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“杉谷いじり”で培った優しさと巧みな言葉選び…西武ウグイス嬢、異例シーズンのアナウンスに込めた想い

異例のシーズンを経てファンとのつながりをより実感

埼玉西武ライオンズ事業部・鈴木あずささん 写真提供/埼玉西武ライオンズ

埼玉西武ライオンズ事業部・鈴木あずささん 写真提供/埼玉西武ライオンズ

 だが、2020年シーズン当初はこのアナウンスを聞くことはなかなかできなかった。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、3ヵ月遅れて6月に無観客で開幕。7月には有観客試合が可能となったが、人数制限、入場前の検温、マスク着用、大声での声援や応援歌歌唱、ホイッスルなどの鳴り物禁止等、徹底した感染予防対策がとられ、球場内の雰囲気は一変した。

「無観客の球場は、本当に寂しかったです。グラウンドの選手たちの声がいつも以上に響いて聞こえましたし、応援歌がないメットライフドームはこんなに静かな空間なんだと。あと、心なしか試合が早く終わるようにも感じました。選手たちも打席に入るのがほんの少し早かったり、攻撃が終わって守備につくのがほんの少し早かったり、試合が淡々と進んでいくイメージで、やはり何かが足りないなと思っていました。私個人としても、『ファールボールにご注意ください』って、言っていませんでしたからね」

 メットライフドームが観客を迎え入れたのは7月21日から。「正直、涙が出るくらい感動しました」と鈴木さんは顔をほころばせる。

「私は常々、お客様もプロ野球を構成するひとつの要素だと考えてきましたので、やっとプロ野球になったなと。ですから、つい、アナウンスで『お帰りなさい』のセリフが出てしまいました(笑)。やっぱりお客様って本当に大事だなって改めて強く感じましたね。最初は上限5000人でしたが、その数字以上に座席が埋まっているようにも感じましたし、お客様が入ったことで、選手たちも気持ちが入ったように見えました。お客様も大声を出してはいけない等、まだまだ不自由な状態の中、それでも限られた、許容された範囲内での応援を存分にしてくださって、みんな本当に、野球を、ライオンズを好きでいてくれていたんだなと心が震えました。野球が大好き、ライオンズが大好きだというひとつのことで、ファンの皆様とどこかでつながっていたんだと気づくことができて本当に感動で、とても貴重で素敵なことだと改めて気づかされました」

アナウンスの裏にある“思いやり、敬意、感謝”

 “杉谷いじり”で培われた、優しく思いやりながら観客に訴えかけるアナウンス。さらに、コロナ禍で感じたファンの大切さ。それらが形となって表れたのが、シーズン終盤、各球団とのメットライフドーム最終戦でのアナウンス。相手チームのスターティングラインアップ発表前に、こんなアナウンスで場内を沸かせた。

【11/4北海道日本ハムファイターズ戦】※メットライフドームでのホーム最終戦
「ようやく迎えられた開幕戦は、この場所でのファイターズ戦でした。熱狂も歓声も、肌で感じることのできない初めての開幕。それでも全チームうつ向かず、前を向いて進んできました。そんなシーズンを、共に戦ってきたライバルとファンの皆さんに敬意を込めて」

 この時の心境を鈴木さんはこう解説する。
「今シーズンは、とにかく、目の前の勝利や優勝を目指すだけでなく、すべてのチーム、ファンの皆様、プロ野球に携わるすべての人が、みんなで一緒に最後まで無事に頑張ろうという思いが強いと感じていたので、僭越ながら、そんな気持ちを言葉にして、各チームとメットライフドーム最終戦のスタメン発表時に伝えさせてもらいました」

 ちなみに、開幕こそ遅れたものの、このシーズンも“杉谷いじり”は絶“口”調。シーズン最終盤には、大ヒットした『鬼滅の刃』を取りいれた「杉谷選手渾身の『全集中、それなりの打球』は非常に危険です」というアナウンスで場内を大いに盛り上げ、杉谷選手からも最終戦の試合前、万全の感染対策を整えたうえで、わざわざ放送室に挨拶に訪れ、差し入れをしてくれたという。

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