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没個性化する新車へのアンチテーゼ? “レトロかわいい”ランクル、ハイエースに見る中古車販売店の勝算

 低燃費化、プラットフォームの共通化などの影響からか、昔に比べ、車一台一台の“没個性化”が進んでいるように見える現代の新車。そんな潮流のなか、ある中古車販売店が、トヨタランドクルーザーやトヨタハイエースなどのゴツいイメージのある車に、自社開発の専用パーツを取り付け、レトロかわいく“リノベーション”した車を発売。人気を博している。没個性化する新車へのアンチテーゼともいえるこれらの開発の裏には、中古車販売店社長の車に対する熱い想いがあった。

“自己表現のアイテム”としての車を諦めている人が多い現代

 丸みを帯びたトヨタランドクルーザープラドのフロントマスクを、エッジをきかせたシャープな印象に変えた『AMERICAN CLASSIC』。トヨタハイエースの近代的なヘッドライトを旧式の角ばったライトに変え、豊富に揃えたボディカラーとともに“見たことのない懐かしさ”を実現した『COAST LINES』。これら、“自分らしくをどこまでも”をコンセプトに、個性的な車『Renoca(リノカ)』のシリーズ名で製造・販売しているFLEX。昨年12月には、商用ワゴンであるトヨタプロボックスをベースにした『EURO BOX』を発売。1週間で初期販売数を完売し、現在、半年以上待ちのバックオーダーを抱えているという。これら、個性的なデザインの車が人気の理由を同社代表取締役社長・藤崎孝行氏はこう分析する。

「新車で欲しいと思うデザインがなく、旧車は維持やメンテナンスの面でもハードルが高い。そういった事情もあって、車を“ライフスタイルを彩る自己表現のアイテム”として見ることを諦めてしまい、『車はリースでいいか』と思っている人たちがいるのではないか。僕自身、機能より見た目で愛情が持てる車が欲しいのに、新車でそうした車に出会えないという不満を抱いていたので、そういう人たちに届いてほしいと思って始めたのが『Renoca』でした。市場調査などによるデータもない中でのスタートでしたが、販売してみて、僕と同じことを考えている人がいたんだなと確信できました」
 それは2013年、『Renoca』(2017年にブランド化)の原型となる『Wonder』の発売当初のエピソードからもわかる。「ランクル80系を60系みたいな丸目にできたらカッコよくない?」という藤崎氏の発想から生まれた『Wonder』は、社内での「こんなの売れない」という多数の反対の声があがりながら、いざ販売してみると瞬く間に完売。しかも、“カスタムカー”というと、コアな車好きの世界と想像されるが、購入者の多くは、店頭に並んでいるのを見て一目ぼれした人たちだったという。

「女性が反応してくれたことも驚きでした。ランドクルーザーは、男性には人気があるけれど、『そんなゴツい車でスーパーに行きたくない』という声や、価格や維持費用の面からも、奥様方にはあまり人気がなかったんです。でも『Wonder』は、そうしたマイナス面を度外視して、奥様のほうが気に入って購入されるケースが多々ありました」

 まさに「マニアックな車好きの人よりもファッションに敏感な人に届いてほしい」という藤崎氏の思いが届いた証と言えるだろう。

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