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記憶喪失、身分違いの恋、財閥家…定番ドロドロストーリーにハマる韓ドラ3選【ハングクTIMES Vol.111】

『紳士とお嬢さん』 Licensed by KBS Media Ltd.(C)2021 KBS. All rights reserved

ハングクTIMES
K-POP、ドラマ、映画などさまざまエンタメコンテンツが盛り上がり、まさに時代は“第4次韓国ブーム”。現地の最新トレンドや話題のドラマ・俳優、グルメ・ファッション・コスメなど…“今”気になる韓国情報をお届けします!
「一度見始めたら止まらない!」と中毒者が続出している今超ホットなジャンル、ドロドロ系愛憎ドラマ。「ありえないでしょ…!」と全力でツッコミつつも、なんだかんだ最後までちゃっかり見てしまいますよね(笑)。本記事では、記憶喪失、身分違いの恋、財閥家のドロドロ…など、超ド定番ドロドロストーリーにハマる韓ドラ3選を紹介します!

『紳士とお嬢さん』

日本のNetflixで配信されるやいなや、長きにわたってTOP10入りを果たしていた本作。TOP10入りしているから見てみたものの、序盤から「え!?これ本当に2021年のドラマ!?」と思う人も多かったはず…!それもそのはず、本作はいつも私たちが見ている16話構成のドラマとは全く“別物”のドラマなんです。
あらすじ
母ヨンシルと兄デボムの金銭トラブルから住むところを失ったダンダン一家。ダンダンは恩師の紹介で、FTグループ会長であるヨングクの家に住み込み、彼の3人の子どもたちの家庭教師をすることに。しかし、偶然にもその家には父スチョルが住み込みの運転手として働いていたのだった。さらに、スチョルの住む離れの部屋にはヨンシルも隠れ住んでいて…。

一方、ヨングクは妻を亡くした喪失感から抜け出せず、3人の子どもたちへの関心も薄れ溝は深まるばかり。しかし、ダンダンが家庭教師としてやって来てからは、子どもたちの笑顔が増え家の中が明るくなっていくのを実感するヨングク。そして、彼もまた子どもたちやダンダンと過ごすうちに笑顔を取り戻していくのだった。そんな中、ダンダンの中にヨングクに対する特別な感情が芽生え始める。ヨングクもまた気が付けばダンダンを目で追っていて…。そんな2人の様子に勘づいた室長のサラは、ヨングクの後妻になるためダンダンを追い出そうと策略する。

見どころ
古き良き韓ドラ臭がぷんぷん香ってくる本作は、韓国の公共放送局KBSで、半年ほどにわたって放送される「週末連続ドラマ」という枠で、日本でいうところの“昼ドラ”的立ち位置のドラマ。私たちが普段見ている韓ドラは“ミニシリーズ”という16話構成のものが多いかと思いますが、この「週末連続ドラマ」は、だいたい50話前後と長編。(配信では1話が分割されています)
さらにありえないほどのドロドロ展開が続くので、最初はきっと「なんだこれ!?」と思うかもしれませんが、長きにわたって韓国の“お母さん世代”を楽しませてきたこの枠のドラマの面白さは、やはり折り紙つき! その中でも本作は、驚異の最高視聴率38.2%を記録した、イライラしつつもついつい見てしまう中毒性高い一作なのです。
本作は、妻を亡くした3人の子供のシングルファザーである裕福な“紳士”ヨングクと、ヨングク宅で住み込みの家庭教師として働くことになった“お嬢さん”ダンダンが衝突しながらも愛と絆を育んでいくロマンスドラマ。
ダンダンだけでなく、父スチョルが住み込みの運転手として働いていたり、離れの部屋には母ヨンシルも隠れ住んでいるなど、貧乏一家が金持ち一家に“寄生する”という設定から、映画『パラサイト 半地下の家族』のハッピーバージョンとも謳われています。
身分差のある恋、記憶喪失、出生の秘密、生き別れなど、韓ドラあるあるの総合ギフトセットのようなストーリーに、「そんなバカな」と突っ込みつつも、何か起こる度大騒ぎするおばさま達にも次第に慣れて、そのうちジェットコースター展開に虜になってしまうのです…!(笑)
メイン2人ロマンスも驚くほど焦れったいのですが、少しずつ進んでいくがゆえに得られる格別の胸キュンがあって、途中からはヨングクが微笑んでるだけでキュンとしてしまう病に陥りました(笑)。
周囲の人々のロマンスや、あり得ないながらも、思わずジーンとしてしまう家族ドラマなど、何層にも重なる人間ドラマに、観終わる頃にはきっとロスまっしぐら間違いなし! 笑って泣いてキュンとして、時にジーンとしてしまうおすすめの一作です。
▼配信情報
『紳士とお嬢さん』U-NEXT、Netflixなどで配信中

『優雅な一族』

本作は、MBNという韓国で割とマイナーなチャンネルで放送されたドラマですが、スピード感のある展開と回を追うごとに期待を超えてくるストーリーが視聴者を虜にし、なんとMBN開局史上最高視聴率を記録!(放送当時)さらに夜11時という遅い放送にもかかわらず、地上波&総合編成チャンネル総合1位を記録する大記録を打ちたてた必見の一作です。
あらすじ

