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“かたづけ上手”の高橋李依! 断捨離の極意と整理収納アドバイザー資格を語る
⇒この記事をオリジナルページで読む(12月28日掲載)
撮影:尾鷲陽介 取材:石黒容子 構成:羽柴観子
友だちの家まで片付けて親に怒られた幼少期
はい、子どもの頃から好きでした。昔、お友だちの家に遊びに行ったときに、散らかってるのが気になって片付けてしまったんです。そしたら家に帰った後、親に怒られちゃって。「人の家を片付けじゃダメでしょう!」みたいな(笑)。
――良かれと思ってやったのに(笑)。
はい、私も今なら「それはダメだよ」って思うんですけど。私が片付けたせいで、お友だちも、ものがどこにしまってあるかわからなくなってしまったみたいで……(笑)。子どもの頃の片付け癖はちょっと異常でしたね。
――子どもって散らかして親に怒られるほうが多いので、珍しいですよね。
たぶん、定位置に片付けるのが好きだったんだと思います。今思うと、「ものを何かに入れる」っていうのが好きだったんですよね。ビー玉はビー玉で同じところに、とか。まとめておきたかったんでしょうね。
――ちなみに、血液型占いには信ぴょう性がないと知りつつお聞きしますが、高橋さんは何型ですか?
先日調べたんですが、まだ分からないんです! 年末までには分かるそうなので、いま結果を待っているところなんです。
――A型の可能性があるかもしれませんね(笑)。
そうですね(笑)。楽しみです。(※2021年12月28日にA型と公表)
不用品候補は一旦保管ボックスに 捨てるまでの猶予を設定
コロナ禍になってからですね。思い返すと、昔はものの多い片付け好きだったんです。インテリアグッズが多いタイプで、夏は風鈴を買ったり、冬は雑貨屋さんでクリスマスのオブジェを買って、部屋に「メリークリスマス」という文字を吊るしたり、色々買っちゃうタイプでした(笑)。
だけど、「使っていないものが視野に入ると作業効率が落ちる」というのを聞いたことがあり、コロナ禍でのステイホームをきっかけに、目に付くところからスッキリさせていこうと思って始めました。最近は、すぐに捨てるんじゃなくて一回保管ボックスに入れるようにしています。すぐ捨てちゃうと、捨てることに楽しさを見出してしまってものを大事にしなくなっちゃうので……。一個ボックスを用意して、そこに何ヶ月か期限を決めて保管。それで、本当に使わなかったら捨てる、というふうにしています。
私の瞬間的な気の迷いで捨てていないかというのを確認するためですね(笑)。
――最近、「これを捨てた!」というのはありますか?
ハンドクリームです。ハンドクリームってたまりやすくて、しかも古くなってしまっていて。化粧品も使用期限があるじゃないですか。だから次はアイシャドウを整理しようかなと考えています。
整理収納アドバイザーとは? 早速アドバイスで実践
はい、まだ2級なんですけど。2級は自分の身の回りをきれいにできるというレベルで、1級になるとビジネスとしての活動や講演会ができたりします。他にも、ハウスキーパーのようなお掃除のお仕事をするときに、整理収納アドバイザーの資格があると付加価値にもなるようです。
――なるほど。資格を取ろうと思ったきっかけは?
これも、コロナ禍で時間があったからです。私の好きなことや得意なことを何かかたちに残せないかなと思ったときに、「そういえば整理収納アドバイザーっていうのがあったな」と思って。前向きな気持ちで扉を叩いてみました。
――どんな勉強をして試験に臨まれたのでしょうか。
私の場合はリモートで授業を受けさせていただきました。試験は、記述式の問題と、「あなたならどんなふうにこのクローゼットを片付けますか?」という課題がありました。授業で教えていただいたことを生かしながらものの配置を図に起こして、最後にプレゼンテーションをするんです。「ここにあったタオルは洗面所に移そうと思います」「タオルはクローゼットでは使わないので、使う場所に配置したほうが良いからです」とか。あと、「クリスマスツリーは一年に一回しか使わないので上の段に上げました」とか。そういうふうに、なぜそこに収納したのかをちゃんと説明できるようになれば2級に合格です。
取得してよかったです! たとえば、クローゼットのなかに置くべきという認識だったものが、意外と洗面所にある方が良いんだなとか、気付けるようになりましたね。すごく生活力が上がりました(笑)。
――ここでひとつ相談させてください。私はものがなかなか捨てられない性格で、最近引っ越しをしたのですが全然荷物が減りませんでした。こういう性格の人は多いと思いますが、どのようにしたらマインドを変えられて、断捨離できるようになるでしょうか。ぜひアドバイスをお願いします!
