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紙とハサミでリアル「ポケモン、ゲットだぜ!」 子どものハートつかむ“ポケモン切り紙”の魅力とは?

大切なのは勢いと、ポケモンを愛する気持ち

これまで制作した作品の数々 制作・画像提供/切り紙パパ氏

これまで制作した作品の数々 制作・画像提供/切り紙パパ氏

 この“もともと、子ども向けに始めた技法”というのが、切り紙パパさんならではの特徴。切り紙、折り紙の世界には、何日間もかけて作り上げた超絶技巧の作品も存在するが、同氏は“保育園の中で子どものために目の前で作る”をこだわりとしてきただけに、「下書きナシ、フリーハンドでスピード勝負」で作ることを追求し、今もその手法を継続しているという。

「スピード勝負ということ以外にも理由があって、下書きを使うと線に勢いがなくなってしまうため、フリーハンドにこだわっています」

 その言葉通り、SNSには切り抜いた側のいわば“抜け殻”となった紙も紹介されているのだが、作品と並べてみると、まさに今、脱皮したかのような臨場感にあふれている。これは線に勢いがあるからこそ生まれる魅力だろう。では、その作り方はというと…。

「まず、作ろうと思うポケモンのイラストをじっくり見て、どう切ってどう折るかを頭の中でシミュレーションしていきます。その後、一度試しに切ってみてから、細部の修正をします。試し切りをしないこともあれば、何回試し切りしても納得できないこともあります(笑)」
 これまで数百もの作品を作り上げてきたという同氏。現在はSNSを見てくれている人からのリクエストにも応えるようになり、SNSを始めてから2カ月間で130種類を制作したそう。中でも一番苦労したのは、チコリータというキャラクター。

「小さくてシンプルなポケモンなのですが、『ひよこの饅頭』のような形を紙一枚で表現するのが難しく、納得するものになるまで時間がかかりました。未だにもっと違う作り方がないかなと考えています」

 また、一番印象深い作品は、ロコンというキツネのポケモンだ。

「SNSで最初に反響があった作品なので特に印象に残っています。自分がキツネが好きなことも大きいです(笑)」
 制作に要する時間は、簡単なものであれば数分、複雑なものだと10分以上。だがポケモン以外で、ゲームの『モンスターハンター』に出てくるモンスターなど、1時間くらい細部を織り込んで作った作品も存在するという。
 最近では、自宅で制作している姿を見ている3歳の娘さんが「自分もやりたい」と言い始め、子ども用のハサミを買ってあげたそう。「まだポケモンのことはわからないものの、『パパじょうず!』と言ってくれる」と顔をほころばす。子どもの心を動かすような作品にするためには何が大切なのだろう?

「作品を見せたとき、『カッコいい!』とか『かわいい!』とか感動してもらうことが大事だと思っているので、一番意識しているのは、そのポケモンが大好き! と思いながら切ることです。“紙で再現する”ということだけを意識して作ると、味気ない作品になってしまうことが多いですからね」

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