ファミリーマートが新たにパスタをリニューアルし、麺の美味しさを極めたという「ファミマ・ザ・パスタ」シリーズを発表。渾身の新作3種類を28日に発売した。中には、ミシュランガイド東京で16年連続星を獲得する「アロマフレスカ銀座」の原田慎次シェフとコラボした逸品も。原田シェフは、最初は正直、パスタのチルド商品は納得のいくものが出来るか疑問を感じていたというが、麺を試食した際に「文句のつけようがない」と驚き、本件のコラボを引き受けたという。その原田氏が「現時点でできることのすべてを注ぎ込みました」と自信をのぞかせるファミマの新作パスタを紹介する。

大ヒット連発の「ファミマ・ザ・〜」シリーズから、新たに「パスタ」が登場

　新たに発売されたのは、麺の美味しさを極めた絶品パスタ2種類『ファミマ・ザ・ミートソース』（460円）、『ファミマ・ザ・ナポリタン』（430円）、『Aromafresca 銀座 原田慎次シェフ監修 7種のチーズ使用！濃厚チーズソースと完熟トマトのパスタ』（598円）の3種。

　これらは、発売から3日で販売数100万食を突破した『ファミマ・ザ・メロンパン』『ファミマ・ザ・カレーパン』、発売から3日でシリーズ累計販売数120万食を突破した『ファミマ・ザ・クレープ』などのこだわりシリーズ「ファミマ・ザ・〜」の新作だ。

　同社商品本部デリカ食品部の笠原真輔氏は「パスタは、パスタ、ソース、具材の3つのシンプルな要素で構成されている商品。その根幹であるパスタの美味しさを追求しました。実際の試食調査では、74％が麺が美味しいと評価していただけた」と胸を張る。

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  ファミマ・ザ・ミートソース（460円）

　『ファミマ・ザ・ミートソース』は1.6mmのプリッとした弾力としなやかな麺を使用。小麦は一定基準を満たした良質な小麦が選ばれており、ソースはトマトソースにデミグラスソースを加えた本格派。肉の旨味を感じられるよう、挽肉のサイズアップ、フォンドボーや赤ワインで味の深みを付与。麺の下のバターソースが味わいの良いアクセントになっている。

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  ファミマ・ザ・ナポリタン（430円）

　『ファミマ・ザ・ナポリタン』は同様にプリッと弾力のしなやか麺、1.8mmのナポリタン専用太めのものを使用し、ケチャップとトマトソースと麺を絡め、香ばしく炒めてある。玉ねぎと唐辛子を加えて甘みと辛みを加え、野菜だしで自然な野菜の甘味を実現。ウスターソースとマーガリンがアクセントだ。

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  Aromafresca 銀座 原田慎次シェフ監修 7種のチーズ使用！濃厚チーズソースと完熟トマトのパスタ（598円）

　「ファミマ・ザ」シリーズと並んで発売されたのが、ミシュランガイド東京で2007年から16年連続星を獲得するAromafresca銀座 原田慎次シェフとコラボした『7種のチーズ使用！濃厚チーズソースと完熟トマトのパスタ』。麺のこだわりはもちろん、7種のチーズ（モッツァレラ・バルミジャーノ・ペコリーノ・マスカルポーネ・パルメザン・ゴーダ・ブルーチーズ）が濃厚に香る逸品に。そのソースにさらにパルメザンチーズなどをトッピングし、爽やかな旨みのある完熟トマトのソースが味わいに深みを与えている。

原田氏「最初は、納得のいくものが出来るか疑問を感じていた…」　麺の試食で驚き「文句のつけようがない」

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  ファミマ・ザ・ミートソース（460円）

　いよいよ試食タイム。まずは『ファミマ・ザ・ミートソース』を手に取った。麺にミートソースを絡め、口に運んでみる。途端に広がるデミグラスソースの本格的で濃厚な味わい。驚いたのは、これぐらいデミグラスの味が強いと、ちょっとした苦味がある場合が多々あるのだが、その独特の香りは残しつつもそれが雑味になっていない。甘みもほどよく、そして挽肉感の歯ごたえがさらに旨みを引き出している。

