ハングクTIMES
K-POP、ドラマ、映画などさまざまエンタメコンテンツが盛り上がり、まさに時代は“第4次韓国ブーム”。現地の最新トレンドや話題のドラマ・俳優、グルメ・ファッション・コスメなど…“今”気になる韓国情報をお届けします！
専業主婦となって家庭のために生きてきた女性が、専業主婦歴20年で1年目のレジデント（研修医）となる挑戦を描いた『医師チャ・ジョンスク』。コミカルな展開が愉快な笑いと共感を誘うとともに、勇敢に自らの道を切り開いていく彼女の姿にグッと心掴まれた人も多いのではないでしょうか。本記事では、そんな『医師チャ・ジョンスク』ロスに効く！ 現代女性に贈る応援歌！ 思いっきり笑って共感できて、時にホロっとしてしまう韓ドラ3選をご紹介します！ 『酒飲みな都会の女たち』
本作は韓国の動画配信サービスTVINGのオリジナルドラマなのですが、配信されたことによりTVING有料加入者数が急上昇し、新規登録者がなんと4倍にまでなったという人気作。あまりの人気にシーズン2の要請が殺到した一作です。1話冒頭からもう爆笑というレベルではなくリアルに腹筋痛めるレベルで面白いので、速攻で引き込まれてしまうこと間違いなしです。 あらすじ
放送作家のアン・ソヒ（イ・ソンビン）、ヨガインストラクターのハン・ジヨン（ハン・ソナ）、折り紙動画クリエイターのカン・ジグ（チョン・ウンジ）。大学時代からの親友で三度の飯より酒が好きな3人は、クリスマスが近づいたある日、一人の男性と会うことになる。 本作、女子3人組が酒を飲んでしっぽり語り合う『グータンヌーボ』的なものを想像してたんですが、全く違って（笑）。四六時中、酒のことばかり考えている酒好きアラサー女子3人組が、「今日飲む酒を明日に回すな！」というおっさんのようなキャッチフレーズをテーマに、毎日ベロッベロに酔っ払って、下品ながらも超絶リアルな話をして日々を懸命に生きていく物語。 『元カレは天才詐欺師～38師機動隊～』のイ・ソンビン、『コンビニのセッピョル』など数々のドラマで存在感を示しているハン・ソナ、『応答せよ1997』のチョン・ウンジが演じる、振り切ったぶっ飛びキャラがもう…最高なんです！ 3人ともに、本作で「人生キャラ（この俳優といったらこのドラマが浮かぶ程、人々の記憶の中に残るキャラクター）更新！」と本国で言われているのも納得です。 また、今回チェ・シウォン（SUPER JUNIOR）が演じるブックが、愉快でイタズラ好きという『彼女はキレイだった』のシニョク役を彷彿（ほうふつ）とさせるキャラなのもすごく良くて。マイペースで常にふざけながらも、恋愛には真剣というギャップにキュンとしてしまいます。 3人の酒エピソードとぶっ飛びキャラに腹筋崩壊しながらも、ただの酒飲みコメディーで終わらないのがまた本作の良きところ。30歳前後の女性なら誰もが一度は経験したことのある恋愛、仕事、人間関係、家族の悩みが超絶リアルに描かれているので、共感して時にホロっとしてしまうんです。そしてその壁を乗り越えるために、酒と共に常に深い友情が側にあって。 笑いあり、涙あり、ロマンスあり、下ネタあり（笑）、そして人生のドラマありで、観終わる頃には3人にどっぷり感情移入して、大好きになっているはず…！ きっとあなたの友達に会いたくなる、そんな一作です。
■配信情報
『酒飲みな都会の女たち』 Lemino（レミノ）にて配信中
『パンドラの世界～産後ケアセンター～』
1話観た時点で久しぶりに「隠れた名作がきた！」と、確信させられてしまったのが本作。全8話のショートドラマですが、序盤から共感と爆笑の嵐で、終わってしまうのが寂しくて寂しくて…。韓国でも「延長をしてほしい」「シーズン2を作ってほしい」などの声が相次いだ、女性必見の一作です。 あらすじ
ヒョンジン（オム･ジウォン）は韓国を代表するドラッグストアの大手企業「オリブリー」に勤めるキャリアウーマン。最年少 女性常務に昇進が決まるが、なんとその日に妊娠が発覚。臨月まで働き続けたヒョンジンは生死の境をさまよいながらも無事に男の子を出産し、母子のケアをしてくれるセレニティ産後ケアセンターに入ることに。だが、仕事一筋で突っ走ってきたヒョンジンにとって、そこはまるで別世界だった…。 本作は、韓国では割とポピュラーな、病院を退院した後の母体の心身のケアや育児サポートをする母子ケア施設、“産後ケアセンター”の実態をコミカルに描いた、史上初の母子コメディー。 