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次に見たい最新韓国ドラマ!仕事に誇りを持つ主人公たちのかっこよさが光る、新作ドラマ3選【ハングクTIMES Vol.107】

ハングクTIMES
K-POP、ドラマ、映画などさまざまエンタメコンテンツが盛り上がり、まさに時代は“第4次韓国ブーム”。現地の最新トレンドや話題のドラマ・俳優、グルメ・ファッション・コスメなど…“今”気になる韓国情報をお届けします!
こんにちは。韓ドラ大好きライターのなかまるです。汗ばむ季節になってきたのと同時に、なんと1年の折り返しまできてしまいましたね…!今月は、1年の後半にさらにエンジンをかけていけるような、仕事に一生懸命な人々を描いた作品『配達人〜終末の救世主〜』『有益な詐欺』『私たちの人生レース』を紹介します。

Pick1『配達人〜終末の救世主〜』

【あらすじ】
彗星が地球に衝突し、大陸の大部分は海に沈み、朝鮮半島は砂漠と化した。生存者は1%、人々は3段階のランクに分けられ、それを証明するためのQRコードが手の甲に刻印されている。上位3つに入れなかった人々は難民となり、苦しい生活を強いられることに…。

一方で、防毒マスクなしでは生きられないほど深刻な大気汚染が発生し、鉱物を酸素に変える“エアーコア”が開発された。酸素が資本となった世界では、酸素を運ぶだけでも危険が及ぶ。そんな危険な配達を担うのが、配達人たちだ。そして、その中でも最強の配達人と呼ばれる“5-8”は、市民たちに酸素を届けるだけではなく、密かに難民たちを救うべく動いている。そんな“5-8”が配達人を夢見る難民、サウォルに出会い、権力と戦うSF物語。

【見どころ】
2016〜2019年に連載されたウェブトゥーンが原作ですが、偶然にもマスクをしないとどこにも行けず、家にこもって配達物に頼るだけだったコロナ禍を思い出します。約25億円以上の制作費で作り込まれた圧倒的世界観にあっという間に引き込まれ、全6話では満足できない人が続出中です。

主役の“5-8”を演じたのはキム・ウビン。『相続者たち』で好きな相手にいじわるをしてしまう横暴な御曹司役を演じ、その存在を知った人も多いのでは? その後『むやみに切なく』で余命を宣告されたトップスターを儚(はかな)く演じ、愛のこもった優しく切ない魅力で視聴者を虜にしました。
しかし、『むやみに切なく』の出演後には上咽頭がんであることが報じられ休養入り。2年間の闘病生活を経て、6年ぶりに復帰した『私たちのブルース』では、海街の素朴な船長を演じ、高身長でクールな印象と懐の深い役柄のギャップで話題になりました。ラブストーリーのイメージがありましたが、今作では、ガラリと変わり難民出身の伝説の配達人役。激しいアクションでカリスマ性を発揮し、セクシーでかっこいい姿に目が離せません。
配達人になることを夢見る難民のサウォルを演じるのはカン・ユソク。『スタートアップ:夢の扉』では双子の天才プログラマー役、『怪物』では記者役と次々と話題作に出演。前作の『ペイバック〜金と権力〜』ではメインキャストに大抜てきされました。
今作では、キーマンとなる難民サウォルとして、素朴ながら力を秘めた不思議な少年を演じています。勇敢で勢いよく突き進む姿が清々しく応援したくなる…!