分かりやすいところで、文房具の例で説明しますね。まずは家にある文房具を引き出しからとにかく全部出してみてほしいんです。そして使用頻度順に、「1.よく使っているもの」「2.たまに使っているもの」「3.2年以上使っていないもの」「4.迷うもの、保管しておきたいもの」と、4つに分けていくんです。全部出してから分けてあげると、ひとつひとつと向き合える。1は引き出しの手前の方、2は奥の方、3は手放して、4に関しては手放すか、引き出し以外の別の場所に保管しておくのがオススメですかね。
――まずは一か所に全て出すことが大事なのですね。
そうです! 引き出しのなかにある状態ではなくて、ぜんぶ机の上に出すのがポイントです。インクの出ないマジックとか意外と出てきますから(笑)。「いらないものは手放して、大切なものを持とう」という感覚になれると、生活のランクが上がった気がして、すごくスッキリします。
断捨離好きで、百均好き? 収納グッズを試しまくるのが楽しい
私の場合は百均でも収納道具を見るのですが、百均の収納道具って種類がたくさんあるんですよ! あと、「自分の生活に向いているグッズはどれだろう」って試せる価格というのが嬉しいですね。百均で挑戦してみてダメだったら諦められる。そこがおススメかもしれません。
――なるほど! 収納グッズ、しかも試せることが大事なんですね。
はい、SNSなどで評判のいい百均グッズでも、自分の生活に合ってない可能性もあるので。とりあえず試してみて、それから自分で判断しています。
――百均でおすすめのグッズはありますか?
実はCan★Do(キャンドゥ)は、オタク向けのコレクショングッズがすごく多いんです。缶バッジカバーにぬいぐるみスタンド、それに、ライブで投げてもらった銀テープを保存しておくグッズまであります! あと、アクリルスタンドを省スペースで立てられる土台なんかも。オタクのみなさんにはおススメですね。
そうですね。とくに忙しい時期だと、使った台本や原稿がたまってしまうんですが、そういうときはまさに心の状態を表しているなと思っています。「シュレッダーにかけることすらもできないということは、いま忙しいんだな」と気付く指標になっています。
――シュレッダーもお持ちなんですね!
オフィス用の、腰の高さまである大きなシュレッダーを買いました(笑)。仕事上、機密情報ばかりなので、職業とは切っても切れないアイテムなんです。
――断捨離や整理整頓をすることでメンタル的にもプラスになっていますか?
そうですね……整理整頓している時間って、とても頭がスッキリしていく感覚なんです。オンの時間を有意義に過ごすための下準備というか、整理整頓をすることでオンの時間へのスイッチがより入りやすくなるような気がします。
――きれいな部屋で、気持ちのいい毎日が送れているのですね!
気持ちいいです。良い趣味を持ったなぁと自分でも思います(笑)。
――改めて、高橋さんにとって「断捨離とは」。ひとことで言うと?
「オンに向かうための下準備」でしょうか。「私らしくあるための下準備」でも良いかもしれませんね。
青春ど真ん中な「中2の2学期」描く 『からかい上手の高木さん 3』
本当にありがたいですし、幸せだなと感じています。毎クール、アフレコをするたびに「今回で最後だ!」と思いながら演じてはいるんですけど。
以前、監督かスタッフさんが、「必ず続きが作れると思っていたら、続きを見据えた作りになってしまうから、“毎クールちゃんと作り切る”という覚悟を持っている」とお話されていたのを聞いたんです。それで、「私もあまり続きのことばかり考えてちゃいけないな」「今を大事にしよう」と思うようになりました。『高木さん』も、本当は一生続けていきたいなと思っちゃうんですけど……。
――見るほうとしても、高木さんと西片くんのやりとりが微笑ましくて、いつまでも見ていたく、かつ何度でも楽しめる作品ですよね。今シーズンでの見どころを教えてください。
まず、前シーズンの最終話の続きからスタートするところですね。『からかい上手の高木さん』は、原作ではあまり時系列での掲載はされておらず、高木さんと西片の日常が単発的に描かれていますが、アニメでは時系列を進めながら描かれています。今シーズンはちょうど中学2年生の1学期が終わって、2学期が始まりそうなところからのスタートで。2年生の2学期って……青春ですよね! なので、行事なども見どころだと思います。
西片役・梶裕貴さんと模索しつつ完成させた掛け合い
