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「丸いふわっふわ…!」冬の癒し“スズメボール”とは? 撮影者が実感するスズメの減少「いつまでも共存したい」

 寒い日に羽毛を膨らませ、ふわふわになったスズメを見たことがある人も多いだろう。「ふくらスズメ(福良スズメ)」という冬の季語にもなっている光景だが、SNSでは、まるまるとした見た目から“スズメボール”という愛称でも親しまれている。そんな“スズメボール”の魅力を語るのは、5年に渡り愛媛県・四国中央市でスズメを撮影し続ける写真家のbiggate4444 (@biggate43)さん。スズメならでは魅力や、長年の観察を続けるなかで感じる「スズメの減少」について話を聞いた。

「近くにいるからこそ、実はあまりよく見ていない」 “スズメボール”の姿に受けた衝撃

 四国中央市のスズメを撮影し、毎朝SNSに投稿し続け今年で5年目となるbiggate4444さん。彼がスズメに魅了されたのも“スズメボール”がきっかけだったそう。「冬になるとスズメが丸くなるということを知人から教えてもらい、その日に見たスズメがボールみたいだったことに衝撃を受けました。それからスズメという鳥は僕の中では特別なものになりました」と話す。

 撮影者が語るスズメの魅力は、“身近にいる生き物”だということ。「近くにいるからこそ、実はあまりよく見ていない、よく知らないことはたくさんある」という思いから、多くの人が知らない一面を伝えたいという思いでSNSでの投稿を続ける。

 冬の時期の魅力について聞くと、やはり“スズメボール”の姿とのこと。「特に冬の丸くなって膨らんでいるスズメは誰が見たって可愛いですよね(笑)」と語ってくれた。

子スズメの居眠りに、おねだりショット…貴重シーンとの出会いも

 長年観察を続けるなかで、貴重なシーンに出会うこともあるという。「子スズメが羽をパタパタさせながら親スズメにご飯をねだるシーンを初めて見たときは、可愛すぎて衝撃を受けました。なかなか見られないけど子スズメがウトウト居眠りしているときも可愛いですよ!」
 
 biggate4444さんのSNSでは、そんな貴重な子スズメの姿のほかにも、カメラ目線で首を傾げるスズメなど、愛くるしいスズメを楽しむことができる。撮影のコツについて聞くと、「今でも近くで撮ることの難しさは日々感じています。なるべく近づいて望遠レンズで撮るしかないのですが、脅かすような動きはしないようにゆっくり構えて静かに撮ることを心掛けています」と教えてくれた。

魅了されて5年、スズメの減少を実感「いつまでも人間と共存できるといい」

 SNSを中心に密かに人気を集めるスズメだが、「そういえば、近所で見かけなくなった」という声も上がっている。実際、昨年10月に環境省が発表した約20年振りの全国の鳥類分布調査では、90年代の調査結果と比べ、個体数を大きく減少させているとも明かされている。
 
 長年同じ地域で撮影を続けるbiggate4444さんも、スズメの減少を実感しているという。「わたしが撮影している四国中央市でも、やはり減少しているんじゃないかと思っています。撮影機会が少しずつですが、減っているような気がしています。同様の話はSNSでもよく聞くので悲しいですね。身近な生き物なのでいつまでも人間と共存できるといいのですが」と心境を語ってくれた。
■biggate4444さんのアカウント
Twitter(@biggate43)(外部サイト)
Instagram(@biggate4444)(外部サイト)
ショップHP(外部サイト)

書籍『にっぽんスズメ散歩』

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