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『仮面ライダー変身ベルト』が50年間“男子の憧れ”であり続けるワケ 開発陣に伝わる教訓「その武器で地球が救えるのか?」

【変身ベルト】写真左/仮面ライダー(1971)  右/仮面ライダーセイバー(2020) (C)2020 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映 (C)石森プロ・東映

【変身ベルト】写真左/仮面ライダー(1971)  右/仮面ライダーセイバー(2020) (C)2020 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映 (C)石森プロ・東映

 1971年4月の放送開始以降、多くの男子を魅了し続けている『仮面ライダー』シリーズ。なかでも主人公が腰に巻き、ポーズを決めるとライダーに変身する「変身ベルト」は、玩具としても発売され、データの残る平成以降だけでも累計1400万本を出荷する大ヒットを記録している。ではなぜ『仮面ライダー変身ベルト』は、世代を超えて50年もの間、子どもたちの憧れであり続けるのか。販売するバンダイのブランドデザイン部に話を聞いた。

失敗してもいいから新しいことに挑戦する社風が初代の大ヒットに

 『仮面ライダー』放送開始当初から、玩具として発売されていた「変身ベルト」だったが、最初は、バンダイではない他社が制作・販売を担っていた。だが、あることがきっかけで、バンダイの子会社でキャラクター玩具を専門に扱うポピーが取り扱うことになったという。

「ポピーの企画担当者が、他社様から販売されていた仮面ライダーの変身ベルトを自分の子どもに買い与えたところ、『テレビに出てくるのと違う!』と言われたそうなんです。そのベルトは、番組に出てくる変身ベルトのように中心が光らないし回らなかったんですね。そこで、番組を制作している東映に話を持ち掛け、光って回る変身ベルトを開発、販売することになったのがすべての始まりでした」

 テレビの中の仮面ライダーと“同じ”ベルトを着けて、ライダー気分を味わいたい。そう思った子どもたちの期待に応え、ポピーが制作した初代変身ベルトは、実に380万本を売り上げる大ヒット商品となった。

「今とは子どもの数の分母が違いますし、視聴率が高かったこともありますが、担当者のお子さんと同じような思いを抱いていた子どもたちがたくさんいたことが大ヒットにつながったのかもしれません。ただ、開発には苦労したようです。電動で回って光るものを作ろうとすると、やはりコストがかかります。でも、子ども向けの玩具ですから、価格はある程度抑えなければなりません。ただ弊社には、失敗してもいいから新しいことに挑戦して、常に新しいものを世に送り出していこうという社風があるので、果敢に挑んだと聞いています」

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