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え、これ自分かも?…共感しまくりなコアラの日常漫画「手の届く周りの世界を無理のない範囲で慈しんで」

 Twitterで話題の、コアラのなんでもない日常を描いた4コマ漫画が『コアラ絵日記(@koalaenikki)』。「お風呂に入ろうと思って3時間たったコアラ」や「作り置けずに食べきってしまったコアラ」など、私たちの日常に「あるある」をコアラに置き換えた漫画で、共感を得ている。6月に開設したばかりのアカウントはすでに6.7万のフォロワーが。作者のSさんに『コアラ絵日記』誕生のきっかけから、SNSの反響の感想を聞いた。

主人公のコアラはお気に入りの絵文字から誕生!?

――まず、『コアラ絵日記』が生まれたきっかけを教えてください。

S普段身の周りに起こる小さな出来事を絵日記として描き留めておこうと思ったことが、『コアラ絵日記』のはじまりでした。

――コアラを主人公にしようと思った理由は?

S絵日記を描こうと初めて思った当時、コアラの絵文字がかわいくて、お気に入りでよく使っていたからです。

――4コマで作品を作ろうと思った理由は?

S1コマだけでは表しきれない時間の経過やストーリーを、一枚の画面に収めることができれば…と思い、4コマという形態をとりました。

――セリフのない作品に仕上げるのは大変ではありませんか?

Sもともと、どちらかというと具体的なセリフを考えることの方があまり得意ではない気がしていたので、セリフのない作品を作るということ自体は、自分の特性に合っているのかもしれません。

――限られたコマ数で一つにまとめる苦労もあるのでは。

S『コアラ絵日記』のようにコマに限りがあるときは、4コマ目から逆算して描きたい場面がコマに収まるように組み立てています。

「地球上でたった1人でも同じ体験した人がいるかも」がテーマの決め手

お風呂に入ろうと思って3時間たったコアラ

お風呂に入ろうと思って3時間たったコアラ

――作品のテーマや展開で心がけていることを教えてください。

Sいわゆる「あるある」に分類されるようなエピソードを描くときは、「地球上のきっとどこかには、たとえ誰か一人でも、自分と同じような体験をしている人がいるかもしれない」という気持ちでテーマを探すことが多いです。

――たしかに、「推しの新規絵を拝見したコアラ」などピンポイントすぎるテーマもありますね(笑)。他にもこだわりが?

S主観というフィルターからは逃れられませんが、自分の倫理観に反することは描かないようにしています。

――反響にかかわらず、ご自身がお気に入りのコアラ絵日記を教えてください。

S「くまちゃんの毛並みを整えるコアラ」がお気に入りです。

――漫画を描くうえで、影響をうけた作家や作品があれば教えてください。

S和山やま先生の全作品が大好きです。背景を緻密に描き込んで、世界観を立ち上げていらっしゃるところに憧れがあり、『ハイテンションでなくても笑いが生める』というお言葉に励まされています。

アカウント開設から2ヵ月、すでにフォロワーは6.7万も

――作品を上げるたびにたくさんの反響がありますね。

Sこんなにも『コアラ絵日記』をご覧くださる方がいるなんて、と驚く気持ち、うれしい気持ちでいっぱいです。

――コアラファンも多く、二次創作にまで人気は広がっています。

Sシルバニアやマカロン、羊毛フェルトなど、みなさんのお好きな素材を用いて『コアラ絵日記』の一場面を再現してくださるお気持ち、そしてその労力、割いてくださる時間を思うと胸がいっぱいになります。これからも『コアラ絵日記』を描いていくことで、少しでもお返しすることができればなと思います。

――最後に、『コアラ絵日記』読者にメッセージをお願いします。

S理想的な、完璧な一日にならなくても、自分を責める必要はないということ。社会によって培われたものさしだけではなく、自分のものさしでも心地いい在り方を探して、大切にすること。ままならない日々が続きますが、自分と、自分の手の届く周りの世界を無理のない範囲で慈しんで、日々をお過ごしいただきたいなと思っています。
PROFILE/コアラ絵日記
私たちの日常で起こる“あるある”をかわいいコアラの4コマ漫画で投稿。アカウント開設2ヵ月で7万近いフォロワーが。
Twitter @koalaenikki(外部サイト)

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