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今年10周年の夏アニメ、“激推し”したい一作は? 『うたプリ』『アイマス』…2011年夏編【#ファンに聞いてみた】

この記事は、LINE初の総合エンタメメディア「Fanthology!」とオリコンNewSの共同企画です。
⇒この記事をオリジナルページで読む(7月29日掲載)

7月から新たなクールのアニメ作品が始まり、今年の“夏アニメ”もこれから盛り上がってきそうな気配。最新作の今後も気になるところですが、アニメファンとしては“10周年”の名作に思いを馳せるのも欠かせないこと。今回は10年前、2011年の7月から放送を開始したアニメで思い出深い作品をアンケートし、人気の高かった5作品をピックアップしました。10年前の夏アニメ、皆さんは何を見ていたか覚えていますか?

※物語の内容に触れる描写がありますのでご注意ください
※ORICON NEWS公式Twitterアカウントにてアンケート実施

文・小野瀬太一朗

うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE1000%

原作:紅ノ月歌音/ブロッコリー
監督:紅優
シリーズ構成:金春智子
音楽プロデューサー:上松範康
音楽:Elements Garden
アニメーション制作:A-1 Pictures
キャスト:沢城みゆき、寺島拓篤、鈴村健一、谷山紀章、宮野真守、諏訪部順一、下野紘、中村悠一、遊佐浩二、今井由香、鳥海浩輔、若本規夫

倉花千夏さんによる『10th Anniversary Memorial Visual』

2010年にゲーム第1作をリリースし、以来メディアミックス展開を広げるコンテンツ『うたの☆プリンスさまっ♪』シリーズのTVアニメ第1期。芸能専門学校「早乙女学園」を舞台に、作曲家志望の女の子・七海春歌と、アイドルを夢見るプリンスたちの“キスより素敵な音楽が奏でる青春ラブコメ”が描かれます。

ST☆RISHが歌うOPテーマ『マジLOVE1000%』(冒頭〜0:27)

なつかしポイント
本作の一番の魅力はなんといっても、今なお最前線で活躍する豪華男性声優陣が演じる個性豊かな“プリンス”たちでしょう。主題歌『マジLOVE1000%』をはじめとする、上松範康さんと上松さん率いるElements Garden(エレメンツ・ガーデン)が手掛ける楽曲に乗せ、歌い、踊る彼らに魅了された“プリンセス”の胸には数々の思い出が刻まれているはず。

現在もCDリリースや劇場版制作、さらにKis-My-Ft2・宮田俊哉さんのソロ曲『Nemophila』で一ノ瀬トキヤがコラボするなど、様々なメディア展開が続いており、ファンの心を離しません。近年、二次元男性アイドル作品は続々と増えていますが、10年以上続く大人気コンテンツの魅力を、今一度確かめてみてはいかがでしょう?
ファンの声
「個性溢れててみんな魅力的だし、歌にダンスにそして、ネタ挟んでくれる所も面白さの1つだし、ホント10年激推しですよね〜。スタリ(ST☆RISH)にカルナイ(Quartet Night)とヘヴンズ(HE★VENS)は素晴らしいアイドルだと思います」

「ゲームをやって、そのままプリンスと歩む人生になりました! 何よりも曲が良い! グループの曲もソロの曲も、心の糧になるようなものばかりです。男性アイドルものの金字塔。同じ時代を“生きている”アイドルという見せ方で、プリンスは現実という夢をこれまでも、そしてこれからも見せ続けてくれます」

アイドルマスター

原作:バンダイナムコエンターテインメント
監督・キャラクターデザイン:錦織敦史
シリーズ構成:待田堂子、錦織敦史
音楽プロデューサー:中川浩二(BNSI)
音楽:高田龍一(MONACA)
アニメーション制作:A-1 Pictures
キャスト:中村繪里子、長谷川明子、今井麻美、仁後真耶子、浅倉杏美、平田宏美、下田麻美、釘宮理恵、たかはし智秋、原由実、沼倉愛美、若林直美、赤羽根健治
2005年に“アイドル育成”アーケードゲームとして誕生し、現在も派生作品を増やしながらメディアミックス展開を行う2次元アイドルコンテンツの金字塔『アイドルマスター』シリーズのTVアニメ化作品。アイドル事務所「765プロダクション」に所属するアイドル達の奮闘と活躍を追う成長ストーリーです。
なつかしポイント
『アイドルマスター』プロジェクトは、これまでにモバゲー版のアニメ化『アイドルマスター シンデレラガールズ』、男性アイドルにスポットをあてた『アイドルマスター SideM』など、様々なアニメ作品を制作しています。

