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(更新: ORICON NEWS

【大掃除】ホントは怖い洗濯機の中、「カビ工場」にしないためにできることを掃除のプロが伝授

洗濯機は「カビ工場」?

洗濯機は「カビ工場」?

 洗濯槽のカビまで防ぐ衣類用洗剤が発売されるなど、今、関心が高まっている洗濯機のカビ問題。「洗濯機はカビ工場」と驚くようなたとえでその中身を解説してくれるのは、ハウスクリーニング大手・おそうじ本舗を運営するHITOWAライフパートナーの尾崎真氏だ。

洗濯機の蓋は閉めない、洗濯籠の代わりにしない…家庭でもできるカビ予防

  • 洗濯槽はカビだらけ…(写真提供:おそうじ本舗)

    洗濯槽はカビだらけ…(写真提供:おそうじ本舗)

 「そもそも洗濯機の中は湿気が溜まり、カビが生えやすい状態です。そこに皮脂や垢、ホコリや繊維クズ、洗剤カスなど、カビの餌になるものを常に与えている状態なので、かなりの量のカビや雑菌が発生していると考えた方がいいでしょう」

 その状態を放ったままにしておくとどうなるか。洗濯ものに黒っぽいカスが付いていたという経験はないだろうか。それは、まさにカビ。洗濯槽に生えたカビや雑菌などがフィルムのように貼りついていたものが剥がれ落ち、洗濯物についてしまうのだ。そして、そのカビは洗濯機を分解しないときれいに落とすことはできないという。

 「弊社の研究室で調査したところ、分解して洗ったときの汚れ落ちを100%とすると、分解せずに洗浄剤とブラシで洗った場合は50%、洗浄剤のみでは汚れがあまり除去できていないという結果でした」

 そんな危険な状態を回避するために、日頃からできる対策がある。

 「まず、洗濯機の蓋は締めないこと。少しでも湿気を逃がしてください。それから、洗濯槽を洗濯カゴ代わりにしているご家庭が多いですが、動かす1秒前までは中に何も入れないことです。洗濯機を洗濯カゴ状態にしていると、一番下の洗濯物にはカビが生えるリスクが高まります。あと、洗濯物に土がついているときは払うか、洗い流して落としてから洗濯機に入れてください。土は菌を非常にたくさん持っているので、洗濯機に入れないように気をつけてください」

 さらに、エコ洗剤を使用している人にはこんなアドバイスも。

「エコ洗剤は化学物質が入っていないので、カビの餌になってしまいます。エコ洗剤を使う場合は、1ヵ月に1回は洗濯槽クリーナーなどを使って掃除したほうがいいでしょう。私もそのようにして使い、3ヵ月に1回は自分で分解して掃除していますが、それでも1年経つとけっこうカビが生えています。できれば1年に1回、最低でも2年に1回はプロのクリーニングをお薦めします」

プロが教える簡単テクニック、酸素系漂白剤、針金ハンガー、古ストッキングを活用

  • (写真提供:おそうじ本舗)

    (写真提供:おそうじ本舗)

 ちなみに、日頃、自分で掃除する方法として、粉タイプの酸素系漂白剤と針金ハンガー、古ストッキングを用いた簡単テクニックを教えてくれたので、年末の大掃除にぜひ加えてほしい。

【1】45〜50℃のお湯を洗濯機の満水まで入れて、5分程度回す(この温度が酸素系漂白剤の中に含まれる過炭酸ナトリウムによる洗浄力がもっとも高まるといわれる)。

【2】粉タイプの酸素系漂白剤を500g程度入れる。

【3】15分程度回して、洗剤が全体に行きわたるようにする。

【4】針金ハンガーに古ストッキングを被せたもので、浮いてきた汚れをすくって取り除く。

【5】脱水して、汚れが出なくなるまですすぎと4を繰り返す。
※メーカーによっては、酸素系漂白剤を推奨していないケースもありますので必ず説明書を確認してから実施してください。

(文:河上いつ子)

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