(更新:)
ORICON NEWS
岡田健史の絵心を探る 自宅の一室をアトリエにして描く「アートの楽しみ」
話題を集めた『MIU404』の4連作 星野源&綾野剛から喜ばれ「励みになります」
岡田健史(描きあげるのに)全部で20分もかかっていないと思いますが、橋本じゅんさんは喜んでくれて「健史、ちょうだいよ!」と言われたのでプレゼントしました。星野さんや綾野さんからも「ありがとう」とか「面白いね」と言っていただけましたね。勝手に描いただけなんですが(笑)。そういう一言は励みになります。
岡田さんが描いた橋本じゅんさん
岡田健史最近面白いなと思ったのは、他の人に題名をつけてもらう、ということですね。一度、制作途中の段階で題名をつけてもらったのが、めちゃくちゃセンスがあったんです。これのためにやっているのかな?と思うぐらい面白かったですね。
岡田さんが描いた綾野剛さん
岡田健史以前からの知り合いの方が、僕が絵を描き始めてから「岡田くん、絵が好きなんだね」と話しかけてくれて、その人の新たな一面を知ることができました。その人が言っていたんですが「絵を描くことは頭にいい」と。確かに、そうなんです。
例えば、今ここにあるペットボトルについて考えてみるとして、絵の題材じゃなければ「6割ぐらい入っているな」とか「雫が内側についているな」「緑色だな」「賞味期限が書いてある」ぐらいにしか思いません。でも、絵を描くとなると、もっといろいろな視点で見ないと表現できないんです。僕の限られた画材の中だと、例えばマーカーだったら「この部分を、この明るさで描くと、それ以下の暗さは使えないな」とか、ちゃんと計算していかないと絵として成立しなくなる。
ただ描くだけならもちろん描けるんですが、よりよい作品にするなら、人やものにいろいろな視点を持たないといけない。その視点が生まれることがある種の学びになっていますし、役者の仕事のためにも良いことだと思っています。それに気づけて“絵を描くことはいいこと”と自分を肯定できました。