　これについて述べると笠原氏は「実はデミとトマトソースのバランスを何十回も試作しました。互いに振り切った試作品なども作り、試食調査の結果、たどり着いた配合バランス」と回答。また、お題目に掲げていたパスタ自体の味もよい。チルド商品の麺によくある臭みやベタついた感じもなく、これほどまでにコンビニのチルドパスタは進化したのかと驚かされた。

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  ファミマ・ザ・ナポリタン（430円）

　次に『ファミマ・ザ・ナポリタン』を頬張る。すぐに感じられたのは、トマトと野菜のジューシー感だ。これほどにみずみずしいチルドのナポリタンは珍しい。程よい甘みとケチャップ特有の酸味。その酸味も、マーガリンやウスターソースの働きで甘さと完全にマッチしている。一口、また一口と食べ続けたくなるやみつき感は、まさに古くからの洋食店で出されるナポリタンそのもの。定番中の定番であり、さらに突出した豊穣感。「ただ、味に正解というものはない。これからもより美味しくリニューアルしていきたい」と笠原氏は語る。

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  Aromafresca 銀座 原田慎次シェフ監修 7種のチーズ使用！濃厚チーズソースと完熟トマトのパスタ（598円）

　そしていよいよ原田シェフ監修の『7種のチーズ使用！濃厚チーズソースと完熟トマトのパスタ』だ。開けると真っ白なチーズソースが麺の上にとろりとかけられている。正直、チルドパスタでは見たことがない姿だ。トマトソースは麺の下に引かれてある。まずはそのまま、チーズソースから味わった。

　驚いた。正直、これほど本格的なチーズの香りのパスタをコンビニパスタでは食べたことがない。筆者がチーズ好きということもあるが、この濃厚さ、旨さは唯一無二。大げさではなく、ミシュランシェフ・原田氏の面目躍如、いやそれ以上の味わいだった。さらに期待に胸を膨らませ、下部のトマトソースと混ぜてみる。…旨い！　これにトマトの甘さと酸味が加わり、いくらでも飽きずに食べ続けられることができる！

「実は今回の話をいただいたとき、断ろうと思ったんです。以前、ファミリーマートさんで冷凍パスタを担当させていただきましたが、正直、パスタのチルド商品の監修は納得のいくものが出来るか疑問を感じていました。ところがこの機会で麺を食べさせてもらって驚いた。一昔前に比べて、クオリティが段違いだったからです。まさに文句のつけようがない。これなら、俺の方がうまいものが作れる…そう思いこの商品を開発。現時点でできることのすべてを注ぎ込みました。満足できるものに仕上がったと自負しています」（原田シェフ）

　これはぜひ実際に味わってほしい。一口目の本格感の衝撃もさることながら、食べて数時間、濃厚なチーズの味あいが鼻孔に残り続け、大満足の食事となること間違いなしだ。

　原田シェフいわく「これまでにないタイプの新たなパスタで自信作」。チーズも当初は4種でいこうと考えていたそうだが、こだわりにこだわり、7種に増加。チーズだけだと平坦になりがちなので、トマトソースで変化をつけている。さらには塩分が2.6グラムと少なめ。それでこの高級感が出せるのだから驚きだ。

「最初は卵黄を入れようとも考えたのですが、チルドで卵黄を入れるのは難しい。ですので、例えば、温泉卵を同時に購入して、混ぜて食べるとまた違った味わいを楽しめると思います。ソーセージなど、ご自身の好きなものを入れてもOK。もしよいアレンジ法があったらぜひ、教えてください（笑）」（原田シェフ）

　展開は11月28日から。また、12月5日〜12月11日まで、麺類50円引きのキャンペーンも行われる。ファミリーマートのアプリ「ファミマペイ」をレジでスキャンすると、さらに50円相当が還元。ぜひこの機会に、ファミリーマートの「ファミマ・ザ・〜」シリーズの“本気”を味わってもらいたい。


（取材・文／衣輪晋一）

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