進化する「アニクラ」 クラブやフェスを凌駕するナイトエンタメの急先鋒
アニソンへの強い需要が生んだ「アニクラ」という現象
「おしゃれすぎて近寄りがたい」「なんとなく怖そう」といったクラブカルチャーのイメージとはまったく異なり、アニクラに集まる人々はそのほとんどがオタクであり、似通った趣味を持つ未知の仲間たちと同じ空間を共有できることが最大の魅力。声優アーティストのパフォーマンスを楽しむアニソンライブ会場の盛り上がりとはまたちがう、アニソンを大音量で思い切り堪能できる場として人気が高い。一般のアニソンファンがオーガナイザーになるようなごく小さなイベントから、本格的な大規模イベントまで、数多くのアニクラが地方都市を含めた全国各地で行われている。
クラブカルチャーの旗手エイベックスの参戦
2018年に始動した『アニレヴ』は当初、クラブを会場にした250人程度のイベントだったが、回を重ねるごとに動員を伸ばし、2019年10月にはZeppダイバーシティの2000人を超えるキャパを埋めるほどの人気に成長している。
そうして、エイベックスが手がける『アニレブ』は大型イベントへと成長し、局所的だったアニクラシーンとの相乗効果でお互いを盛り上げ、徐々にアニメファンから一般層に知名度を拡大し、現在のムーブメントに至っている。