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“ポケモンリストラ”で炎上、愛情溢れる『初代151匹』イラストに見る「ポケモンは共通言語」
新作では890種のポケモンのうち半分が未登場、「推しポケモンリストラ」への批判も
一方で、世界的な人気作ゆえの批判も発生した。それは、『剣盾』に登場するポケモンの数がおよそ400匹であり、これまで同シリーズに登場した890種類の約半数のポケモンが本作に登場しないことが原因だった。その中には第1世代の“御三家”として初期から使えるフシギダネ、ゼニガメのほか、アニメにもよく登場しいたポッポ、プリンやミュウツーなど人気ポケモンたちがリストラ対象に。また、16年に公式で行われた『ポケモン総選挙』1位のゲッコウガ、2位のアルセウスも登場しないことがファンの間で話題となった。
制作サイドとしても800匹以上ともなればその作業は膨大。“出してたくても出せない”のが現実のようだ。そして、推しポケモンへの愛情を持つファンがいる一方で、新作ならばと新ポケモンの登場を望むファンもいる。まさに、注目されている長期タイトルならではの宿命が浮き彫りになった。
この『ポケモンリストラ問題』がSNSを賑わせた昨年末、漫画家の大沖氏が「初代なら完璧に描けるよ」とポケモン『赤・緑』に登場した151匹を描いたイラストをTwitterに掲載。ポケモンファンの心を癒し話題となった。そのイラストは、自身の記憶だけを頼りに、ポケモンの“数え歌”として知られる「ポケモン言えるかな?」の順に151匹を描いた力作。完璧に描かれたピカチューのほか、微妙に間違っていたり、こんなポケモンいたっけ?という謎絵があったり…ふわっとしたユルさの中に“カオス”が垣間見えるイラストがネットをざわつかせた。
「初代151匹」ネタは鉄板で盛り上がる“共通言語”
今回、初代ポケモンイラストを描いた理由について大沖氏は、「ふと、初代ポケモンを記憶だけで描けるか自分の脳に挑戦したくなりました」と、“自分への挑戦”がテーマであったと教えてくれた。
ネットでバズったことについては、「『ここが違ってて面白い』『ゆるくて可愛い』など嬉しい反応も多い中、『この並び順はもしかして!?』と『ポケモンいえるかな?』の順番であることに反応している方もいました」と、ポケモン愛に満ちた反響が多かったと明かした。
初代ポケモンについては、「僕は交換や対戦相手がいなかったのであまりやりこんだとは言えません。それでもプレイしていた環境や、使っていたポケモンなど語れる要素が多いゲームなので話は尽きませんね!」と、初代ポケモンの思い出が同世代にとって“共通言語”になっていると強調した。
では、151匹の中でTOP3を選ぶなら?と聞くと、大沖氏はまずはリザードンをチョイス。「最初に選んだポケモンです。彼と共に旅をしました」と笑顔でコメント。次はラッキー。「『もしかしてこいつ、育てればめちゃくちゃ強いんじゃないか』と可能性を感じて育てていましたが、肝心の対戦相手がいませんでした」と残念な告白。最後はメタモンで「変身にロマンを感じました。唯一無二の能力っていいですよね」と、思い入れタップリに当時の話を聞かせてくれた。
『リストラ問題』で炎上していたポケモンファンの心を和らげた大沖氏のイラスト。まさに、ポケモン世代にとって「初代151匹」のネタは鉄板で盛り上がれる“共通言語”なのだ。そんな、大沖氏が自身の記憶の扉を叩いて描いた『初代ポケモン151匹』を見ながら、自分の心の中に住むポケモンと“答え合わせ”をしてみてほしい。