その中で、TVアニメ第2作目となる本作は、アイドル育成ゲーム『THE IDOLM@STER 2』を原作としており、最も“原点”に近い作品と言えるでしょう。弱小芸能事務所から大きな舞台へ羽ばたいていく少女たちの姿を、珠玉の名曲たちが彩ります。少女たちの成長や友情に思わず熱くなって、気づけば涙がこぼれる……そんな王道・正統派のアイドルアニメに仕上がっています。「アイマスってどんな作品?」という方は、まずこちらをご覧ください。

余談ですが、TVアニメ第1作目『アイドルマスター XENOGLOSSIA』(ゼノグラシア/2007年)は、まったく異なる世界観を有する“ロボット”物。同作の原作者・矢立肇さん、シリーズ構成・花田十輝さん、アニメーション制作・サンライズのチームは、後にアニメ『ラブライブ!』を手掛けることになります。
ファンの声
「アイマスを10年追いかけることになった一番のターニングポイント。何となく知っていた各アイドルの魅力やそれぞれの想い、年頃の女性としての強さと揺らぎが自分の心を揺さぶり続けました。アイドルってこんなに魅力的で尊くて、でも一人の人間としても尊敬できる。そんな最高の765PRODUCTIONがずっと大好きです

輪るピングドラム

原作:イクニチャウダー
監督:幾原邦彦
キャラクター原案:星野リリィ
シリーズ構成・脚本:幾原邦彦、伊神貴世
アニメーション制作:ブレインズ・ベース
キャスト:木村昴、木村良平、荒川美穂、三宅麻理恵、石田彰、能登麻美子、堀江由衣、小泉豊
アニメ『少女革命ウテナ』を手掛けた幾原邦彦が贈るオリジナルTVアニメ。両親のいない双子の高倉冠葉(たかくら・かんば)と弟・晶馬(しょうま)、そして妹・陽毬(ひまり)は、兄妹3人で仲良く暮らしていました。そんなある日、3人で出かけた水族館で陽毬が倒れ、もはや手の施しようがない状態に。悲嘆にくれる冠葉と晶馬は、「陽毬を生かしたければ、生存戦略のため“ピングドラム”」を探せ、と謎の“ペンギン帽子”に告げられて……。

『輪るピングドラム』OPテーマ やくしまるえつこメトロオーケストラ『ノルニル』

なつかしポイント
本作のみどころは、漫画家・星野リリィさん原案の一癖ある魅力的なキャラクターたち、「“ピングドラム”とは何なのか?」という謎が謎を呼び考察が捗るストーリー展開、“クリスタルワールド”をはじめ独特なビジュアルを有する世界観、そしてバンク(特定のシーンを別場面で流用するアニメ手法)の多用や演劇的な見せ方をする“幾原節”とでもいうべき映像演出などなど。これらが混ざり合って、非常に難解ながら多くのアニメファンを魅了した、唯一無二のアニメーションに仕上がっています。

2022年に前後編2部作の劇場版が公開決定しているほか、第1話放送からちょうど10年後にあたる2021年7月7日から、YouTube「KING AMUSEMENT CREATIVE」公式チャンネルにて毎週1話ずつ配信中です。あの衝撃から10年経った今、もう一度『ピングドラム』を観て、“生存戦略”しませんか?
ファンの声
「最初から最後まで謎に包まれたアニメ! こんな作品を見たのは初めてです! ぜひ、この世界観を体験してほしいです」

「『少女革命ウテナ』の頃からずっと幾原監督のファンで、おととしの展覧会も何回もリピしました! ピンドラも、謎だらけなのに圧倒的な世界観でねじ伏せる幾原監督らしさがたまらなく好きです」

うさぎドロップ

原作:宇仁田ゆみ
監督:亀井幹太
シリーズ構成:岸本卓
アニメーション制作:プロダクション I.G
キャスト:土田大、松浦愛弓、大原さやか、酒井乃碧、植田佳奈、須藤菜々子、坂本真
宇仁田ゆみさんが女性向け月刊マンガ誌『FEEL YOUNG』にて連載していた同名コミックを原作とするTVアニメ。30歳独身のサラリーマン・河地大吉(かわち・だいきち)が、亡くなった祖父の“隠し子”である6歳の少女・りんを引き取ることとなり、子育てに右往左往しながら家族の絆を深めていく様子を描いています。