韓国有数の財閥MCグループを経営するモ家は、彼らの不正を当然のように揉み消し、利益を脅かす者がいれば徹底的に排除する危機管理チーム“TOP”によって、その体裁を保っていた。ある日、MCグループの名誉会長モ・ワンピョが危篤状態に陥り、孫娘であるモ・ソッキが15年ぶりに韓国に帰国する。

ソッキは15年前、ある事件がきっかけで、TOPによってアメリカへ追いやられていたのだった。ワンピョが溺愛するソッキの登場によって、後継者の座を揺るがされたモ家の人々は、TOPと共に、ことあるごとに彼女の邪魔をしていく。彼らに立ち向かうため、帰国の日に偶然出会った弁護士ユンドを雇ったソッキは、MCグループの闇を暴くことを誓う。一方ユンドも、15年前に大きな秘密を抱えていて…。忌まわしい過去にとらわれた2人は、TOPが隠す財閥の秘密を暴き、互いの人生を狂わせた事件の真相にたどり着くことができるのか…。

見どころ
15年前の殺人事件で母を亡くした財閥家の一人娘と、過去に秘密を抱えた3流弁護士が財閥家の裏に隠された悲劇を暴くミステリー恋愛ドラマ。秘密を明らかにしようとする二人と、隠そうとする危機管理チームの、息をつく暇もない攻防戦が展開していきます。
よくある財閥ドロドロドラマと侮るなかれ、財閥一家のそれぞれが抱える秘密が本当に驚きの連続。毎話エンディングで仰天してしまいます。さらにそこにそれぞれの深い人間ドラマと、「犯人は誰なのか」というサスペンス要素が加わって、予測不可能な展開にグイグイ引き込まれていきます。
そして合間に挟まってくるソッキとユンドのロマンスが、正直財閥ドラマメインだと思っていたのでそんなに期待してなかったのですが、これがめちゃくちゃ胸キュンで…!ドラマ的ないかにも“THEラブラブ!”とかではなくて、反発しながらも惹かれあっていく感じが凄く自然で、余計にキュンとしてしまうんです。
そしてなんといっても、『私のIDはカンナム美人』などで知られるイム・スヒャンが描き出す財閥娘が、やられっぱなしの悲劇のヒロインではなく、タフで頭脳明晰、敵にひるむことなく立ち向かう強さが、スカッと痛快でカッコ良すぎるんです!韓国でも連日話題となった、彼女のスタイリッシュな財閥ファッションにも注目です。
▼配信情報
『優雅な一族』U-NEXT、Netflix、Amazon Prime Videoなどで配信中

『ハイクラス〜偽りの楽園〜』

『パラサイト 半地下の家族』で、お金持ち奥様を演じたチョ・ヨジョン主演×スタジオドラゴン制作ということで、放送前から個人的にもかなり期待していた本作。過熱する入試競争とママ友達のドロドロ、それぞれが抱える秘密…という素材で、『SKYキャッスル』や『グリーン・マザーズ・クラブ』を彷彿とさせる、ドロドロ×サスペンス好きは必見の一作です。
あらすじ
結婚記念日の夜、突然不慮の事故で夫を亡くした弁護士のソン・ヨウルは夫の殺人容疑者として疑われる。その後、シングルマザーとして一人息子を育てていたが、学校でいじめを受けていた息子を守るためにもソウルを離れ、セレブ達が集う済州島で息子を国際学校に入学させ暮らすことに。この島で新しい人生をスタートさせるはずだったが、ヨウルの周りで数々の怪しい事件が巻き起こる…。

見どころ
本作は、パラダイスのような島に位置する超豪華インターナショナルスクールを舞台に、亡くなった夫の秘密とママ友たちの秘密が絡まって繰り広げられる痴情ミステリードラマ。
夫の殺人犯として追い込まれ、息子は学校でいじめられて、済州島に行くことになった弁護士ヨウル(チョ・ヨジョン扮)が、息子が通う超セレブな学校で、数々の怪しい事件に巻き込まれていきます。
ここにいるママ達がまたクセ強ママばかりなんです(笑)。 セレブが集まればママ友同士がマウントを取り合ったり、ドロドロした闘いが始まらないはずがなく…これがまた見てる分にはめちゃくちゃ面白くて(悪趣味)。
ママ達のドロドロに加えて、それぞれのママ達が抱える秘密が徐々に明らかになっていくわけなのですが、なんとそこに、まさかの主人公ヨウルの亡くなった夫の秘密が絶妙に絡まっていて、まさに予測不可能な展開に…!
「この中に夫の女がいる」というカオスな状況に突入していき、「え?!」と、思わず前のめりになってしまいます。毎話次々と発覚していく衝撃的真実の連続に、虜になってしまうはずです。ドロドロ劇に没入させられる一方で、「本当の幸せ」とは何なのかを問う、痛烈な社会風刺を交えた奥深いストーリーなのもポイントです。
▼配信情報
『ハイクラス〜偽りの楽園〜』U-NEXで配信中
ライタープロフィール
Dramawriter Nana
韓国ドラマをこよなく愛するドラマライター。
WEB媒体を中心に、ラジオ、雑誌等で韓ドラ愛を叫ぶ記事執筆中。Twitterでは推しドラマ愛を暑苦しく配信中。
マニアックで隠れた名作なら任せて下さい。
Twitter:https://twitter.com/Nana_writer76

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