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「世界が尊敬する日本人100」にも選出 ロボットヒーローの“作り手”に憧れ、30年作り続けた紙製ロボットへの情熱

アイデアは「過去の自分の中に」 バカバカしい記憶から形作られる新しい作品たち

――大人になってからも、好きなものを作り続けられていることに対して、どう思われていますでしょうか。

改めて考えると、ここまでは、創作活動ができなくなるような場面がなくて幸せだったのだと思います。周りの理解とか、健康とかも含めて。

――安居さんのカミロボが話題となり、多くの反響があった中で、特に印象に残っているコメントや誰かの言葉はありますでしょうか。

展覧会やワークショップを開催すると、自作のカミロボを持って僕に会いに来てくれる子どもが必ず一人はいるのですが、そういう子どもたちの印象は強いですね。工作の楽しさを逆に教えてもらえるような感じで、いつも力をもらっています。カミロボを発表し始めて15年くらい経ちますが、どの年代にもどの地域にもそういう子どもがいました。アメリカやメキシコでの展覧会の時にも出会いましたし、先月の滋賀県での展覧会でも竹串を使った関節可動の技法を考え出した少年に遭遇したばかりです。最初の頃の展覧会によく来てくれた小学生が二十代の青年に成長してから再び会場に来てくれたこともありましたし、そういうのは感慨深いですね。
――最近では三角コーンを使った「パイロンマン」という作品も制作されてますが、今後作ってみたい作品や今後の活動の展望は?

具体的な展望はありませんが、新しい作品のアイデアは過去の自分の中に答えがあると思っています。例えばパイロンマンの場合は「子どもの頃にパイロンを頭にかぶって遊んだ」という記憶をアイデアの土台にしています。そういう些細なバカバカしい記憶でも、ちゃんと「自分の中にあるもの」を土台にしないと作品が嘘っぽくなるので、何を作るとしてもそこは大事にしたいと思っています。

――安居さんが思う「モノづくり」の魅力とは何でしょうか。

「驚き」や「発見」だと思います。今まで使った事がない配色のデザインが決まった!とか、見慣れた質感のものをつなぎ合わせたら見たこともない質感のものが出来上がった!とか、試行錯誤と逡巡の中で新たな発見や驚きに出会えた時は嬉しくなります。これは子どもの頃から変わらないのだと思いますね。

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