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なぜ今『ポケモン GO』が再ブーム? 開発者が語る“消費されない仕掛け”とは
新バトルや地方イベントなど2年間でいろいろな仕掛け増やす
二つ目は、イベントの増加だ。鳥取砂丘で昨年11月下旬に行われた「ポケモン GO サファリゾーン in 鳥取砂丘」では、海外エリアにのみ生息するポケモンが日本に飛来。希少なポケモンを求めて約8万7000人のトレーナーが集結した。一方、今年の横須賀のイベントでは、通信や交通網の問題を考慮し、参加者を6万5000人と限定し、抽選式で開催。だが同社によると、5日間を通じて約20万人が横須賀市に集まったという。須賀氏は「抽選に外れたけれど、イベントの雰囲気を味わいたいというトレーナーが多かった。また参加者に声をかけて、レアなポケモンを交換するなど、そこで新たなコミュニケーションも生まれていた」と振り返る。
“ながらスマホ”改善としての「いつでも冒険モード」
そこで期待されている新機能が、先日実装された「いつでも冒険モード」だ。これはアプリを開いていない状態でも移動した距離を記録できるもの。この機能によって相棒のポケモンがアメを獲得したり、タマゴをふ化させることが可能になっただけでなく、指定される1週間のノルマを達成することで報酬を得られるボーナス要素も加わった。
「いつでも冒険モード」について、須賀氏は“ながらスマホ”改善の一役を担うことができると話す。「歩数計やスマホのヘルスケアを使っている感覚と同じなので、画面を見なくても楽しんでもらえる仕様になっている。通勤通学やランニングなど、日常生活に自然なかたちで『ポケモン GO』が溶け込んでいってくれれば」
ゲームソフト『ポケモン ピカ・ブイ』が追い風となるか
また須賀氏は『ポケモン GO』を通して、発見と運動、そして交流を体験してほしいと語る。「ただポケモンを捕まえるだけでなく、外に出て街を歩き、ポケストップやジムに設定されているスポットなどを訪れ、新たな発見や魅力を探してほしい。またレイドバトルやイベントを通じてトレーナー間の交流を広げ、地域コミュニティの活性化にも繋げてほしいですね」
(文:深津庵)