 終末世界で権力を握り、私利私欲のために人々を物のように扱う、チョンミョングループの会長の息子、リュ・ソクを演じたのはソン・スンホン。1995年にモデルとしてデビューし、翌年俳優業も開始。『マイ・プリンセス』や『夕食一緒に食べませんか』などラブストーリーの甘くお茶目な姿や、『ボイス4〜112の奇跡〜』の敏腕刑事役など、善良なイメージの役柄が多かったからか、悪役は新鮮。46歳とは思えないビジュアルから醸し出る大人な魅力に注目です!
軍・情報司令部少佐ソラを演じたのはイ・ソム。モデルのオーディション番組で芸能の世界に。『この恋は初めてだから』では主役の親友でやり手CEO役、『第3の魅力〜終わらない恋の始まり〜』では気の強い人気スタイリスト役と、サバサバした雰囲気と人懐っこさで活躍の場を広げています。今回は軍人の役で、アクションにもチャレンジ。冷徹だけど、国を守る使命感を持ったかっこいい女性を演じています。
▼作品情報
Netflixシリーズ『配達人〜終末の救世主〜』独占配信中

Pick2『有益な詐欺』


【あらすじ】
人に共感しすぎる病を抱える弁護士、ハン・ムヨン。ひょんなことから両親を殺害した罪で服役していたイ・ロウムの弁護を担当することに。真犯人が捕まり冤罪として10年ぶりに出所できたロウムだったが、ムヨンがいろいろと調べていくうちに彼女には怪しい点がたくさん…。一体本当の犯人は誰なのか。共感力のないロウムと高い共感力に悩むムヨンの2人が繰り広げる、復讐をテーマにしたドタバタ劇。

【見どころ】
さすが数多くのヒット作を生み出してきたスタジオドラゴン制作の新ドラマ。とっておきの変わり者たちが、謎を抱えながら大きな敵に立ち向かっていくストーリーの続きが気になって仕方がない! 各俳優たちのキャラの強さがたまりません。

他人に共感しすぎてしまう主役、弁護士ハン・ムヨンを演じるのは、キム・ドンウク。大ヒットドラマ『コーヒープリンス1号店』のカフェのムードメーカー役で、その後あらゆる作品に出演。『チェックメイト〜正義の番人』で2019年MBC演技大賞の大賞も受賞しているトップ俳優です。近年では『その男の記憶法』で見たもの全てを記憶する過剰記憶症候群を患っているニュースキャスター役を見事に演じました。
今作では、同じように病に悩む役柄ですが、病がゆえに仕事のスタイルなど本来の自分を押し殺して働く、つかみどころのないキャラクターです。しかし、共感力のまるでないロウムの突拍子もない行動に感化されて滲み出る人間らしい反応や、他とは違うロウムに対する思い入れなど、だんだんとギャップのある一面が垣間見えてくるのも新鮮で面白いです。

幼少期に天才少女として注目されていながら、両親殺害の犯人として服役していたイ・ロウムを演じるのは、チョン・ウヒ。ウォンビン主演の映画『母なる証明』で新人とは思えない演技力を見せつけ注目を浴び、大ヒット映画『サニー 永遠の仲間たち』や『哭声/コクソン』など主に映画で活躍する売れっ子俳優です。
30代のリアルな恋愛と日常を描いた『恋愛体質〜30歳になれば大丈夫』では恋に仕事に奮闘する等身大のアラサー女子を演じました。前作から久しぶりのドラマ作品となる今作では、今までとは全く違う卓越した頭脳で壮大な詐欺を働く元服役囚に。
ある時は超お金持ちに、ある時は看護師に…。次々といろんな人になりすまし豹変する姿を見るのが楽しいです!また、悪女やサイコパスにも見える振る舞いで騙していく姿はとても清々しく感じ、謎だらけな彼女の魅力に引き込まれていきます。
ロウンの魅力に気づくのは、周りの登場人物たちも同じ。彼女と同じくらい変わり者の2人、弁護士ムヨンと保護観察官のコ・ヨハンが交わり、さらに面白いケミ(相性)が誕生しているところにもぜひ注目してほしいです!

