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愛煙家・加藤浩次に「迷いはゼロ」、喫煙者の立場守るためにも「最低限ルールを守った前提で主張しないと」
『スッキリ』本番前は一服で気合、「隠れ吸いするような人間にだけはなりたくない」
加藤浩次 ちょっとした決断や何か考える時に、吸っていることが多いと気づきました。あと、悩んでいる時には考えが整理されることもありますね。
――そうして頭の中を“スッキリ”させることが、番組での明確な発言に繋がるんでしょうか(笑)。
加藤浩次 スッキリしてんのか?(笑)。でも、考えてみれば本番前は必ず吸いますね。スイッチの入れ替えというか、1本たばこを吸って「よし!」というタイミングでスタジオに向かう気がします。あとは、やっぱり仕事がうまくいった後の1本ですかね。これは格別です。まあ、うまくいかなくても吸うんですけど(笑)。
――一服がジンクスになっていたり?
加藤浩次 ジンクスは持たないタチなんですよ。信用してないんです。僕にとって大事なのは、事実だけですね。お化けもまったく信じないし、墓場で一晩寝ろって言われたら平気で寝られます。テレビ的には怖がった方がいいのかもしれませんけどね。
――徹底していますね(笑)。加藤さんは愛煙家であることもためらいなく口にしていますが、昨今はテレビのバラエティーやドラマ、映画、マンガなどでも喫煙のシーンが自粛されるように。やはり、イメージとか、教育上の問題などですかね。
加藤浩次 時代の流れですし、テレビはしょうがないんじゃないですか。それに抗う気はまったくないです。でも、映画はいいんじゃないかと思いますね。ただ、映画でもドラマでも、ストーリーの中に殺人や犯罪のシーンは今もある。それって、意味があるから描写されているわけですよね。そういったシーンはよくて、法に触れないたばこがダメっていうのはおかしな気もしますね。
――ご自身は、愛煙家であることを表に出したり、喫煙所ブランドに協力したりすることで、イメージを損なう不安はなかったのですか?
加藤浩次 いや、だって俺ですよ?(笑)。そりゃ藤井(貴彦)アナとかだったら元のイメージがいいから考えるかもしれないけど、俺がたばこを吸っていたからって、がっかりする人なんてこの世にいます? いないっすよね(笑)。だから、迷いはゼロです。そもそも、隠れ吸いするような人間にだけはなりたくないと思っています。
「愛煙家こそ、マナーが良い人になれ」、喫煙所ブランドに協力
加藤浩次 僕としては、マナーを守れない人にはたばこをやめてもらいたいですね。守れないからルールが厳しくなる、それはたばこに限らずすべての事象で言える。僕は、「愛煙家こそ、マナーが良い人になれ」と思います。愛煙家も言いたいことはあるだろうけど、最低限ルールを守った前提で主張しないと、ダメなんじゃないですか?
――本当にそうですね。加藤さんがネーミングした『THE TOBACCO 2:50.76』も、ポイ捨てや路上喫煙が深刻な問題となっていた丸の内・有楽町エリアに位置します。こうした状況もあり、今回協力したのでしょうか。
加藤浩次 まず、面白いなと思ったんです。これまで、喫煙所に名前なんてなかったじゃないですか。名前をつけて、もっとカッコ良くしようという考えがすごいと思います。今の喫煙所は、人の目につかないようにされていることが多い。「俺ら愛煙家は、そんなに恥ずかしいものなんだ…」って気持ちがずっとあったので、逆転の発想はすごいな、と。
――どういう意味合いで名付けたのでしょう?
加藤浩次 すごく難しくて、「たばこを吸うという行為自体、俺は何のためにやっているんだろう?」ってところから考え始めました。味が好きなのもありあすが、何かを考えたり、インターバルを取ったり、ちょっと待てよと立ち止まるようなときに吸うことが多い。そんなたばこを自分はどのくらい吸っているのか、名前を考える前にまず知ろうと思って。1ヵ月くらい、携帯のストップウォッチで自分の喫煙時間を計ったら、平均が2:50.76だった。変なウケ狙いでもなく、“俺が吸っている時間”ということで意味も出るし、この名前になりました。読み方は何でもいいです(笑)。「ザ・タバコ、2分56秒76」でもいいですし、好きに呼んでもらえれば。