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ORICON NEWS
“新選組沼"にハマる人まで…海外で深まる日本のオタク文化「愛に甘えてたらコンテンツは衰退する」
もぐもぐさん
『海外オタ女子事情』の編著者『劇団雌猫』(外部サイト)のメンバー。『浪費図鑑』をはじめ、オタクにまつわるライフスタイル本を多数まとめる。趣味への浪費は社会人になってから、自身を“後天的なオタク”と表現するが、宝塚、ジャニーズ、将棋…その知識の沼は深く幅広い…
Pashimoさん
ブログ『OTAKU CROSSING』(外部サイト)を運営。小学生の頃に見た 『鋼の錬金術師』をきっかけにアニメの道を奥深く邁進し、世界50ヵ国以上のイベントを渡り歩く。海外のイベントレポや海外オタク事情をまとめた記事を多数配信。『アニメで世界を平和に』を合言葉に、海外での社会貢献活動も
『海外オタ女子事情』の編著者『劇団雌猫』(外部サイト)のメンバー。『浪費図鑑』をはじめ、オタクにまつわるライフスタイル本を多数まとめる。趣味への浪費は社会人になってから、自身を“後天的なオタク”と表現するが、宝塚、ジャニーズ、将棋…その知識の沼は深く幅広い…
Pashimoさん
ブログ『OTAKU CROSSING』(外部サイト)を運営。小学生の頃に見た 『鋼の錬金術師』をきっかけにアニメの道を奥深く邁進し、世界50ヵ国以上のイベントを渡り歩く。海外のイベントレポや海外オタク事情をまとめた記事を多数配信。『アニメで世界を平和に』を合言葉に、海外での社会貢献活動も
「海の向こうでも、直接オタクカルチャーで繋がっている」
このエピソードは『海外オタ女子事情』で実際に語られたエピソードだ。本を編集した劇団雌猫のもぐもぐさんは、『浪費図鑑』(小学館)、『だから私はメイクする』(柏書房)など“女性とオタク”にまつわるヒット本を数々手掛けてきた。
中国、アメリカ、ヨーロッパ…様々な国のオタク女子たちからのエピソードで驚いたのが、日本のオタクカルチャーがただ伝播しているだけではなく、独自の路線をもって“深まり”を見せていることだ。
同書にコラムを寄せているPashimoさんは、世界50ヵ国を旅しながら各国のアニメイベントに参加する“海を渡るオタク女子”だ。彼女が「自己表現のお国柄が出ている、独自の文化」と話すのが、アメリカのコスプレイベントでよく見られる“なりきり”ショー。日本ではコスプレイヤーがポーズをとって、洗練された作品として写真を仕上げていくのが主流。対してアメリカでは、“お芝居”の要素がより強まる。コスプレイヤーがキャラクターになりきって、イベント来場者からの質問にキャラクターとして回答したり、キャラクター同士になりきってお見合いをする企画まであるのだ。
『ONEPIECE』のナミと『BLEACH』の一護がステージ上でお見合い?!
「アメリカでは“スピード デーティング”とも呼ばれるのですが、キャラになり切った状態でお見合いをする企画があります。大人数で行うものもあれば、ステージ上で選び抜かれたコスプレイヤーにより繰り広げられる場合も。例えば、『ONE PIECE』のナミと『BLEACH』の一護がお見合いしたらどうなるのか、などをコスプレイヤーが即興で演じるんです。キャラクターになりきって『好きな食べ物は?』『休日何してる?』と質問しあって、口調や仕草もなるべく真似します。日本なら『イメージと違う』『やめて!』となると思うんですけど、アメリカはそこで『いいぞ!いいぞ!』と盛り上がる(笑)。自己表現の国、アメリカならではの特色ですね」(Pashimoさん)
アメリカでは、コスプレのジェンダーベンディングも盛んだという。ジェンダーベンディングとは、既存キャラの性別を逆転させるという楽しみ方だ。例えば「男性キャラがもし女性だったら?」と想像して、髪を長くしてみたり、ズボンをスカートに変えみたり…髪型や服装もベンディングした性別に合わせて考えていく。(※キャラクターに合わせて、ペインティングして肌の色を変えることは、人種差別の歴史がある国ではタブーとされている)
「『世界コスプレサミット』を取材した時に、同じ『コスプレ』でもここまでアプローチが違うのか! と驚きました。Pashimoさんもお話したように、よりお芝居っぽく、演技力が問われるんですよね。『風の谷のナウシカ』のコスプレだったら、とにかくナウシカになりきる。森を探すような仕草だったり、ロボットから煙が出たり、目が光る演出だったり…。コスプレと一口にまとめられているけど、国によってぜんぜん違う楽しみ方がある。より見え方が広がりました」(もぐもぐさん)