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「世界が尊敬する日本人100」にも選出 ロボットヒーローの“作り手”に憧れ、30年作り続けた紙製ロボットへの情熱

 子どもの頃から作り続けてきた自作の紙製ロボットが世界に認められ、「世界が尊敬する日本人100」に選出された経験を持つ安居智博。彼のロボットは「カミロボ」と呼ばれ、高校の教科書への掲載や、書籍の出版、日本だけでなく海外での展覧会開催など、多くの人を魅了している。子どもの頃の一人遊びである「カミロボ」を30年以上制作し続けてきた理由や、多くの人が幼少期に置いてきてしまった“ものづくり”への想いを聞いた。

「ミクロマン」や「ロボダッチ」に影響 ヒーローに“なりたい”ではなく“作り手”に憧れた少年時代

――いつ頃から「カミロボ」を作るようになったのでしょうか。

紙や針金を使って創作人形を作り始めたのは小学2年生の頃からです。作り始めたきっかけのようなものは特になく、ごく自然な流れの中で、気がついたら作るようになっていたように思います。

――安居さんの子ども時代には、『機動戦士ガンダム』をはじめとしたロボットブームがありました。

タカラの「ミクロマン」やイマイの「ロボダッチ」の世界観からは大きな刺激を受けました。
プラモ狂四郎やプラレス3四郎の存在も大きかったですね。特撮ヒーローやロボットアニメは何でも好きでしたが、幼い頃からヒーローそのものに「なりたい」と考えることはなく、“作り手側”に憧れる気持ちが強かったです。

――子どもの頃は、創作したカミロボを使ってどんな遊びをしていたのでしょうか。

最初はガンダム的な、ロボット戦争の世界観で遊んでいました。5年生になる頃、カミロボをプロレスラーに見立ててプロレスをさせてみたら、技を受けた時に紙がギュッと歪んで衝撃を吸収する感じや、関節技がギチギチと音を立てて極まる感じにものすごくリアリティを感じました。これは紙で作ったロボットでしか味わえない感覚だ!と一人で興奮したのを覚えています。

――初めて自分の作品が他の人に認められたなと感じた時はいつでしょうか。

子どもの頃、親戚のおばちゃんたちは腐したり冷やかしたりすることなくいつも褒めてくれました。今思うとそれはありがたかったと思います。親は、僕がマンガやロボットに興味を持ちすぎることを不安に思っていたような印象でしたが、よく分からないものに対してある程度の理解をしてやろうとは思ってくれていたような感じでした。僕に無断でカミロボを捨てたりしなかったのも今思うとファインプレーですね(笑)。

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