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来年20周年『北海道チーズ蒸しケーキ』はケーキなのになぜ“和菓子”? ヤマザキパンに聞く

 ヤマザキパンの人気商品といえば『北海道チーズ蒸しケーキ』。ふわふわした食感とほんのり漂うチーズの香り、北海道の形をかたどったマークでおなじみで、1999年の発売から来年20周年を迎える。同社にて実施された「菓子パン人気投票2015」では1位を獲得。長年にわたり愛された『北海道チーズ蒸しケーキ』だが、実はHPでは「和菓子」カテゴリで紹介されているのをご存じだろうか。ケーキなのに和菓子? そんな疑問を担当者にぶつけてみると、理由と共に知られざる“こだわり”が…。

ケーキなのに和菓子、その理由は製造ラインに 北海道マークの秘密も

 『北海道チーズ蒸しケーキ』のパッケージの裏には、名称として「和生菓子」と表示がある。その理由は、商品が作られている工場の製造ラインに秘められていた。「もともと、昔ながらの蒸しパンとして発売していた『三角蒸しパン』を和菓子ラインで製造していたんです。『北海道チーズ蒸しケーキ』も同じラインで製造することになったため、カテゴリは「和生菓子」となっています」(担当者)

 和菓子カテゴリに分類される元となった『三角蒸しパン』も、『北海道チーズ蒸しケーキ』同様ロングセラー商品である。「黒」、「白」、「きなこ」など様々な種類が発売されており、パッケージには「名称:和生菓子」と記載されている。また、同じく黒糖を使った昔ながらのもっちり蒸しパン『黒糖フ―クレエ』も同カテゴリ。同社において「蒸しパン」は和菓子ラインで製造されているため、和菓子の分類となっているのだ。
 また『北海道チーズ蒸しケーキ』のトレードマークともいえる北海道型の焼き印にも秘密が。焼き印があるのは1個入りのみで、4個入りはパッケージに印刷されている。4個入りは1個入りに比べてサイズが小さいため、機械的な問題で模様を入れていないとのこと。1個入りのみの焼き印にも、同社ならではのこだわりがある。

「焼いたときの香りや味は蒸しただけでは出せないので、極力広い面を焼くことで、香ばしさだけでなく、見た目のおいしさをつけています。焼き印は表面に少しでも凹凸があると綺麗に色がつかないため苦労しましたが、湿度や時間など蒸し製法の研究で改善していきました」

菓子パン人気投票で1位! 誕生のルーツはあの人気食パン

 『北海道チーズ蒸しケーキ』が誕生したのは1999年。発売のきっかけになったのは、同社の人気食パン『ダブルソフト』だった。「1989年に発売した『ダブルソフト』は、やわらかさにこだわった食パンとして大ヒットしました。さらに1980年代後半のティラミスブームと、当時全国的に人気が出ていたチーズ蒸しパンをヒントに、“やわらかい”、“チーズ”を使った商品の開発をすすめた結果、1990年に『ソフトチーズ』を発売。人気商品となりましたが、製法や原材料にこだわり、北海道産のみのチーズを使用した『北海道チーズ蒸しケーキ』が1999年に誕生しました」(担当者)

 しっとり、かつふんわりした食感を生み出すため蒸し方にこだわって製造。「湿度、蒸気の量、時間などの絶妙な調整が必要なので、柔らかさとしっとり感を出すための研究を繰り返しました。北海道産のチェダーチーズ入りのチーズクリームと、生地の配合バランスや混ぜ方にもこだわっています」

 食感や風味などトレンドを分析し、これまでに何度もリニューアルを実施。チーズの量や種類、使用するチーズの比率、卵の量などの改良を加え、約20年間こだわって作られているのだ。

 人気商品へと成長した『北海道チーズ蒸しケーキ』は、2015年に実施された「菓子パン人気投票」で優勝。『ミニスナックゴールド』や『ナイススティック』を抑え、見事1位に輝いた。「ふわふわな食感とチーズの味のクリーミーなところが大好き」(40代女性)、「子どもの頃から大好きな蒸しパンです」(20代女性)、「夏場は冷やして食べるとおいしい」(30代女性)、「あたたかさを感じる食感とおいしさ、素材の良さに家族みんなが虜です」(70代女性)など、女性を中心に幅広い世代からコメントが寄せられた。ちなみにこの結果からもわかるように、「和菓子」というのはあくまでも商品カテゴリであって、消費者の認識は「菓子パン」ということで間違いなさそうだ。

『チーズトースト』や『フローズンケーキ』、ネットでは様々なアレンジレシピも人気

 前出の消費者コメントにもあったように、冷やして食べるなど様々なアレンジができるのも『北海道チーズ蒸しケーキ』の魅力。同社のHPでも冷蔵庫や冷凍庫で冷やす食べ方など、アレレシピを紹介している。斜めに切って互い違いに並べるとハートの形になり、その上にホイップクリームや溶けたチョコレートを上掛けするのもおすすめだそう。
 また、アレンジレシピの『チーズトースト』も人気。「切れ目を入れてトーストし、はちみつやメープルシロップをかけると、表面はカリッとして中はじゅわっとしておいしいです。バターをのせるとさらにリッチな味わいになります」と担当者もイチオシ。SNSなどでも試してみた人の投稿が相次いでおり、「表面はサクサクで中はフワフワのスフレチーズケーキのよう」、「おいしすぎて止まらない!」と話題を呼んでいる。

 自分なりのアレンジを紹介する人も多く、「北海道の焼き印のマークだけ残して食べる」という食べ方に共感の声も。同社の担当者も「そのまま食べるだけでなく、様々なアレンジをして楽しんでいただいていることは非常にうれしいです」と語る。

 来年で20周年を迎える『北海道チーズ蒸しケーキ』は、子どもから年配の方まで幅広い世代に親しまれている。時代に合わせて研究を行ない、日々味わいを追求しているからこそ、消費者の心をつかんでいるのだろう。そのまま食べてもおいしいのはもちろん、アレンジを加え様々な食べ方で楽しめるのも人気の理由のひとつ。ロングセラー商品として、これからも多くの人に愛され続けるに違いない。

(文/辻内史佳)

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