ORICON NEWS
コロナ禍で批判浴びるホスト業界、「クラスター経験したからこそ」現状とホストの“素顔”伝えたい
負のイメージを払拭し、教養を身につける…歌舞伎町初の本屋を開店
「一般社会でも良い人、悪い人がいるように、ホストも同じで色々な人がいる」と語る手塚氏は、コロナ禍に際し、感情で動きがちなホストたちを啓蒙すべく、作成した動画を閲覧させるなど、様々に活動してきた。「動画を通じて、健康や公衆衛生の大切さを教えてきました。未知のウイルスですし、目に見えないから不安になる。ですが、正しい情報があれば不安は少しでも払拭できると思うからです。専門家と共に対処法を考え、それを伝える。頭で理解できればパニックにはなりませんから」。
手塚氏は、コロナに限らず、ホストの負のイメージを払しょくし、彼ら自身に教養を身につけさせようと奮闘してきた人でもある。本を読まないホストたちに、もっと読書をして“言葉”を知ってほしい。そんな思いから、2017年には歌舞伎町初の本屋『歌舞伎町ブックセンター』も開店させた。
「本を読むと感情の幅が広がる。自分自身の思いに気づけるし、もちろん他人の想いにも気付けるようになる。お客さんがうれしいときに一緒に喜べて、悲しいときには一緒に泣ける。これは、ホストとしてとても大切な資質となるのです」
「一人一人、そこに人間がいる」、歌会で詠まれた300首が“万葉集”に
「ホストというと、どうしても一括りに悪いイメージを抱かれがちですが、ホストだって政治家だって、良い人もいれば悪い人もいる。一人一人、そこに人間がいるということが想像されていいように思えます。いろんな人がいて、いろんな考え、思いがある。『ホスト万葉集』を読んでいただければ、様々な彼らの素顔も見えてくるのではないでしょうか」