『うさぎドロップ』OPテーマ PUFFY『SWEET DROPS』

なつかしポイント
30歳の独身男が、祖父の葬儀の日に、親戚一同から厄介者扱いされる“祖父の隠し子(血縁上の叔母)”と出会い、その子を引き取り育てることになる……と、あらすじだけ聞くと非常に複雑な家庭でドロドロしている印象ですが、『うさぎドロップ』で映し出されるのは、戸籍や関係ではなく“相手を思う気持ち”こそが家族を形作るという、“疑似”家族だけど、本物の家族愛。

本作は、フジテレビ「ノイタミナ」枠で放送されたアニメで、1クール前にオンエアされ社会現象にもなった『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』と比べ印象は強くないかもしれませんが、「ノイタミナ」が設立時に掲げた「すべての人にアニメを見てもらいたい」という想いに沿った、老若男女問わず観てほしいハートウォーミングな名作です。

ファンの声
「もう10周年! 懐かしい〜。今でも余裕で内容覚えてるぐらいに大好きです。当時、お母さんに(作中でモチーフになっている)“りんどうの花育てたい!”って言ったぐらいですw りんちゃんの身の上に幼いながら感情移入してしまいアニメを見ながら泣いたことも多々。ダイキチがまた優しくて優しくてりんちゃんを大事にしてる姿がほんと素敵です。漫画2部あるのでぜひ2期3期と続けて欲しいです! ぜひ! 制作会社さん!! お願いします」

夏目友人帳 参

原作:緑川ゆき
監督:大森貴弘
シリーズ構成:村井さだゆき
アニメーション制作:ブレインズ・ベース
キャスト:神谷浩史、井上和彦、小林沙苗、石田彰、堀江一眞、木村良平、菅沼久義、諏訪部順一
緑川ゆきさんが月刊少女マンガ雑誌『LaLa』にて連載している同名コミックを原作とするTVアニメシリーズ第3期。小さい頃から妖怪を見ることができた少年・夏目貴志(なつめ・たかし)が、自称・用心棒のニャンコ先生と共に、祖母レイコから受け継いだ遺産“友人帳”に「名」を縛られた妖怪たちへ、名を返していくファンタジー作品です。
なつかしポイント
『夏目友人帳』は、2008年放送の第1期を皮切りに、2009年に第2期『続』、2011年に第3期『参』、2012年に第4期『肆』、2016年に第5期『伍』、2017年に第6期『陸』、2018年に劇場版『〜うつせみに結ぶ〜』、2021年に劇場版『石起こしと怪しき来訪者』……と、なんとTVアニメ6作品・劇場版2作品、そのほかOVAなども発表している、ファンから長く愛されている人気シリーズ。

本シリーズのみどころといえば、妖怪との出会いを通して描かれるあったかくて心に染みるストーリー、そしてマスコットキャラでもあるニャンコ先生の“ただ可愛いだけじゃない”魅力でしょう。第3期では、孤独だった夏目が、妖怪や人間との関わりを経て、心を少しずつ開き成長する姿に注目です。

2021年1月に公開された劇場版『夏目友人帳 石起こしと怪しき来訪者』本予告

ファンの声
「心温まる優しいお話に癒されます。でもいじめや偏見、差別等にも触れていて……大人にも観て欲しい素晴らしい作品です」

「1・2期を見てて、視聴後心が洗われてキレイになる余韻が好きで、続きがくるのを待ってました。3期の制作発表が出た時うれしくて、Twitterも始めた思い出の作品です」

「大人になればなるほどこの作品の良さがしみてくる! 1期から3期にかけて夏目くんと周囲が少しずつ心をひらいていく、優しい世界にとにかく心が浄化されます」
今回ピックアップした作品を見てみると、やはり人気作品ということもあり、続編が作られているタイトルも多いことがわかります。10周年の今年、新タイトルやプロジェクトが動いているものもありますので、10年前に見ていなかった人たちにも、ぜひこの機会に名作を味わってもらえたらと思います!
この記事について
この記事は、LINE初の総合エンタメメディア「Fanthology!」とオリコンNewSの共同企画です。
俳優・歌手・芸人・タレントらの趣味嗜好を深堀りしつつ、ファンの「好き」を応援。今後、さらに気になる人の「これまで」と「これから」をお届けしていきます。
⇒この記事をオリジナルページで読む(7月29日掲載)

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