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「狂気じみてる」「尖っている」と反響多数、担当者が明かす日清食品CM戦略の秘密

 カップヌードルのCMシリーズ『HUNGRY DAYS』などでもおなじみの日清食品。新たなCMを世に送り出すたびに「攻めすぎてて好きなんだけど(笑)」「遊びすぎだろw」などの声がSNSに溢れる。今年の初めには、地元で愛されてやまないローカルCMを、世界的アスリートの錦織圭選手、大坂なおみ選手、八村塁選手を起用してパロディ化した新CM『地元から沸かせ!篇』が話題になった。一見するとただのコラ映像かと見紛う、いい意味で“公式とは思えない”仕上がりに、またもやSNSは「クレイジー」「狂気じみてる」「ヤバい」といった褒め言葉(?)で盛り上がった。他企業の宣伝担当者からも、「尖っている」との評価が集まる日清食品のCM。それらがどういう過程で生みだされるのか、日清食品ホールディングス宣伝部部長の米山慎一郎さんに話を聞いた。

「熱くなっているのは開催地だけじゃない」日清だからこそできた”東京五輪系CM”

「ここ数年、『日清食品のCMは狂気じみている』といった感想をいただいています。最初は褒め言葉として喜んでいたんですが、最近はその感覚も少し麻痺してきました(笑)」(米山慎一郎さん/以下同)

 新年に話題となったカップヌードル新CM『地元から沸かせ!篇』に出演するのは、日清食品と契約し、世界で活躍している錦織圭選手、大坂なおみ選手、八村塁選手。全国では流れないが、それぞれの地元で長年愛されている名物CMを、3人の静止画をつないでパロディ化し、全32本を日本中で放映したという。放映時期が年始の帰省シーズンだったこともあり、全国で大きな盛り上がりを見せた。同CMは、東京五輪を意識することから制作がスタートしたという。

「日清食品は、『東京2020オフィシャル麺パートナー』である日清食品ホールディングスのグループ会社です。錦織選手、大阪選手、八村選手ともご縁がありましたので、オリンピックイヤーのスタートにあたって、日清食品らしいメッセージ を発信しようと考えました。ですが、汗と涙が飛び散るところをスロー映像で魅せるといった、見たことのあるようなCMにはしたくなかったので、他のオリンピックパートナーとは違う手法を探しました。 その時に『オリンピックが開催されるといっても、熱くなっているのは開催地の東京だけじゃないか?』という疑問が湧いてきたんです」

 そして完成したCMは、日本中で話題となって大成功。約90局のローカル番組で「地元限定CMがパロディ化されている!」と取り上げられた。ネットにアップした動画の再生回数は、TwitterとYouTubeをあわせて約300万回。日清食品としては「1000万回再生されてようやく成功といえる」そうだが、 SNSでは広く話題となり、米山さんも「改めて地元愛の強さを知りました」と笑顔を見せた。

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