今作はちょうどコロナ禍での収録になってしまったので、分散収録という形をとりました。掛け合いがある人はできる限り同じ時間帯で収録して、カップルごと、あるいは3人娘は揃って、みたいな感じで分かれて録っていたので、私はほぼ梶さんと一緒に収録させていただきました。
ただ、最初は梶さんの入っているブースと私のブースとを別々に分けてもらっていて。片方のイヤホンから梶さんの声が聞こえてくるのでそれに返す、というふうに別室で掛け合いをしていました。1話はそうやって進めていたんですけど、2話の収録中に、「あれ? 今日高木さん大人びてない?」「落ち着いてない?」という意見が出てきたんです。それで、一度「梶さんと同じブースで収録させてください」とお願いしてやってみたら、すごくやりやすくて。
――場を共有するとしないで、雰囲気が変わってくるんですね。
はい、いくらリアルタイムにお芝居を耳で聞いていても、同じ空間で掛け合うのとではこんなに違うんだな、とあらためて感じたアフレコになりました。なので、コロナ禍でも私たちのペアでやりやすい方法を模索できたんじゃないかなと思ってます。
まったくです(笑)。真野ちゃん役の小岩井ことりさんが、「高木さん役をやっているから、李依ちゃんもそういう感じなのかと思ってた」って言ってくれたのですが、実は全然だめです。梶さんはいろんな現場で、「からかう側」と「からかわれる側」のどっち側にもなっていると仰ってたんですが、私はからかわれる側が多い気がしています(笑)。
――高木さんはかなりコミュニケーション上級者ですよね。常に一歩引いて俯瞰した目で見ている女子というか。
憧れです……私も高木さんみたいな学生になりたかったです!
――アニメでは、高木さん=高橋さんが歌うJ-POP名曲カバーのエンディングも楽しみなところです。シーズン3でのラインナップはどのようなものになりそうでしょうか?
今回もとても幅広い世代の曲がラインナップされています。「これも名曲カバーに入るんだ!」という、意外な曲も入っています。どの楽曲も何らかの意味があって選曲されていて、例えばタイトルが伏線を回収していたり、サビのフレーズがその話数と関連していたり……今シーズンでも、「なぜこの曲なのか?」という考察をしながら楽しんでもらいたいです。
高橋李依(たかはし・りえ)
埼玉県出身。代表作に、『魔法つかいプリキュア!』(朝日奈みらい/キュアミラクル役)、『Re:ゼロから始める異世界生活』(エミリア役)、『この素晴らしい世界に祝福を!』(めぐみん役)、『からかい上手の高木さん』(高木さん役)など多数。何色にも染まる稀有な表現力と、染まらない確固たる透明感で彩る声に定評があり、多方面で活躍し続けている。
埼玉県出身。代表作に、『魔法つかいプリキュア!』(朝日奈みらい/キュアミラクル役)、『Re:ゼロから始める異世界生活』(エミリア役)、『この素晴らしい世界に祝福を!』(めぐみん役)、『からかい上手の高木さん』(高木さん役)など多数。何色にも染まる稀有な表現力と、染まらない確固たる透明感で彩る声に定評があり、多方面で活躍し続けている。
1月7日よりMBS/TBS系列全国28局ネット
“スーパーアニメイズム”枠にて毎週金曜日25時25分〜放送スタート!
J:テレ「アニおび」 1月10日より 毎週月曜25時00分〜
AT-X 1月8日より 毎週土曜21時00分〜 *リピート放送あり
※放送日時は変更になる場合があります。
『ゲッサン』(小学館)にて好評連載中、原作・山本崇一朗によるコミックスのシリーズ累計1000万部突破の青春コメディ。とある中学校、隣の席になった女の子・高木さんに、何かとからかわれる男の子・西片。高木さんをからかい返そうと策を練るも、いつも高木さんに見透かされてしまう。どうにかして、高木さんをからかい返そうと奮闘する日々……。移ろうものは季節だけではなく、西片にも……?一方、優勢とみられた高木さんにも、ゆらぐ事態が――? スキを見るか、スキを見せるか――。ニヤキュン指数100%の「からかいバトル」、いよいよ最終ラウンドに……!?
2022年には映画公開も決定している。
この記事は、LINE初の総合エンタメメディア「Fanthology!」とオリコンNewSの共同企画です。
俳優・歌手・芸人・タレントらの趣味嗜好を深堀りしつつ、ファンの「好き」を応援。今後、さらに気になる人の「これまで」と「これから」をお届けしていきます。
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