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上坂すみれの濃厚“読書”日記 & この際読んでほしい「ロシアの本」3選+α 社会主義グルメに偏愛ドストエフスキー!

盛り上がる曲を歌っていきたい

――ここからは、4月21日に2年ぶりにリリースされるシングルについてお聞きします。アルバム『NEO PROPAGANDA』から数えても1年ぶりのリリースですが心境は?
シングルがそんなに久しぶりだとは思わなくて。アルバムを去年の1月にリリースしましたが、それ以来ということとスタッフさんも新しい人が増えたこともあり、心機一転感があります。

――その間に新たに興味を持った音楽があれば教えてください。
あまり音楽の趣向は変わらなかったですね。ストリーミングサービスをよく使うようになり、「あなたへのおすすめ」から去年はフューチャーファンク(※)やヴェイパーウェイヴ(※)、鈴木雅之さんの音楽などを聞いていました。

それにしてもAIってすごいですね。良い友だちになってくれそうだから「あなたへのおすすめ」さんと話したい(笑)。

※フューチャーファンク:後述のヴェイパーウェイヴから派生したとされる、1980-90年代の音源のサンプリング、デフォルメが特徴のインターネットミュージック。

※ヴェイパーウェイヴ:2010年代初頭にインターネット上の音楽コミュニティから生まれた、1980-90年代の商業BGMを実験音楽的手法で再構築した音楽。ノスタルジーが特徴。

上坂すみれ『EASY LOVE』通常版

上坂すみれ『EASY LOVE』通常版

――たしかに精度に驚かされますね(笑)。今回の表題曲『EASY LOVE』は、ご自身がヒロインの長瀞さん役を演じるアニメ『イジらないで、長瀞さん』のOP曲に起用され、作詞も担当されています。どのようなイメージで詞を書かれたのでしょうか。
マンガを読んで長瀞さんのイメージをふくらませたり、それからライブも意識したりしました。もともとワンコーラスのデモをいただいた時に歌詞がついていたのですが、そこからアレンジして私も書かせていただきました。

――特にこだわったワードやポイントは?
難しい漢字などを使いたくなるのですがそこを我慢して、今回は極力耳で聴いてわかりやすい平易な歌詞を、というのを意識しました。字幕がなくても「こういうことを言っているな」というのがわかるようにしました。
――MVも作品の世界観や曲調に合わせた内容で、キュートで印象的な仕上がりになっていますが、お気に入りのポイントはどこでしょうか。
去年出したアルバム収録曲の『ネオ東京唱歌』のMVも一人で3役を演じたのですが、今回も3人出てくるという仕様です。本当にお着替えが大好きで、よく着替えるな私は、という感じでした。ただ今年で満30歳になることもあり「制服を着るんだ」という緊張感がありました。声優は時が止まりがちなのですけど(笑)、ちゃんと年はとっていくものなので、制服姿がわりと大丈夫に撮れていて安心しました。

――カップリング曲である『夢見るメイドガール』と『ヒミツのトモダチ』についてもコンセプトなどを教えてください。
『夢見るメイドガール』は可愛い感じで、私が学生のころ「声優になりたい」と思っている時に聴いていたようなアニソンと電波ソングの中間、ギャルゲーソングを彷彿とさせる曲調になっています。私はメイドさんがとても好きなので、メイド型ロボットのキャラクターを生み出して作詞をしてみました。

『ヒミツのトモダチ』は、『よっぱらっぴ☆』(2018年のアルバム『ノーフューチャーバカンス』収録曲)という曲を書いてくださった、MUTEKI DEAD SNAKEさんが作詞・作曲をしてくれました。今までロックは沢山歌ってきましたが、ビジュアル系の雰囲気の楽曲はありませんでした。「ライブで盛り上がりそう」とか「ビジュアル系の楽曲っぽいフレーズだな」と思いながら楽しくレコーディングしました。
――上坂さんは幅広いジャンルの音楽に取り組まれていますが、今後挑戦してみたい音楽はありますか?
『USA』(DA PUMP)みたいなアップテンポな楽曲ですかね。『USA』はアメリカですが、ロシアの歴史がわかるようなテンションが高い歌を作ってみたい。基本的に、盛り上がる曲をこれからも歌っていきたいなと思っています。

――今年は歌手活動が8周年、声優デビューから丸10年という節目でもありますが、声優や歌手として叶えたい“夢”はありますか。
20代ラストの年ということで思い残しのないように、実現しないかもしれないようなこともまずは何でも言葉に出していこうと思っています。5大ドームツアーをし、紅白に出て、週間チャート年間1位を獲得し、それからレコ大を獲り、競馬で「上坂すみれ杯」を作り、それから「上坂すみれ記念講堂」や銅像を建てるなど、「偉人」を目指したいですね(笑)。

そのために今まではあまりチャレンジしてこなかったお仕事にも、機会があれば頑張ってできることはやりたいなと思いますし、ライブも中止になった時はとても寂しかったので、次ライブができるときは同志の皆さんと盛大に盛り上がりたいです。
――壮大で魅力的な目標ばかりですね。
それもこれも長年、現場に来てくださったりお便りをくださったりするファンの方たちからの励ましをいただいてここまで大きくなれました。ファンレターといえば『スター☆トゥインクルプリキュア』をやった時、小さい子からいただいた一通が真っ赤なクレヨンで描いてあったので、驚いたことがありました(笑)。よく見たら「プリキュア大好き」と書いてあり「ごめんね……」と反省しました。
――真っ赤な怪文書かと思ったら、かわいらしいファンレターだったのですね(笑)。
はい(笑)。これからはそういった多くの人の気持ちに応えられるよう、自分に自信を持ちつつ健やかにやっていきたいと思います。
プロフィール
上坂すみれ
12月19日生まれ、神奈川県出身。主な出演作は、『スタートゥインクル☆プリキュア』ユニ/キュアコスモ、『アイドルマスター シンデレラガールズ』アナスタシア、『蜘蛛ですが、なにか』魔王など。4月スタートのアニメ『イジらないで、長瀞さん』では長瀞さん役で主演。自身が歌う同アニメのオープニング主題歌『EASY LOVE』が4月21日に発売される。
この記事について
この記事は、LINE初の総合エンタメメディア「Fanthology!」とオリコンNewSの共同企画です。
俳優・歌手・芸人・タレントらの趣味嗜好を深堀りしつつ、ファンの「好き」を応援。今後、さらに気になる人の「これまで」と「これから」をお届けしていきます。
⇒この記事をオリジナルページで読む(4月8日掲載)

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