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第9回 “朝の顔”ランキング

第9回 朝の顔ランキング

 17年続いた『スッキリ』(日本テレビ系)が今年3月末に終了。朝の情報番組も司会やコメンテーターなどの入れ替えがあり、新陳代謝が見て取れる。ORICON NEWSでは、恒例の「この顔を見なければ1日が始まらない!」と思う『“朝の顔”ランキング』を調査。その結果、日本テレビ系情報番組『ZIP!』の総合司会3年目となった【水卜麻美】アナウンサーが首位となり、4連覇を達成。『好きな女性アナ』に続き5年連続が条件となる、自身2度目の“殿堂入り”に王手をかけた。

放送時間延長で“朝の顔”印象強く 飾らない自然体な明るさに好感

  • 結婚発表も大きな話題となった日本テレビ・水卜麻美アナウンサーが4連覇を達成

    結婚発表も大きな話題となった日本テレビ・水卜麻美アナウンサーが4連覇を達成(C)ORICON NewS inc.

 『ZIP!』総合司会3年目となった【水卜麻美】アナウンサーが4連覇で首位に。“生粋の愛嬌”でいつも明るく快活な水卜アナは、エンタメニュースは爽やかに、時事ネタは真摯に情報を伝え、世代別TOP5でも全世代で1位を獲得し、圧倒的な人気を見せつけた。

 3月25日に俳優・中村倫也との結婚を発表したことが大きな話題となり、27日の『ZIP!』では自身の口から生報告。エンディングには中村本人がサプライズ登場して現場はもちろんネットを騒がせた。

 そんな水卜アナに「水卜ちゃんをみると元気になれる気がするから。中村倫也さんが射止めたのもわかる気がする」(東京都/40代・女性)、「圧倒的な知名度に加え、庶民的かつ好感度の高さ。結婚してからも人気が失せる事はないと思います」(大阪府/50代・男性)と結婚を経てさらに人気は上昇中。

 アナウンススキルも全世代から支持されており、「笑顔が好き。シリアスもバラエティーもバランスが良い食レポも信頼できる」(神奈川県/50代・女性)、「朝の番組で見かけることが多いから。コメントも面白く、報道コーナーと情報コーナーのメリハリがあるから」(神奈川県/40代・女性)などの意見も散見された。

局をまたぎ20年以上“朝の顔” 硬軟織り交ぜた名司会ぶりに全世代が支持

  • 圧倒的なアナウンス力、朝の顔としても定着している羽鳥アナウンサー

    圧倒的なアナウンス力、朝の顔としても定着している羽鳥アナウンサー(C)ORICON NewS inc.

 冠番組『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)の名司会ぶりでおなじみの【羽鳥慎一】アナウンサーが、昨年に引き続き2位に。

 局アナ時代に担当していた『ズームイン!!SUPER』(日本テレビ系)の総合司会のイメージが根強い羽鳥。フリー転身後の『情報満載ライブショー モーニングバード!』、現在の『羽鳥慎一モーニングショー』をあわせると、12年間“朝の顔”を務めている。

 昨今バラエティー要素も多い各局の朝番組だが、しっかりニュースを見たい・知りたいという層には羽鳥の持つ落ち着きとウィット感が好まれている。

 そんな羽鳥アナには「コメンテーターがどんな反応をしてもすっきりとこなしているので。他の情報番組より少し特化している分、簡単じゃないんだろうなと感じます」(東京都/50代・女性)、「知っているであろうことでも知らない側の立場で質問してくれている。WBCのときでも羽鳥さんは学生野球の投手だったのに聞き手として質問していてわかりやすかった」(東京都/50代・男性)と評価の声が寄せられた。

 さらに若い層からも「羽鳥さんを見ると朝だなというスイッチになるから」(岡山県/20代・女性)、「仕事ができて個性的なメンバーをまとめているから」(東京都/20代・男性)との意見もあった。

「好きな男性アナ」殿堂入り&ミスターTBSアナがTOP3入り

  • TOP3入りした安住アナには「毎日顔を見ないと物足りない」という声も

    TOP3入りした安住アナには「毎日顔を見ないと物足りない」という声も(C)ORICON NewS inc.

