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「コロナでも中止にならない祭り」で話題、40周年『ヤマザキ春のパンまつり』長年愛される理由とは
総出荷枚数5億の“白いお皿”のデザインも40回考案、応募殺到で急遽増産した年も
開催初日には新聞やHPで40年分のお皿のデザインが掲載され、早速話題になっていたが、山崎製パン・マーケティング担当の中山雄介さんに反響を聞いた。
――今年も盛り上がっていますね。
中山雄介40回目を迎えた今年は、これまで以上にお客様へ感謝の気持ちをお伝えしたいという思いで例年以上に力を入れてきました。若い世代のお客様にもより楽しんでいただきたいとの考えから、ツイッターに『春のパンまつり』公式アカウントも開設し、同キャンペーンのトリビア情報などを発信しています。お客様のつぶやきが話題になっていることをニュースで見て、ご期待に応えられるように取り組んでまいりたいと気持ちを新たにしました。
――この40年間、キャンペーン参加者からも様々な声が届いているのでは?
中山雄介長年続けてきたことにより、お客様の家にある白いお皿の種類も増えてきて、「これはあの年のあの時にもらったお皿だ」などとそれぞれに思い出があるようです。また、様々な年齢層のお客様から「毎年、楽しみにしている」という声を頂きます。
中山雄介1981年の第1回目から40年にわたって、毎年新しいデザインを選定してきました。最近はお客様から「毎回デザインを楽しみにしている」という声も頂いています。今回の『白いフラワーボウル』については、昨年の3月頃から流行やトレンドなどを基にデザインの検討に入り、8月頃には10種類程度に絞りました。さらに消費者モニターからのご意見を参考に、サイズや使い勝手について検討を重ね、11月に決定しました。現在はすでに来年お配りする白いお皿のデザインの検討に入っています。
――これまでの総出荷枚数は5億を超えてるとのことですが、特に引き換え枚数が多かった年などはあるのでしょうか。
中山雄介最も多かった年は2012年です。例年、平均1200〜1500万枚の白いお皿をお引き換え頂いていますが、2012年の『白いモーニングボウル』は小ぶりなサイズであったため、1枚と引き換えできる点数を通常の25点から20点に設定したことと、使い勝手の良さから予想以上にご好評をいただいたことが相まって、最終的な引き換え枚数が約2200万枚に達しました。
――お皿はフランス製ですよね?すぐに対応できるものなのですか。
中山雄介毎年白いお皿は、過去の引き換え枚数と売上予想から必要な数量を予測して発注しますが、2012年は急遽増産を製造メーカーに依頼しました。ただ、フランスから船で2ヶ月かけて運ばれてくるため、引き換え期間を延長して対応することになりました。