破水したその瞬間も仕事をしていたバリバリのキャリアウーマンのヒョンジンが、出産後、産後ケアセンターに入るのですが、そこは社会とは別世界！ 社会での階級が全く通じない場所で無力感と自責に陥りながらも、年齢も生活環境も違う女性たちと交流しながら新米ママとして成長していきます。 韓国の視聴者の間でも「妊娠したら産院でこのドラマの1話を流すべき！」との声があったほど、子供を産んで育てる母親の立場に焦点を合わせ、妊娠出産の現実を超絶リアルに描いている本作。女性はもちろんですが、出産時、出産後の男性心理がこれまたすごくリアルに描かれているので、男性、夫目線からも「わかる…！」と共感できるドラマなのではないかなと思います。 ヒョンジンの夫を演じているのが『気象庁の人々 社内恋愛は予測不能?!』のユンバクなのですが、愛する妻の為に何かしたいのに、ひたすらバタバタするだけの夫役が超絶ハマっていて、すごく愛おしくなってしまいました（笑）。 時に吹き出してしまうほどのコメディドラマでありながらも、出産や育児における母親達の苦悩の本質をついていて、出産後悩みながら挫折し、孤独と闘いながら、徐々に「母」になっていく女性たちの成長物語は、涙なくして見られません。 実際、筆者も1話の前半は爆笑していたのに後半では号泣しているという、感情ジェットコースター状態に…。笑 妊娠と出産を経験した人々にとっては最初から最後まで共感の嵐なはず…！ また、妊娠出産による女性のキャリア断絶に触れていて、母親になっても仕事、成功、愛に対する情熱と欲望を捨てず、「母親が幸せであれば子供も幸せになる」という新たな女性の生き方を示している本作。これまでの偏見や考えを打ち破っているのも名作と言われる所以ではないかと思います。 ■配信情報
『パンドラの世界～産後ケアセンター～』U-NEXTにて配信中
『ワン・ザ・ウーマン』
初放送の最高視聴率11.3％を皮切りに驚きの上昇ぶりを見せ、最終回は首都圏視聴率18.5％、全国視聴率17.8％、瞬間最高視聴率は22.7％まで跳ね上がるヒットを記録した本作。イ・ハニのぶっ飛びキャラに思いっきり笑って、スカッとする痛快な一作です。 あらすじ
ソウル中央地検の検事チョ・ヨンジュ（イ・ハニ）は出世欲が強い一方で、暴力団から裏金を巻き上げるなど幅を利かせていた。ある日、極秘捜査でオークション会場に潜入したヨンジュは自分とそっくりなカン・ミナ（イ・ハニ）を見て自分の目を疑う。そんな時、犯人が会場に現れ、ヨンジュは後を追うが車にひかれてしまう。病室で目を覚ましたヨンジュは記憶喪失になったうえにハンジュグループの嫁であるミナに間違われていた。そんな中、ハンジュグループの後継者だったハン・スンウク（イ・サンユン）がアメリカから帰国し、初恋の相手ミナに再会する。スンウクはミナが別人であることに気づくが、ハンジュグループに隠された闇を暴くため手を組むことにする。
見どころ 本作は、ルックスが双子のように同じ検事と財閥の奥様が、ある間違いの事故により立場逆転！ 記憶喪失になってしまった“口の悪い”検事が財閥家で暮らしながら、過去の事件に立ち向かっていく痛快コメディー。 何かにつけてグチグチ言う義母や、妻の目の前で他の女性を連れて現れる夫…財閥家族にいじめられ何も言えず我慢するだけの典型的なサンドバッグだった財閥の奥様が、検事に入れ替わる事で、突然理路整然と早口で捲し立て大反撃していく様に絶えず笑いが止まりません。 同時に、どんな苦境にあっても、前向きに、エネルギッシュに立ち向かうヨンジュのブレない真の強さに、グッと心惹きつけられてしまいます。「イ・ハニの、イ・ハニによる、イ・ハニのためのドラマ」と本国でも言われていただけあって、彼女の変幻自在な演技に、爆笑してスカッとして、グッときて、観終わったらパワーと元気をもらっている…そんな一作です。 さらに財閥後継者だったスンウク（イ・サンユン）との、甘すぎない大人ロマンスも大きな見どころ。互いにクールで冷静ながらも、ちゃっかり嫉妬する姿には、微笑ましくもキュンとすること間違いなし！ ラストにある2分程度のエピローグがこれまた秀逸で…！ 時には爆笑をさらい、時には予想外の展開に驚き…と最後の最後まで視線を奪われてしまいます。イ・ハニとの過去の共演つながりで、『熱血司祭』のキムナムギル様が神父スタイルで登場したり、映画『エクストリームジョブ』のチン・ソンギュがチキンを配達したりと小ネタ満載なのも見逃せません！ ■配信情報
『ワン・ザ・ウーマン』U-NEXTにて配信中