 TBSの看板アナウンサーで、ORICON NEWS恒例の『好きな男性アナウンサーランキング』では2009年に5連覇達成で殿堂入りを果たしている【安住紳一郎】アナウンサーが3位にランクイン。

 2021年から『THE TIME,』の総合司会を務めており、『朝の顔ランキング』では昨年5位に初登場。今年、さらに順位を上げ3位にランクインした。

 「大事なニュースもしっかりと届け、そして中継先にも上手く話をもっていって盛り上げてくれる安心感があるから。Jアラートの際も他局よりも落ち着きを感じた」(島根県/30代・女性)、「毎日見ないと物足りない。安住が休みの金曜の朝は、スパイスが足りなくて元気が出ない」(北海道/40代・女性)、「他の番組と違って朝を淡々とこなしているところ、喜怒哀楽が無いところ、冷静な感じが好感を持てる」(茨城県/50代・女性)などの意見があった。

 毎週土曜は『情報7daysニュースキャスター』の進行も務めており、「朝でも昼でも夜でも、どこにいてもふさわしい。そんな柔軟な対応力がある万能型司会者だと思います」(大分県/50代・男性)、「夜の顔でもあるのだがとにかく司会進行での安定感のすごさ(声色も)に凄味すら感じる」(北海道/50代・男性)と男性たちからの支持も厚かった。

初登場が3名、新番組『DayDay.』MCの元NHK看板アナが早くもランクイン

 番組の司会として定着しているアナウンサーや司会者も多いため、例年同ランキングでは順位変動があまり起こらない傾向にあった。しかし今年は番組改編にあわせてTOP10の入れ替わりが生じ、ランキング初登場のアナウンサーは3名となった。

 7位は2021年より『ラヴィット!』(TBS系)のMCを麒麟・川島明と務めている【田村真子】アナウンサーが初ランのクイン。昨年は川島が同ランキング登場となったが、今年は2人そろってTOP10入り。

 同番組の人気・認知度と彼女の活躍により、昨年の『好きな女性アナウンサーランキング』でも8位に初登場。『ラヴィット!』では、ゲームコーナなどに参加して“電気ビリビリ椅子”の罰ゲームを食らうなど、素顔を見せて話題になることも。

「番組の無茶振りやバラエティーのノリに前のめりで乗ってくれるのですごく好感を持っています。合間にニュースに切り替わるときのアナウンサーとしての顔もあり、格好良いです」(福岡県/30代・女性)、「朝から麒麟川島と芸人相手にうまく捌いていて、しつこくない番組に仕上がっているから」(福岡県/30代・男性)との期待されている。
  • フリーに転身した武田アナが早くも“朝の顔”に仲間入り

    フリーに転身した武田アナが早くも“朝の顔”に仲間入り(C)ORICON NewS inc.

 8位の【武田真一】アナウンサーは2023年2月でNHKを退職し、フリーへ転身。4月からは南海キャンディーズの山里亮太、日本テレビアナウンサー・黒田みゆと共に『DayDay.』(日本テレビ系)総合司会を担当。

「最近『DayDay.』で知ったアナウンサーさんですが、落ち着いているし穏やかな感じでいつも朝『DayDay.』見ています」(兵庫県/40代・女性)、「民放移籍で少し勝手は違うと思いますが、パートナーの山ちゃんと良いコンビネーションを保てると思います」(大阪府/50代・男性)との声があった。

 NHK時代からアナウンススキルだけではなくキャラクターにも人気があった武田だけに、出演者や視聴者を巻き込んだ番組進行に、今後も注目が集まりそうだ。

 9位はNHKの朝番組としておなじみの『あさイチ』の3代目キャスターを務める【鈴木奈穂子】アナウンサーが初登場。ともにメインキャスターを務める【博多華丸・大吉】も同ランキング常連であり、今年は5位にランクイン。NHKアナウンサーとしての落ち着いた雰囲気と安定したアナウンス力は支持の理由となっているが、番組の人気コンテンツでもある“朝ドラ受け”もしっかり有働から引き継いでおり、コメントも多かった。

「朝ドラ受けで、感情を素直に出しているのが、とても好感がもてます」(東京都/50代・女性)、「あさイチでの朝ドラ受けリアクションを見ないと落ち着かない」(東京都/20代・女性)と親しまれている。
 TOP10に大きな変化が見られた今回のランキング。単独ではなくタレントと共に務めるMCの場合、タレント側が注目されることが多いが、田村アナや鈴木アナのようにアナウンサーとしての力量がうまく発揮され、 “朝の顔”として評価されているのは冥利に尽きるはず。

 そして、次回水卜アナウンサーが首位獲得となれば、同ランキング“殿堂入り”となる。2010年に『ZIP!』の初代総合司会に選ばれ10年間務めた【桝太一】アナも、同番組任期中に殿堂入りを果たしている。『ZIP!』から2人目の殿堂入りアナウンサーが出るのか、別のアナウンサーがその座を奪うのか、注目だ。
【調査概要】
調査時期:2023年4月19日(水)〜4月24日(月)
調査対象:計1000名(自社アンケートパネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代、20代、30代、40代、50代の男女)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ

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