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多様化する“子どもの趣味”、児童書は滅びゆく運命なのか? 「ビジュアル選考の時代だからこそ“文字で描かれる物語”を」

ビジュアルコンテンツ普及で児童書の役割大きく、「目に見えないものを想像する力を育む」

ポップなデザインがかわいい「キミノベル」公式HP

ポップなデザインがかわいい「キミノベル」公式HP

 近年、圧倒的に普及するコンテンツがある一方で、趣味の多様化によって読書体験を通じての「つながり」が生まれづらくなっている。特に子どもにとっては、TwitterやInstagramのように年齢制限を設けるSNSも多く、デジタル環境もさまざまであることから基本的にSNS上でのつながりを持てないため、コミュニティを見つけづらい状況だ。

「本が好きな子にとって、感想を共有するのも読書の楽しみの1つ。ところが近年は子どもたちの趣味も多様化しています。私は個人的に中高生の読書会のお手伝いをしていますが、『同じ本の感想を語り合える友だちがクラスにいない』という声をたくさん耳にしてきました。」(門田氏)

 こうした背景を元に、子どもに「つながり」や「居場所」の提供するため、公式サイトには本の感想やイラストを投稿できるコミュニティ機能を充実させている。"コミュニティ型レーベル"というコンセプトについて、門田氏は「全国の同じような"読書好きさん"と思いを共有し、読書の輪が広がっていく。キミノベルはそんな居場所のような児童文庫レーベルを目指しています」と述べる。

 漫画やアニメ、動画サイトなど、ビジュアルコンテンツがあふれている現代だからこそ、「文字で描かれる物語を読むことはますます大切になっているはず」と門田氏はキミノベルの果たすべき役割を語った。

「読書は"目に見えないもの"を想像する力を育んでくれます。経験していないことを想像するその力は、見知らぬ誰かの痛みや喜びに共感したり、まだ見ぬ未来への希望を抱いたりとこれからの時代を生きる子どもたちを助けてくれるものとなるはず。それが児童書に取り組んできたポプラ社の使命として、「キミノベル」でも今の子どもたちの『読みたい!』を刺激できるように尽力していきたいですね」(門田氏)

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