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ORICON NEWS
市來玲奈アナ、新人時代は「仕事辞めたい」挫折繰り返し 明石家さんまの助言に救われ「自分自身の甘えでした」【オリコン ライターズ】
「音楽を真っさらな気持ちで受け止めたい」意気込み、乃木坂46時代の同志の出演にも期待
市來は司会として2019年より番組に携わっているだけあり、番組への思いもひとしお。いまの率直な気持ちを聞くと「ついにこの時期がやってきてくれたか〜! という感じです!」と、喜びを爆発させながら続ける。「夏の『THE MUSIC DAY』と今回の『ベストアーティスト』は、私にとっては新たな季節の訪れを感じさせると同時に、色々な刺激を受ける特別な音楽番組です。今年もこの時期がきて、とにかく嬉しいです」
キャプテンが“老若男女”が楽しめる番組ですねと言おうとするも”ろうにゃくなんにょ”とうまく言えずにいると、すかさず「あれ、言えていますか(笑)?」と、優しくツッコミ。直後に「ごめんなさい。いじっちゃいました(笑)」と、ここでも気遣いでフォローいただいた。市來の優しさと如才なさに、キャプテンは心の中でただただ感動しきりだった。
「4時間にわたって、豪華なアーティストの方々が奏でる音楽を体全体で浴びることができるのは幸せでしかありません。とにかく本番当日は、アーティストの皆さんが目の前で届けてくださる音楽を真っさらな気持ちで、全力で受け止めようと思います」
さらに今年の注目ポイントについて、市來の口調が熱を帯びる。
「2つあります。一つはAdoさんがテレビ初パフォーマンスをされるということ。大ヒット曲と、人気映画の劇中歌である『Tot Musica(トットムジカ)』を披露していただきます。ファンの皆さんにとっては、見逃せないパフォーマンスになると思います。そしてもう一つが、ウォルト・ディズニー・カンパニーが創立100周年を迎えたことを機に、ディズニー作品の名曲と名シーンを一挙にお届けするという番組ならではの贅沢なラインナップ! ディズニーが大好きな私にとっては夢のような時間です」
とりわけ12月15日公開の、ディズニー100周年記念映画『ウィッシュ』には、同じ乃木坂46の一期生で自身の同志・生田絵梨花が関わっており、思い入れも強いという。
「『ウィッシュ』の日本語吹き替えを担当したのが乃木坂46の元メンバー、生田絵梨花ちゃん、いくちゃんなんです! 大好きなディズニー映画の声優を、大好きないくちゃんが務めたという、もう嬉しい気持ちが溢れてしまって、幸せな気持ちでいっぱいです。個人的には当日、いくちゃんがどんな美しい声を届けてくれるのかすごく楽しみです!」
続いて『ベストアーティスト』というタイトルになぞらえて、市來にとっての人生のベストアーティストを直撃した。うーんと考え抜いて出てきたのが、やはり乃木坂46。
「ずっと音楽を聴いていた私が、本当に微力ではありますが一時期、音楽を届ける側になった時に、改めて音楽の力のすごさを感じました。自分がパフォーマンスをすることで、ファンの皆さんが笑顔になり、そしてその笑顔を受け取ることで私のさらなる原動力になるっていう。その瞬間に『音楽ってこんなにも素敵で幸せなものなんだ』と感じたのと同時に、乃木坂46に出会えてよかったと心底思いました。私個人の音楽に対する価値観、考え方、受け取り方というものが、それまでよりブラッシュアップされたという意味では、私にとって乃木坂46がベストアーティストです。今でもいちファンとして聴き続けています」
初めて味わった挫折、乗り越えられたのは「周囲の愛情と先輩の助言があったから」
「日テレのアナウンサーの中では私がトップバッターなので、まずは爆弾からいかせていただきます!」と、威勢よく言ったものの、質問内容が”仕事を辞めようと思った瞬間は?”であるとわかり「選ばなきゃよかった…(涙)」とがっくり。だがそこは数々の修羅場をくぐってきた市來。改めて姿勢を正すと、意を決し口を開いた。
「辞めようと思ったことは何度もありました。特に入社一年目の時は落ち込むことが多くて。周りと比較して、なぜ自分にはできないのかとネガティブな気持ちになり、それが収録や生放送のたびに続いていました。あとになって気づいたのですが、原因は自分自身の甘えでした。それまで私は乃木坂46で芸能活動をしていて、たいていのことはマネージャーさんや事務所の方がフォローしてくれる環境にあったのですが、就職をすればいち社会人ですから、一人でやらなければならないわけです。不慣れな日々の業務に忙殺されてパンク寸前、仕事も思うようにできず、毎日辞めることばかり考えていました」
それでもぎりぎりのところで踏み止まることができたのは、大切な人たちの存在があったからという。
「当時一番の支えになってくれたのは家族や、お仕事を通して出会った方々からの励ましや温かいお言葉でした。周囲の方々のそういった支えがなければ、今の自分はありません。年齢を重ねるたびに、周囲の方たちの愛情やありがたみをひしひしと感じます」
そんな中でも、どん底にいた市來が前向きな気持ちになれたのは、大物芸能人からの助言が大きかったという。
「明石家さんまさんから『落ち込むということは自分のことを過大評価しているから、そこまで達してない自分に落ち込むんだ』とおっしゃっていただき、衝撃を受けました。確かにそうだなって。それからは自己評価をするのでなく、とにかく自分のベストを尽くし、そして明日はそのベストを乗り越えていこうと考えるようになりました。それからは、お仕事を辞めたいと思わなくなりました」
答えたあと「今まで、こういった話をしたことがなかったです。まさに“爆弾”ですね(笑)」と、照れ笑いを浮かべる市來。最後に『ベストアーティスト2023』の見どころを、フリップに書いてもらった。したためたメッセージは、”愛に包まれる4時間”だった。
日本テレビ系/12月2日(土)後7:00〜10:54
2001年からスタートし、23回目を迎える年末の恒例音楽番組。日本テレビ・番町スタジオから生放送される。総合司会は15年連続で櫻井翔、司会は羽鳥慎一、バカリズム、市來玲奈アナウンサーが務める。
https://www.ntv.co.jp/best-artist/