは『人と人を繋ぐコミュニケーションツール』。時代を問わずガンプラを通じて、家族はもちろん、ガンプラの話で盛り上がる友達ができたり、大人になってからもガンプラ制作を越えた付き合いが広がったり、違う世代の方と交流したり、ガンプラ制作を通じて子どもと語り合ったりと、SNSでガンプラを公開するようになってからコミュニケーションの幅が間違いなく広がりました。
 先にお話しした子どもたちへの発信はもちろん、これからもガンプラを通じていろいろな方々と交流し、新たな発見やすごい作品で感動したり、自身のスキルアップにつなげていけたらいいなと思っています」

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