そして、今回特に推したいのが、イ・ロウムの保護観察官、コ・ヨハン役のユン・バクの演技です。今までこんなキャラクター見たことない…!と驚くはず。常にユーモアでおちゃらけて生きている風に見せかけて、人の裏を知り尽くしたような二面性を絶妙に表現しています。
いつの間にか人の懐に入ってくるのですが、なんだかそれが恐怖に感じる…もしかしたらメインの2人よりも怖いかもしれません。

前に出演した『気象庁の人々:社内恋愛は予測不能?!』で演じた浮気ダメダメ男のイメージが強いかもしれませんが、ビジュアル抜群だけど裏の顔が見えない人たらし役、最高です!
▼作品情報
『有益な詐欺』U-NEXT独占配信中

Pick3『私たちの人生レース』

【あらすじ】
小さなPR会社で働くパク・ユンジョは、熱意とガッツがあり人一倍努力家なのに、なかなか仕事に恵まれず悩んでいた。一方、幼なじみで親友のリュ・ジェミンは大企業の広報のエース。同期にもかかわらず二人のキャリアには差が。ある日、ユンジョに大型コンペに参加する機会が訪れたが、ふたを開けてみれば結果は出来レース。無気力になっている最中、ジェミンから自分の会社でブラインド採用を行なうことを教えてもらい、履歴書を出すと人生が大きく動き出していって…。

PR業界で、キャリアや友情、恋愛に悩む主人公に共感しながら観ることのできる、オフィスサクセスストーリーです。

【見どころ】
主演のパク・ユンジョを演じるのは、『華政』や『ミス・コリア』で好演を重ねた実績をもつ俳優のイ・ヨニ。『恋するパッケージツアー〜パリから始まる最高の恋〜』や『結婚白書』など近年ではラブストーリーの中で奮闘する姿を描く作品が多かったですが、なんと今回、オフィス作品は初めてなのだとか!
頑張っているのに認められないもどかしさの中で、がむしゃらに奮闘する姿は、働く全ての人の共感を誘うはず。PRという一見華やかにも思える業界の中で、スペックなしコネなしの彼女が大きく活躍できる日は来るのか。一緒に見守りましょう!

ユンジョの友人リュ・ジェミンを演じるのは、ホン・ジョンヒョン。『麗<レイ>〜花萌ゆる8人の皇子たち〜』で野心家で気性の荒い第3皇子を演じたり、『絶対彼氏。』で人気俳優役を演じていたりと、自信のある強めの役のイメージがありますが、今作は包み込むような優しさと誠実さが際立つ役柄。
今韓国ではMBTIという性格診断に基づいたタイプ分けが流行していて、血液型を聞くようにMBTIを聞く文化があるほど定着しているのですが、登場人物たちにもちゃんとMBTIが設定されています。ちなみにジェミンはISTP。順応性が高くて事実をもとに判断できる冷静さも持ち合わせる彼の良さにホン・ジョンヒョンがバッチリはまっているように思います。
また、ユンジョと運命的な出会いをした、若きCEOソ・ドンフン役には東方神起のチョン・ユンホ。久しぶりのドラマ出演ということで、ファンのあいだでも盛り上がりを見せています。爽やかさ全開で、バリバリ仕事をこなすスーツ姿につい目を奪われます。
ラブラインもあるロマンス要素もキュンキュンが止まらないので、要チェックです!
▼作品情報
『私たちの人生レース』ディズニープラス スターにて独占配信中
今月のドラマPickはいかがでしたか? 今月は、仕事に一生懸命取り組む主人公たちを描いたドラマを紹介しました。働きながら自分自身もその経験で成長できるような、そんなお仕事LIFEを送りたいですよね。ぜひ韓国ドラマで、共感や勇気をもらってその一歩を踏み出してください!
ライタープロフィール
中丸史華
出版社で書籍の編集者として働いたのち、IT企業にてwebメディアの編集者に。韓国カルチャー好きがこうじて、韓国関連の執筆活動も行なっている。趣味は、渡韓時のスケジュールを細か〜くたてること。生粋の韓ドラオタクで今までの視聴作品は300ほど。インスタグラム【@punnikouri】。

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